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2025/03/12

【登壇レポ】「Kubernetesで実践するPlatform Engineering発売記念! PFEM特別回」にAPCエンジニアが登壇しました!

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2025年2月13日に開催された「Kubernetesで実践するPlatform Engineering発売記念! PFEM特別回」にて、ACS事業部エンジニアリングマネージャーの谷合純也が登壇しました!その登壇の内容をご紹介します。【イベントページ:https://platformengineering.connpass.com/event/342670/

◆イベント概要

本イベントは、Kubernetesにおけるプラットフォームエンジニアリングを体系的に解説した「Platform Engineering on Kubernetes」の日本語翻訳版「Kubernetesで実践するPlatform Engineering」の発売記念イベントで、当日のセッションでは、原著者であるMauricio Salatino(マウリシオ・サラティーノ)氏による書籍の解説をはじめ、プラットフォームエンジニアリングの本質と技術の自由度が高まる中での組織としての取り組み方についての議論や、ツールを活用したプラットフォームエンジニアリングの実現方法について解説するスポンサーセッションを行いました。

また、今回は書籍を発売日より約一週間早く先行発売し、その場でMauricio氏や翻訳者のサインを貰えるサイン会も実施しました。

◆セッションハイライト

谷合のセッションでは、Kubernetesを中心に焦点を当て、GitHubのCI/CD実行におけるPlatformであるRunnerの払い出しを自動化することでPlatformチームの面倒な作業を排除し、払い出しの際のリードタイムの削減と開発者体験を向上する方法をお話ししました。

アジェンダ

1)Actions Runner Controllerとは?
2)Actions Runner Controllerを使ったPlatform Engineering
3)ユースケース
4)Actions Runner Controllerの制限事項

登壇サマリ

このセッションでは、GitHub ActionsのSelf-hosted RunnerをKubernetes上で自動スケーリング可能な形で管理する「Actions Runner Controller(ARC)」を活用し、開発者体験(DX)の向上と運用負荷軽減を両立させる取り組みについて紹介しました。
特に、CI/CD環境の自動スケーリングや開発チームごとのRunner最適化、セルフサービス型のRunner払い出し など、Platform Engineeringの観点 での実践例を中心にお話ししました。

具体的には、Kubernetesを中心に据え、Platformの払い出しを自動化するActions Runner Controller(ARC)JobやWorkflowの数に応じてSelf-hosted runnerを自動的にスケールさせる、GitHub公式のKubernetes Controllerです。

セッションでは、Platform Engineeringの観点から、Actions Runner Controller を使用したPlatform Engineeringに焦点を当て、CI/CD環境におけるRunnerの払い出しやメンテナンスの重複作業を排除することで、ビジネス価値創造の時間創出と、Platform Engineeringにおけるレバレッジを最大化するPracticeを紹介しました。
主な内容は以下の通りです。

【1】
Platform Engineeringとレバレッジ:Platform Engineeringとは、Platformを開発・運用する分野であり、ビジネスにレバレッジをもたらすために、システム全体の複雑性を管理することです。Platformチームの少数のエンジニアの仕事が、より大きな組織の仕事を減らすというレバレッジの概念が重要になります。

【2】
Actions Runner Controller (ARC) とは?:ARC は Kubernetes Pod で実行中の Job や Workflow の数に基づいて自動的にスケーリングされる Self-hosted runner として払い出す、GitHub 公式の Kubernetes Controller です。

【3】
Actions Runner Controllerを使ったPlatform Engineering:ARC を使用することで、Runner の払い出しやメンテナンスの重複作業を排除し、ビジネス価値創造の時間を創出、Platform Engineering におけるレバレッジを最大化します。

【4】
ユースケース:チームごとに必要なツールがインストールされたイメージの Runner を払い出すユースケースを紹介しました。Runner は Job 実行時に払い出され、Job 実行後はクリーンアップされるため、ノードのリソース効率化が期待できます。

【5】
Actions Runner Controllerの制限事項:Runner Image には以下の最小限のソフトウェアしか入っていないため、独自にソフトウェアをインストールするにはカスタムイメージをビルドする必要があることを説明しました。

これらの取り組みを通じて、開発者はインフラの詳細を気にすることなく、コードのビルドやテストに集中できるようになります。Platform チーム は、煩雑なインフラ管理から解放され、ビジネスロジックの開発に注力できる環境を実現できます。
Actions Runner Controller の活用により以下のメリットが期待されます。

・エンジニアリングの標準化
・開発者体験(DX)の向上
・運用効率の最適化
・コスト管理の効率化
・スケーラビリティの向上

さらに、セッション内では、Platformチームと開発チームの連携を円滑にするためのポイントや、Actions Runner Controller の具体的なアーキテクチャについても解説しました。

Actions Runner Controllerの導入が、開発組織全体にもたらす変革にご期待ください。

◆登壇者コメント

今回の登壇を通じて、「自動化することで、Platformチームにとっての「お客様」である開発チームとの接点が1つ減るため、効果計測などの対話の機会は減らさないようにするべき!」という考えに、多くの共感をいただくことができました。
今後も、いただいた質問や意見も踏まえ、より開発者体験の向上に貢献できるPlatformのあり方を模索していきたいと考えています。

イベント開催概要

日時:2025年2月13日(木)18:30〜21:00
会場:五反田中央ビル3階 B会議室
イベントスポンサー:株式会社翔泳社、株式会社スリーシェイク、株式会社エーピーコミュニケーションズ
PFEMスポンサー:株式会社カサレアル、株式会社hacomono

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