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2019/09/04

厳しい道の先にこそ自分の成長がある──文系出身エンジニアの奮闘記

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大学卒業後、APCに新卒で入社した赤塚。大学では英文学を専攻していた彼だが、配属早々、チームの誰も扱ったことのないIT製品担当に任命される。なぜ経験者でも理系専攻でもなかった赤塚が、そんな大役を仰せつかったのか。そして、それをどう乗り越えたのか──。

聞いたこともない製品の担当に抜てき!?なりふり構わず質問しまくった1年目

僕は、2018年に新卒としてAPCに入社しました。3カ月の研修期間を経て最初に配属されたのは、某ISP様の5G(第5世代移動通信システム)ネットワークを構築するという案件です。

プロジェクトメンバーは5名で、検証や手順書の作成、構築作業などを行っていて、僕は配属早々ACI (Cisco Application Centric Infrastructure)という新しい製品の担当に任命されました。といってもACIについての知識があったわけではありません。4カ月前まで英文学科を専攻していた文系の大学生だったんですから。では、そんな僕がなぜこの担当に任命されたのか……。

当時のチームにはACIについての知識がある人は1人もおらず、「誰がやってもイチから ACIについて学ぶ必要がある」という状況でした。「だったら赤塚がイチから勉強しても同じだ!」ということで、当時“新卒”である僕が、ACIについて勉強してチームメンバーに展開する、という大役を任されたというわけです。

ACI以前に、基本的なネットワーク技術に関する知識も十分とは言えない状態でしたが、配属前の研修中にCCNA(シスコシステムズによる認定資格)取得に向けて勉強した内容がとても役立ちました。また、実際の機器を使ってネットワークやサーバを構築する実機研修で学んだことも意外と体に染みついていて、現場でもすぐに役立ちました。

研修で学んだ範囲を超えることは、「新卒 1年目」であることをうまく活用して、チームのメンバーだけではなく他チームの方にも積極的に聞いてまわりました。最初は緊張しましたが、そんなことを言っていたら何も前に進まないので、途中からはそれどころじゃなくなりました (笑)。

ネットワークにはいろいろな機器や技術が使われているので、ある特定のポイントだけを知れれば良いというわけではなくて、そのポイントの周辺に関する知識もなければ、解決しないことが多いんです。

基本的な知識や経験が足りない僕は、説明を受けても100%を理解することができませんでした。しかし教えてくれる方の時間を無駄にはできません。なので説明は一字一句漏らさずメモし、ひとまず「わかりました」と言ってその場を後にしたら、自席でわからない言葉をネットで検索して受けた説明とつなぎ合わせる、ということを繰り返しました。

わかったフリをして自席に戻るので、2度は同じことを聞けません 。正直それが一番辛かったです(苦笑)。でも、「僕がチームメンバーに展開しなくては!」という責任感から、ささやかな隙間時間にもがむしゃらに勉強しました。そういった地道な勉強を積み重ねた結果、ACIについての知識もつき、同時に自信もついたんです。

希望の配属先は「厳しいところ」、常に成長できる環境に身を置きたい


▲いろいろな案件の話が聞ける「現場説明会」でも積極的に質問をして情報を収集しました

ここまで読まれた方は、新卒の初配属としては厳しすぎるのでは?と思われるかもしれません。しかし実はこの話には裏があって……。というのは、配属前のキャリア面談で、僕自身が「厳しい現場にしてほしい」と頼んだんです。

僕が仕事をする上で大切にしていることは、自己成長欲。自分が成長できる仕事をつかんでいきたいので、「楽な道」と「厳しい道」という選択肢があるならば、あえて厳しい道を選びたいんです。結果、本当に厳しい現場でした(笑)。

そんなたたき上げの期間を乗り越えて、2019年7月現在、僕は某モバイル会社様でネットワークの設計・構築、そしてその後の運用まですべてを担うプロジェクトにいます。

この案件に異動する際、ほかにもいくつか候補がありました。そのため各案件の情報を収集する中で、お客様からも「あの人は一流」と認められている凄腕のネットワークエンジニアがいる案件があると聞いたんです。それが今取り組んでいる案件です。

当時の僕が身につけていた技術力は十分とは言えませんでしたが、「その人と一緒に働けたら絶対に勉強になる」と考えて、その案件への異動を強く希望しました。そして、最初に配属された案件での姿勢や実績を認められ、希望がかなったんです。

尊敬する先輩のもと、ガッツリ技術に関われる環境のおかげで、2カ月に1度は「自分成長したなぁ」と実感できています。

たとえば、資料から読みとれる情報量の違い。

ネットワークをつくる際に必要となる資料のひとつとして、どの機器とどの機器がどんな風につながっているのかを、物理的・論理的な図にした「構成図」と呼ばれるものあります。そして機器1台1台には、それぞれの役割に応じた設定がなされていて、その設定は「コンフィグファイル」というものに記載されています。

研修時代はこういったものを見ても、どんな風にパケット(データのかたまり)が運ばれていくのか、なぜそうなるのかがわかりませんでした。

しかし今は、構成図とコンフィグファイルを見ればそういったこともわかるようになりましたし、「こういう風にパケットを運ばせるには、どんな構成にすればいいのか、どの機器にどんな設定をすればいいのか」を考えることもできるようになってきました。

もちろんまだまだ完璧には程遠いです。しかし、お客様がしたいことを依頼として受け、それをどうやったら実現できるかを考え、詳細な設定に落としていってネットワークをつくり上げ、最終的にお客様がしたいことを実現できたときには、達成感と大きなやり甲斐を感じられます。

興味があることを仕事にしたからこそ、毎日が充実している


▲学生時代はバンド活動に打ち込みました

今では一人前のエンジニアとして働いていますが、大学での専攻は英文学でした。しかも、大学卒業後はバンドでプロを目指そうと思っていたんです。

英文学とITとまったく関係ないと思われるかもしれませんが、大学時代の学びが仕事につながったこともあります。たとえば、最初の案件で扱ったACI。ACIに関する日本語の資料が少なくて、ドキュメントが英語で書かれていたので、持ち前の英語力を生かせました。

サークルでは、ジャズをやっていました。ビックバンドの中でギターを担当し、全国大会にも出場しました。それで大学卒業後はバンドでプロを目指そうと思っていたんです。でも食べていくことの難しさも感じていて……。

そんなとき、プログラミングに出会ったんです。最初はなんとなく独学でやってみただけなんですが、思いのほか楽しくて。「エンジニアは僕の特性に合っているかもしれない」という感覚から、IT業界を目指そうと決めました。

APCへの入社の決め手は、技術力の高い人が多いことと、雰囲気が明るくて風通しが良さそうな社風と感じたこと。入社後に設けられている3カ月の研修では、基礎的な知識を身につけるために資格取得を目標にめちゃくちゃ勉強し、とにかくやり切りました。

チームでネットワークやサーバーを構築する実機研修もあるのですが、そこでは資格取得に向けて勉強したことを実際に使ってみるというだけではなく、「チームで何かを成し遂げること」を学べました。実際の案件では、技術レベルが異なる人が集まってチームで仕事を進めるのが通常です。それを配属前に研修の中で経験できたことで、現場ですぐに順応することができました。

入社前に思い描いていた「エンジニアの仕事」と、現実のそれとのギャップはほとんどありませんでした。唯一驚いたのは、エンジニアは意外とコミュニケーション能力が重要な業種だという点。エンジニアって黙々とひとりで作業するものだと思っていたのですが、実はいろいろな人とコミュニケーションをとりながらひとつのネットワークをつないでいくものなんですね。

文系の大学からITエンジニアに進むのは、いばらの道だと思う方もいるかもしれませんが、文系だろうが知識がなかろうが関係なくて、「自分が興味のあること」を仕事にすることが大切だと思います。何に興味があるのかまだわからない人も、自分の熱を見つけるためにいろいろな経験をしてみるのをおすすめします!

メンバーからもお客様からも「この分野なら赤塚に」と言われるようになる!


▲研修のときに学んだことは、今のベースになっています

ITエンジニアになってもうすぐ2年が経ちます。案件と平行して、CCNP(CCNAの上位資格)取得を目標に勉強もがんばっています。

CCNPには今の案件では使わない技術分野も含まれますが、着手している案件の分野の知識だけに偏ってしまってはいけないので、CCNPを取ろうと決めました。ベーシックな知識をちゃんと身につけて、自分のネットワーク技術の基礎スキルを底上げしたいと考えているんです。

もう少し先の将来の目標は、「この分野なら赤塚に任せたら絶対」と言われるような自分の武器をつくり、社内外から「一流のネットワークエンジニア」と認められるようになるということです!

そのためには、勉強だけではなく場数を踏んで経験を重ね、勘を鍛えることも必要だと思っています。

先に書いたように、今僕は尊敬できるスペシャリストエンジニアと一緒に仕事ができています。なので、「彼のすべてのスキルを盗む!」というくらいの気概でまねをして、自分のモノにできるよう日々奮闘しています。

そして、ネットワークの知識をもっと蓄えて、スキルをもっと上げていった上で、開発にも携わっておもしろいことができたらいいなと思っています。

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