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2025/12/31

インフラエンジニアのホントのところ #34|転職7回の採用責任者が語る、リアルな転職の「苦悩」と「成功」のコツ

ITインフラって、「なんだか難しそう」「地味で大変そう」と思われがち。
でも実は、社会を支える根幹にある、とてもやりがいのある仕事なんです。

そんなリアルをお届けするPodcast 「インフラエンジニアのホントのところ」。
MCにはベンチャー女優の寺田有希さんを迎え、当社の副社長 永江耕治と採用責任者 小山清和が、現場・経営・採用の視点から語ります。

今回のテーマは「転職7回の採用責任者が語る、リアルな転職の苦悩と成功のコツ」。
自分らしいキャリアを見つけるために、転職はとても有効です。しかし転職の質や回数に悩んでいる人も、多いのではないでしょうか。
今回は、7回もの転職を経てキャリアを築き上げてきた採用責任者と一緒に、リアルな転職の苦悩、学び、そして成功のコツを徹底解剖していきます。

<目次>
1.オープニング
2.飲食店からのスタート。7回の転職、そのきっかけと変遷
3. 転職回数が多いことの意外なメリット
4.ありがちな「他人に委ねる」転職。ミスパターンを防ぐための思考法
5.失敗は「言語化」して経験値に変える
6.転職を成功させるコツは、「自分で正解にする」こと
7.クロージング

1.オープニング

寺田:インフラエンジニアのホントのところ。言葉は有名でも、何かと知らないことが多いインフラエンジニアの世界。この番組は、キャリアや将来性、魅力など、ついつい隠れがちな「ホントのところ」、インフラエンジニアキャリアの真実を、業界のプロであるエーピーコミュニケーションズの永江さん、小山さんと共に徹底解剖していくポッドキャストです。

永江:エーピーコミュニケーションズの永江です。インフラエンジニア業界歴は23年以上で、現在はエーピーコミュニケーションズの取締役副社長をしています。よろしくお願いします。

小山:エーピーコミュニケーションズの小山です。私は10年以上のIT業界での採用経験と、7回にわたる転職でキャリアを形成してきた人事です。エーピーコミュニケーションズでは採用責任者をしています。よろしくお願いします。

寺田:そしてMCを務めます、ベンチャー女優の寺田有希です。さて、実は本日でシーズン1が完結となります。

永江:あっという間でしたね。今日は大晦日ですね。

寺田:そうです。世の中は大晦日です。

永江:最近嬉しいことがありまして、当社は毎月新しい人が入社してくるのですが、最初にお話をする場を設けているんですね。そこで数ヶ月「ポッドキャストを聞きました」という社員がいました。こちらから聞いたわけでもなく向こうから言ってくれたりするので、聞いてくれる人が増えてきたのかなという実感があります。

寺田:嬉しいですね。いかがですか小山さん。もう34回目まで来ましたけれども。

小山:34回も続くとは思っていませんでした。まさか本当に大晦日の配信になるとは思っていなくて。ぜひ、紅白と一緒に聞いていただきたいですね。
さっき永江さんもおっしゃっていましたが、私も外部の方から「聞いてます」という声や、社員でも聞いてくれている方がいて、DMで「いつも聞いてます」と連絡をくれたり、社内でも反応がありましたね。

寺田:皆様、本当にここまで聞いていただいてありがとうございます。最後も、全力で皆さんのためになるようなことを、お伝えしていけたらいいなと思っております。

2.飲食店からのスタート。7回の転職、そのきっかけと変遷

寺田:本日のテーマは「転職7回の採用責任者が語る、リアルな転職の苦悩と成功のコツ」です。自分らしいキャリアを見つけるために、転職はとても有効です。しかし、転職の質や回数に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回は、7回もの転職を経てキャリアを築き上げてきた採用責任者と一緒に、リアルな転職の苦悩、学び、そして成功のコツを徹底解剖していきます。

寺田:まず小山さん、一番最初に転職をされたきっかけは何だったのですか?

小山:2006年の話なので、もう19年も前の話になりますが、当時は飲食店勤務でシフト制の仕事でした。24時間営業の店舗でしたので、勤務がかなりきつかったんです。今のような「働き方改革」や「ワークライフバランス」という言葉も浸透していなかったので、結構ハードな勤務をしていました。

ありがたいことに会社の中では割と早く店長職にはなっていたので、キャリアとしては良かったのだと思います。しかし、今の私と同じくらいの年齢の人で、ずっと店長をやられている方を見た時に、悪いとは思わなかったのですが、不安に思ってしまったんです。休みが少なくて気持ちを休める余裕もなく、土日祝休みの仕事に行った方がいいんじゃないかな」と思い、転職したのが一番最初でした。
いい経験をさせてもらいましたし、今でも活きてるところはありますが、若かったということもあって、不安が急に募ってしまい、切り替えが早すぎた部分もあったかもしれません。

寺田:そこから6回もの転職をされていると思うのですが、転職を考えるタイミング、そして決断するタイミングはどうなんでしょうか?

小山:前半の転職は、正直言うと自分のメタ認知が足りていなかったり、「逃げ」のような要素もあったりして、決してポジティブではなかったかなと思います。今思うとちょっと甘いし、やりきれてないのに……というところや、自分がやりたいこと、自分の理想ばかり追い求めていたようなところはありました。

寺田:それが変わったのはいつ頃ですか?

小山:前々職ぐらいですね。2014年頃、10年前ぐらいです。その時に気づいたんです。いろんな会社で経験を積んできて、実績を出したと思っていましたが、それって実は自分の力ではなく「会社の力だったんだ」と。自分は大した経験になっていなかった。経験だと思っていたものは実は幻想で、まさに「裸の王様」みたいな感じですよね。

それに気づいた時はかなり追い込まれていて、生活をしていくことすらまずいぞ、という状態になっていました。待遇面の問題など、年齢とともに当然お金も必要になってきます。そう考えた時に、「今のままだと絶対まずい、何か変えないといけない」と思い、そこで一番最初に変えなきゃいけないのが自分だと気づいたんです。

そこから、今の自分につながる部分というのが見えてきました。だから、本当にこの10年ぐらいの中で得てきたものです。もちろんそれまでの経験も、今活きているところはありますが、今の自分につながっているものかというと、少し違うんです。

寺田:そういうことにも気づけて転職を決めて、実際に意思を持って、ある程度その組織の中で結果も出して転職した、というのは2回ということですね。

小山:そうですね。前職と現職の2回です。

寺田:その時の転職の決断、決めたきっかけは何だったんですか?

小山:2つあるんですが、それぞれ違っています。
前職へ行った時というのは、自分がやってきたことや出した実績と市場価値との間にずれがあったんです。

当時の社内での評価と、社外の市場での評価に乖離が出てきました。元々は多分その価値はなかったんですが、その会社の中でコミットしてやってきたことによって、プレゼンスが上がっていたという結果だったりするので、その点では会社に感謝しています。しかし、その差が出てきて、自分のライフプランを考えると、このままやっていくよりも環境を変えて、待遇面も含めて改善をしていく必要が絶対にあると思ったんです。ある意味、追い込まれていたわけです。
そしたら、たまたま知っているエージェントの方が「今、転職考えてませんか?」と声をかけてくれて。急にFacebookメッセンジャーで連絡が来て、それで決まったのが前職のグッドパッチなんです。これが前職への転職です。

現職への転職は、前の回で永江さんも少し言っていた「キャリアが見えなくなった」からです。7年間いて、上場を目の前でできるという貴重な経験をしたのですが、好きな会社だけど居続けると、このままの40代のキャリアは逆にマイナスになるかも、と思ってしまったんです。

今までは「嫌だから」「辛いから」「変えなきゃ」だったのに、「いたいのに、いない方がいい」という心境になりました。たまたま副業もしていて、キャリアを考える時に永江さんと出会っていたこともあり、転職することになったという感じです。
前回までの転職と違って、そういうネガティブなことがなかったような感覚です。今までのような不満からの転職じゃなくて、「いたいのに辞めた方がよくなるなんて、これどういうこと?」と、僕の中でちょっと複雑な感情でした。

寺田:もちろん、過去の転職も無駄じゃなかったとは思うんですが、精度の高い転職をしていくために重要なことは、自分の不満だけで転職してしまうのではなく、ご自身の解像度と市場価値の解像度、そこの高さが必要だったということですかね。

小山:そうですね。前半は本当に感情的な動きだったと思います。「嫌だ」「辛い」という感情だけで、ファクトベースじゃなかったんです。
自分の市場価値や、自分が本当にやってきたのか、自分の力になってたかというところが、あまり冷静に見られていませんでした。言い方を変えると、会社が成長しているから自分も成長しているだろう、と錯覚していたんです。

それって全然別軸なんですよね。個人の成長の方が時間がかかります。組織やサービスは二次関数的に伸びる時があると思いますが、だからと言って、そこにいる自分も二次関数で成長するかというと、絶対しないんです。

寺田:そこはやはり、冷静に自分のことも見極めなきゃだめですね。

小山:「自分が変わらないと、周りは変わってくれない」というところに、まず行き着けたのが良かったです。認めてもらうために、相手に「変わってくれ」と言い続けても、相手は思ったようには変わらないので。自分が変わるから、相手の自分に対する見方が変わり、相手も変わってくれる。そういう発想になったのが、2014年、15年ぐらいの時の自分ですね。

3. 転職回数が多いことの意外なメリット

寺田:「転職回数が多いことが、悪とされていた時代」もありましたが、まだまだそこに対する不安を抱えている人もいらっしゃると思います。これって実際どこまで影響するんですか?

小山:そうですね。やっぱり2010年代前半ぐらいまでは、3回ぐらい転職しているとアウトでした。「裏スペック」みたいなものがあって、表立っては言っていませんが普通にありました。
30歳ぐらいまでで3回ぐらい転職していると「うーん」となりますし、20代でも2回転職したら「うーん」みたいな感じは割と強かったですね。

寺田:え、じゃあ小山さんもそういう反応をされてきたってことですか?

小山:めちゃくちゃされてきましたよ。一番転職活動で苦労した時は、3ヶ月半かかったのですが、離職期間中に転職活動をしていて、正確には数えてないですが少なくとも60?70社落ちました。転職回数での書類選考アウトも含めて。ここまで不採用が続くと、きついですよ。

寺田:きついですね…。

小山:ありました。当時は2011年頃の転職活動でしたね。

寺田:今は時代が変わって、そこに対する見方も変わってはいますか?

小山:「ないか、あるか」の2択だったらありますけど、昔に比べると転職というものの価値観が変わったと思います。昔はどちらかというと、キャリア形成も一社で長くいた方が築きやすいという時代だったので、短期で辞める人は…というイメージが強かったんです。

直近は、「大手に入ればキャリアが安泰」という神話が覆されているじゃないですか。いきなり会社がなくなってしまうなど、大変なことになることもありますし。転職がポピュラーになってくると、逆に「一社でずっとやってて年齢を重ねた方がリスクがあるからこの人を不採用」ということがあって、昔と逆のことが起きたりもしています。
なので、転職自体には寛容になってきていると思いますが、ただ「多いよりは少ない方がいい」ことは間違いないです。

寺田:あ、間違いないんですね。

小山:残念ながら間違いないです。私は人事としてはそう思います。多いからダメとは言いませんが、多いよりは少ない方がいいです。僕が7回もしていて、説得力のかけらもないんですけど(笑)。

寺田:いや、だからこそ説得力ありますよ。ご自身の経験から考える、転職のメリットはいかがですか?

小山:メリットは、賛否あると思いますが、「リスタートができる」ことだと思います。
過去の反省を活かして、「強くてニューゲーム」まではいかないものの、過去の失敗体験や経験を活かせます。同じことをやってしまうと同じミスが起こりますが、失敗したからこそ「こういうことをすると、こうなるんだ」と分かってやるのは、やはり違います。

お恥ずかしい話ですが、例えば1回目の転職の時は、転職したばかりだからみんな「まだ入ったばかりだから」と見てくれるだろうと思ったら、実はそこが一番大事だったりするんです。
3ヶ月ぐらいで、どれぐらい関係性を築いて仕事を早くするかが大事だったのに、当時僕は若干お客さん気分になっていて、立ち上がりでこけました。これで結構苦労したんです。

なので2回目の時は、最初の3ヶ月、ガムシャラにやりました。まずは覚えてもらうとか、少し稼働時間が増えたとしてもキャッチアップに時間を割いたり、仕事の質を上げたりすることを徹底的にやりました。それは前の経験があるからです。
経験があるから、リスタートした時にその経験を活かしてトライができました。だから、最初の3ヶ月、頑張れたんだと思います。そこはメリットですね。失敗をしているということがやっぱり大事なんです。

寺田:失敗からのリスタートができるから、転職はいいということですね。

小山:「成功」は再現性が難しいものがあるんです。その会社だから成功していたということが実はあるので。
再現性って結構難しいんです。とりあえず大手からベンチャーに行って、大手と同じような成功体験を持ってベンチャーでうまくいくかというと、やっぱりいかないんです。逆も然りです。よく失敗体験で「あれ?」となることがありますが、それは、環境の中での話だからです。

寺田:外的要因もかなり大きいですもんね、成功には。

小山:でも「失敗」は、割と共通しています。
人間関係もそうですし、ミスなども、共通して意外と失敗はあるんです。死ぬほど失敗しましたからね、僕は。本当にいろんな会社で色々やらかして、「本当にすいません」と言いながら…。

寺田:リアルな失敗を全て聞いていきたいところですが、そこまで話してしまうとかなり…

小山:そうですね、笑い話になってしまうので。
4.ありがちな「他人に委ねる」転職。ミスパターンを防ぐための思考法

寺田:ここからは、実際転職をしていくためのコツを、お聞きしていきたいと思います。まずは、採用責任者もされている小山さん、転職を重ねる人にありがちなミスパターンはいかがですか?

小山:傾向はあるかなと思っていますし、僕もあったんですが、「自分のキャリアを他人に委ねている時」ですね。
前回永江さんがおっしゃっていた、周りの人からフィードバックをもらって、メタ認知をしていくという話はすごく重要なんですが、これって一歩間違えると「人に委ねてしまう」ことにつながる時があるんですよ。

例えば「有名な人がこう言ってるから」「CMで今こう言われているから」「友達もそうだったから」というような、自分の意思じゃなく、周りに自分の人生の大事な転職を委ねてしまっている人がいます。
「なんでこうしたんですか?」と聞いた時に、「エージェントの方から勧められたんで」と言う人がいます。それは分かりますが、「あなた自体はどうなんですか?」ということが実は一番大事なんです。
キャリアだけでなく、資格の取得などもそうなんですが、何かの決定を他人に委ねている場合は、何かが起きた時に自分じゃない人のせいにすることが多いと思います。「あの人がいいって言ったのに、違うじゃないか」「エージェントさんが勧めてくれてたじゃないですか」と。でも、選んだのは自分なんです。

自分のことは自分で責任を取らなきゃいけないのに、それを他人に委ねて判断していたので、何か起きた時には他責になりやすい。結局、また同じような形で次の会社を選び、同じようなことが起こるんですね。
でも強い人は、もしちょっと聞いた話と違うことがあっても、「自分が決めたことだから」という思考になっています。仮に早期退職になったとしても、「自分自身が誤っていました」「こう思っていたけど認識が甘かったです」というように、自分の方に責任を求めるんです。そうじゃない人はやっぱり誰かのせいにし続ける、ということはありますね。

寺田:これが良くないパターンですね。

小山:そうですね。これだけ転職がポピュラーになってくると、情報がたくさん溢れているので、正しく自分で判断をしないといけません。給与が上がるからと思って入っても、ずっと給与が上がり続けるわけじゃありませんから。自分で考えて自分で決めることは、すごく大事なことだと思います。

寺田:経営者もされている永江さんも、いかがでしょう?

永江:ミスパターンで言うと、転職の1つのきっかけとして、ネガティブな理由がある方もそれなりにいらっしゃると思うんです。
前職で会社の環境や、会社自身についての不満があってというのはあるとは思います。実際そういうのが本当だとしても、課題をその会社環境のせいにしすぎていて、自分自身の成長につなげていない人は、結局環境だけのせいにしてしまっていることがあります。

例えば「上司が悪い」「社風が合わない」という感じだけにして、自分は成長していないとなると、同じパターンを繰り返して、何かしら不満があったら嫌になってしまう。でも自分自身は解決できないという風に、年を重ねながらなるパターンはあると思います。

寺田:2人ともおっしゃってることがセットですよね。「ちゃんと他責にせず自分のこと考えろ」、そして「それでスキルアップをちゃんと考えろ」という両輪ですよね。
では、このミスパターンを防ぐためにすべきことは何でしょうか?まず小山さんどうですか?

小山:1回ぐらいは、あってもいいんじゃないかなと思うんですよ。ミスパターンにはまっても。

寺田:へえ。

小山:失敗を経験すること自体は、悪くないと思います。ダメージは早いうちに追っておいた方がいいです。年齢を重ねると、ダメージも大きいんです。できれば、早めにそういうのは分かっておいた方がいいと思います。
やっぱり自分も変わらなきゃいけないところもあるし、自分が思った通りの会社はないし、不満はどこに行っても出るもんだ、と考えることは大事だと思います。

あと個人的に思うのは、心身をちゃんと充実させていくことが、判断を誤らないポイントでもあると思っています。ストレスが溜まっている状態や、疲労している状態は、脳が正しく判断できません。
いつもだったらどうでもいいことを、過剰に受け止めてしまったりする時があります。そういった意味では心身を充実させ、しっかり睡眠を取るとか、適度な運動をするとか、しっかりご飯を食べるということは、基本的なことですが大事です。

判断するのは自分なので、自分が正しい判断をできる状態にしなきゃいけない。人として正しい判断ができている状態というのは、ストレスがあまりかかってなくて疲労がない状態だと考えると、その状態を作っておいた方が、いいと思うんです。運動するのも、ある意味ちゃんとストレスを受け流し、正しく判断できるようにするためでもあります。

寺田:マラソンにはそんな意味があったんですね。

小山:はい。ただランニング好きな40代ではない、ということだけお伝えしておきたいと思います(笑)。

寺田:永江さんいかがでしょう?ミスパターンを防ぐためにすべきこと。

永江:転職を決める前に、その会社でやりきれなかったことや、心残りなことを全部書き出す。紙でもテキストでもいいので、出してみることをお勧めします。
大事なところが、それが環境を変えないと解決できないことなのか、自分のスキルやマインドセットを変えれば解決できるのかを、ちゃんと分析しておいた方がいいですね。
もしも後者なのであれば、つまり自分のスキルやマインドセットを変えれば解決できるのであれば、転職せずに今の会社に勤めた方が、キャリアの成功確率は上がるんじゃないですかね。

寺田:これ、前半のお話にも繋がりますね。

5.失敗は「言語化」して経験値に変える

寺田:意外に、転職での失敗は次に経験として活かせるから大事、というお話も出てきましたが、それを次にいい風に活かせなければ意味がないと思います。良い風に活かしていこうとした時すべきこと、考えるべきことは何でしょう?

小山:まずは失敗、何が失敗だったかを言語化しなきゃいけないですよね。なぜそういう判断をしてしまったのかを、考えていた方がいいです。

よくあるのは、会社の情報を自分で調べずに、一次情報じゃなくて二次情報だけで判断してしまったり、SNSに載ってる情報を鵜呑みにしてしまったりすることです。なので次回は、ちゃんと一次情報を自分で取りに行く。例えば中の人に話を聞いてみるとか、社員の人と内定時に会うような機会を設けてもらうようにお願いするとか、「こういう資料を見せてください」と言うとか、頭の中に入れておけばいいわけです。そうすれば会社のことは、もっと理解が深まりますし、逆に「いや、そういうの見せられないんだよね」という会社だったら、「あ、そういう会社なんだな」と思えばいい。判断軸が増えると思います。

まずは、失敗したポイントをちゃんと見つけて、その失敗が起こらないようにするためには、どういう行動をすればいいのかということを、しておくといいと思います。
とはいっても、全部は防げないですよ。例えば、会社がいきなり倒産するとか、普通わかんないですからね。過去には、入社した当日、「来月で会社解散します」と言われた人がいました。

寺田:そうなんですか!

小山:これはやっぱりあるんで、全部防ぐのは難しいですが、その会社もよくよく調べると、その傾向は実は出てたんですよね。割と有名な会社だったんで。

寺田:永江さん、「失敗を次に活かすためにすべきこと」についていかがでしょうか?

永江:まず失敗した転職があったのであれば、その失敗をどうやって経験値に変えていけるのかなと、考えることだと思います。
例えば、転職で後悔をしたことがあったのであれば、それは必ず自分が何を重視していたのかという、強い確認になると思うんです。給与だったのか、人間関係だったのか、仕事での裁量だったのか、色々あると思います。
そこは、自分が本当に大事にする価値観を改めて認識する機会にも、なると思います。それを次に活かすということをすると、それが経験値に変わるということになるのではないでしょうか。

寺田:これも、小山さんがおっしゃってることと共通するかもしれませんね。「失敗の言語化」ですね。

6.転職を成功させるコツは、「自分で正解にする」こと

寺田:では、最後にズバリこれを聞いておきたいと思います。7回転職をされてきた小山さん、転職を成功させるコツって何でしょう?

小山:僕が思うのは、「自分自身が成功だと思うこと」「この選択が良かったって思うこと」が、大事なんじゃないかなと思います。コツというか、考え方や捉え方の問題ですが。

例えば、私は転職7回して今8社目です。この数値だけを見ると「この人、うまくいってないから転職してるんだろうな」と思う人は、絶対いると思うんです。でも僕自身はそう思っていないんです。
正直に言うと、確かに1社2社、1年ちょっとで辞めた会社もあるんですが、その転職をしたからこそ、今があると思っています。多分、そこでしていなかったら今の自分はないんです。例えば、時期がずれていたら、元々空いていたポジションが空いてなかったかもしれないじゃないですか。そうなってくると、僕の人生って変わってるはずなんです。

そう考えると、そこで決断してきた結果が今の自分。今、どう思ってるかというと、もちろんここに入って良かったと思っていますし、今の自分の人生だって決して後悔していることはなくて、前向きに生きてるんです。
これまでの転職は、確かに1回の単体で見ると失敗かもしれないけど、結果的にはうまくいったということだと、僕は思っています。成功かどうかは周りからの評価で、周りから見えているものと自分が感じることは、絶対違うんですよね。周りが「成功したような人、すごい勝ち組だよね」と言われても、当の本人はそう思っていないことってあるじゃないですか。

なので、やっぱり自分で正解にする、成功だと思うことなんです。結果的に今楽しく仕事ができているんだったら、その転職してきたことは成功なんじゃないのかなって思うんです。
過去の事実はもう変えられないので、「7回も転職してるからダメなんだ」とか思うのは違うと思います。だって、転職したのあなたでしょ?と。変えられないことに目を向けず、どうポジティブにしていくかということだと思います。

寺田:このマインドセットは、すごく大事ですね。
今日全編通じて、いかに自分と向き合って考えられるかが、大事なんだなと思いました。他人のせいにせず、環境のせいにせず、転職を捉えて考えて、自分ごとにすることが大事ですね。

小山:もちろん、環境のせいもあるんですよ。ただ、全部が環境のせいってことは、よっぽどのことでない限りないと思います。そこをずっと言ってても変わらないので。

寺田:自分の周りから、変えられることから変えていきましょう。

7.クロージング

寺田:ありがとうございました。ということで、第34回全てお話をお聞きしまして、これにてシーズン1が完結でございます。永江さん、どうでしたか?ここまで走り抜いてきたという感覚もちょっと近いですが。

永江:収録も結構大変ところも正直ありましたが(笑)。でも、これだけ回数を重ねられたので、シーズン1は完結といえども、シーズン2に向けて何か準備はしていきたいなと思っています。

寺田:今後ちょっとテーマを変えたりしながら、つなげていけたらいいなと思っておりますので、皆様そこもお待ちいただけたら嬉しいです。
小山さんはどうでしたか?

小山:本当にあっという間でしたし、まさか12月31日に、私のキャリアの話でシーズン1を締めることになるとは思っていなかったので、いろんな気持ちも混じっています。
久しぶりに自分のキャリアの話ができたので、自分の中の整理ができました。改めて気持ちの持ちようって、すごく大事だなと感じました。最後になりましたけど、年末にしてキャリアを考える方って結構いらっしゃると思うので、少しでもポジティブにつなげていくための参考になればいいなと思いました。

寺田:詰まってました!今日の転職のお話や、年収をどう上げていくか、自分とどう向き合うのかといった話も、過去に放送しておりますので、今回と合わせて聞いていただけると、さらに解像度が高まって有益なのかなと思っています。ぜひ皆様、過去の回も合わせてお聞きいただければ嬉しいです。
ということで、これにてシーズン1は完結するんですが、またテーマを変えてシーズン2としてこれたら嬉しいなと思うので、引き続き応援していただけるといいですね。

永江:ちょっとまた準備を進めていけるといいなと思っております。

小山:スターウォーズぐらい続くといいですけどね。「どこまで続くんだ」みたいになるといいんですよね。

寺田:そうですね。スターウォーズを目指して頑張っていきましょう!

寺田:この番組はSpotifyApple PodcastAmazon Musicで配信中です。ポッドキャストのフォローとレビューもお願いします。

番組の感想やシーズン2に向けてのリクエストも、専用フォームか各種SNSから受け付けております。気になることがありましたら番組制作への大きな意欲となりますのでどしどしお寄せください。それではここまでお聞きいただいた皆さん本当にありがとうございました。そしてお2人もありがとうございました。
永江・小山:ありがとうございました。

寺田:それではまたお会いしましょう。バイバイ。