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2026/03/18

インフラエンジニアのホントのところ2 #3|これからの時代、インフラエンジニアの価値が「上がる人」と「下がる人」

ITインフラって、「なんだか難しそう」「地味で大変そう」と思われがち。
でも実は、社会を支える根幹にある、とてもやりがいのある仕事なんです。

インフラエンジニアのリアルな現場を深掘りするPodcast「インフラエンジニアのホントのところ」。
Season2のメインテーマは、「AI時代を生き抜くキャリア術」。

MCにはベンチャー女優の寺田有希さんを迎え、当社の副社長永江耕治と採用責任者小山清和が、現場・経営・採用の視点から、加速するAI時代の生存戦略を徹底解剖します。

今回は、「AI時代に市場価値が上がるエンジニア・下がるエンジニア」の境界線について。
これからの10年で大事にすべきことは何なのか?現場のリアルな情報を交えながら徹底解剖します。

<目次>
1.オープニング
2. AI時代に市場価値が「上がる」エンジニアの特徴
3. アナログとデジタルを使い分ける情報収集術
4. AI時代に市場価値が「下がる」エンジニアの特徴
5. これからの10年でインフラエンジニアが大事にすべきこと
6. クロージング

1.オープニング

寺田:「インフラエンジニアの本当のところ:AI時代を生き抜くためのキャリア術」。この番組は、元インフラエンジニアの現役経営者と、7度の転職でキャリアを築いてきた採用責任者が、AIの進化が止まらない現代における、インフラエンジニアの転職・キャリア・生き残り方を徹底解剖するポッドキャストです。
最先端の現場トークから、個人では得づらいリアルなキャリア情報まで、この番組を聴けばインフラエンジニアのホントのところが分かります。

永江: エーピーコミュニケーションズの永江です。インフラエンジニア業界歴は23年以上で、現在はエーピーコミュニケーションズの取締役副社長をしています。よろしくお願いします。

小山: エーピーコミュニケーションズの小山です。私は10年以上のIT業界での採用経験と、7回にわたる転職でキャリアを形成してきた人事です。エーピーコミュニケーションズでは採用責任者をしています。よろしくお願いします。

寺田:そしてMCを務めます、ベンチャー女優の寺田有希です。さて、お二人、春ですね。

永江: そうですね。最近まで家の中で桜を飾っていたんですよ。大きめの枝を買ってきて家に飾ると、すごくいい感じでしたね。

寺田:素敵ですね!ロマンチックというか、おしゃれを通り越しています。

小山: 「おしゃれ」というレビューだけでは足りないくらいですね。

永江: 実はそんなに高くないんですよ。東京では、3月中旬頃に開花予想が出てましたね。

小山:18日くらいが、ちょうどピークだと言われています。
寺田:じゃあ、この放送が流れる頃にはちょうど桜が見頃かもしれませんね。
小山さんはどうですか?春が来ましたが。

小山: 私にとっては、ロードランニングのシーズンがちょうど終わるのが3月なんです。春になると一旦落ち着く時期ですね。先日は雪の影響でマラソン大会が中止になるという悲劇もありましたが(笑)、これからはトラックシーズンという陸上競技場で走るシーズンに切り替わっていきます。

寺田:そちらもされているんですね。走るにはいい時期ですかね。

小山:花粉症の人は大変な時期だと思いますけど、僕は鼻炎なのか花粉症なのかよくわからない感じなので、あまり気にしていないんです。
桜を見ながら走るのも良かったりしますよ。善福寺公園が近くて、あそこは桜が結構綺麗なんです。

寺田:いいシーズンですね。
さて、AIの登場でエンジニアの仕事が確実に変わり始めているというのは、これまでの2回でお伝えしてきました。本日はその中で「価値が上がる人、下がる人」というお話をしていけたらなと思っております。

2. AI時代に市場価値が「上がる」エンジニアの特徴

寺田:本日のテーマは「これからの時代、インフラエンジニアの価値が上がる人と下がる人」です。AI時代でも仕事がなくなることはありませんが、求められる人物像は確実に変わってきています。ズバリ、市場価値が上がるエンジニアの特徴について、永江さんはどのように考えますか?

永江: 今までもそうだったのですが、やはり「新しい技術に目を向けて、どんどん吸収していく人」が、ますます求められていると感じます。
特にAIという技術が出てきて、そこに関係する話が急速に増えています。私たちもインフラを主業にしていますが、「インフラ×AI」というキーワードでのお仕事は確実に増えていますね。

寺田:インフラとAIを掛け合わせたお仕事があるんですね。

永江: 会社としても、そこを強化する方針にしています。そうなると、今までやってきたことだけではなく、新しい概念をどんどん取り入れていかないと、対応が難しくなってきます。

寺田:インフラ技術とAI技術は、それぞれ独立したものですよね。

永江: 技術としては異なるものですが、インフラはあらゆるシステムの基盤になります。その基盤の上にAIが乗っていくので、密接に関係してくるんです。

寺田:完全に別のものを学ぶわけではないけれど、インフラを軸に幅広い技術を学び続けなければいけないということですね。

永江: はい。私たちの会社でいうと、インフラ技術を研鑽しつつ、それに加えてAIに関することも学んでいかなければなりません。

寺田:かなり厳しい状況が続きそうですが、それを「楽しい」と思えるか、「大変だ」と思ってしまうかによって、その後のキャリアが変わってきそうですね。
そして、新しい技術を習得する際、どこまで極めるべきかという問題もあると思います。プロフェッショナルとして突き抜けるのか、ある程度、幅広くできることを目指すのか。

永江: 個人のキャリアの志向や、強みにもよりますね。「技術を極める」といっても、変化が激しすぎると「何を極めるか」が難しくなります。常に新しいものを吸収し続け、その中で高い価値を出し続けるのが向いている人であれば、その道を突き進むべきでしょう。

一方で、ビジネスは技術だけで成り立っているわけではありません。お客様に対して何を提供できるかを考え、技術をその「手法」として捉えるビジネス寄りの視点を持つ人も、ますます求められます。
あるいは、マネジメント側に行く道もありますが、その場合も技術を知っているに越したことはありません。

寺田:自分の適性や興味に合わせて、道を選んでいく必要があるのですね。

永江: エンジニアを始めると「技術一本でいきたい」という方も多いですが、今の時代、その道も相当に大変ですよ、ということはお伝えしておきたいです。

寺田:小山さんはいかがでしょう?価値が上がるエンジニアの特徴について。

小山: 先日、DeNAの南場代表が書かれた記事を読んだのですが、そこで「ベロシティ(速度)」という言葉が強調されていました。AI活用に舵を切って1年後の振り返りをした内容だったのですが、他社の動きや時代の変化に対して、高速でサイクルを回していくことの重要性が書かれていたんです。

たとえば、今の時点で「UI/UXがいい」と思っても、それはあくまでその瞬間の話です。AIの進化によって、あっという間に時代遅れになってしまう可能性があります。競合の動きや新しい技術に合わせて、サービスの中身をどんどん高速で作り変えていく。PDCAのサイクルがより早くなった、というスピード感が昔以上に重要になっています。

寺田:そのスピード感についていける体力が求められる、ということでしょうか?

小山: まずは情報をちゃんと収集しているか、業界の動向を仕入れているかですね。それに対して決断し、検証し、また次の変化に対応し続ける。一度対応して「勝ったから終わり」ではなく、また次が出てくる可能性は当然あります。ですから、常にアンテナを張って高速で対応し続けることが重要なのではないでしょうか。
その記事はぜひ読んでいただきたいのですが、「なるほどな」と思わされる内容でした。人事採用の仕事も、確かにそういった側面があると感じているので、エンジニアであればよりその傾向が強いはずです。

寺田:そうなんですね。採用の現場でも、スピード感について思うところがあるのですか?

小山: そうですね。人事採用の場合は、当然ながら法令なども関わってくるので、そこは十分に気にしなければいけません。採用の現場においても、ベースとなる部分は変わりませんが、AIへの向き合い方や意識すべきポイントは変化しています。全体として便利にはなっていますが、その便利さに溺れてはいけないという危機感はありますね。

人事採用は、常にリアルな人と対峙する仕事です。以前の回でもお伝えしましたが、自分たちの効率ばかりを重視して、相手と向き合うことを疎かにしては絶対にいけません。これは非常に難しいことですが、AIの時代だからこそ、より相手の気持ちをおもんぱかる力が求められるのではないかと考えています。

寺田:より「人らしさ」が大切になってくるのですね。

小山: その通りです。ただ、その「人らしさ」のあり方もすぐに変わってしまうので、やはりスピードが肝心です。「1年前はこうだったから」と考えていたら、すでに手遅れになっている可能性すらあります。それほどスピードの速さは重要だと思いますし、まずはやってみて、違ったらまた修正するという姿勢が大事なのではないでしょうか。

3. アナログとデジタルを使い分ける情報収集術

寺田:お二人がおっしゃる「キャッチアップ」の重要性はよくわかりましたが、情報の精査が難しい時代でもあります。お二人は最新技術などの情報を、どうやって仕入れていますか?

永江: SNSやネットメディアの情報も得ますが、やはりお客様と接したり、現場の社員から得られる情報、あるいはビジネスパートナーであるITベンダーの皆様から聞くリアルな市場の話が、一番解像度が高いですね。ネットやYouTubeで得る情報とは、質が決定的に違います。

寺田:技術は最新なのに、情報収集のやり方は意外と「アナログ」な接点が大事なんですね。

永江: 両面なんだと思います。IT業界はコミュニティがとても多いので、そこに参加して人を通じて得られる知識や経験談は、信頼性が高いですし、エンジニアにとっては貴重な情報源になると思います。

寺田:信憑性が高いですよね。小山さんはどうされていますか?

小山: 私は主に『X』や『LinkedIn』を活用しています。当社の社員が「いいね」をしている人やシェアしている情報を追うことで、現場のエンジニアが今、何に興味を持っているのか、インフラ界隈で何が起きているのか、何がトレンドなのかを把握しています。
さらに重要な情報は、有識者や現場の人に直接聞きに行きますね。情報に踊らされないためにも、「一次情報」を取りに行く姿勢を大事にしています。

4. AI時代に市場価値が「下がる」エンジニアの特徴

寺田:ここからは逆に、市場価値が「下がってしまう人」の特徴について深掘りしていきたいと思います。時代の変化の中で、規模が縮小したり、価値を維持しづらくなったりする領域もあるかと思いますが、永江さんはどうお考えですか?

永江: 一言で言えば「効率化されやすい仕事」に留まっている人ですね。それはAIに代替されやすい領域でもあります。

寺田:インフラエンジニアの業務でも、すでに代替は始まっているのですか?

永江: 正直なところ、現時点ではソフトウェア開発ほどの影響は受けていません。開発の現場では「AIのおかげで少人数でも回るようになった」という話を聞きますが、インフラを主業とする我々の仕事自体は、今のところ減っていないんです。ただ、これが「この先もずっと続くか」と言えば、決してそうとは言い切れません。

寺田:具体的な変化の兆しはありますか?

永江: いわゆる「定常作業」は、間違いなく早い段階でAIに置き換わります。当社の戦略としても、そうした業務から、より高度な技術領域へとシフトを進めていますが、定常業務のみに依存している場合は、将来的にはリスクが高まっていくでしょうね。

小山: AIに関連して、最近SNSで話題になった「ワークスロップ(Workslop)」という言葉があります。これは、「AIが出力した低品質な成果物を、検証も修正もしないまま他人に押し付けること」を指します。
本人は「効率化」だと思ってやっているのですが、これが非常に厄介なんです。不十分な議事録や、目的に合わないアウトプットをそのまま送られた相手は、結局それを検証し、修正し、最悪の場合は一からやり直さなければなりません。

寺田:受け取る側からすれば、余計な手間が増えるだけですね。

小山: そうなんです。仕事で信頼を得るためには、アウトプットの質を担保し続ける必要がありますが、AIに丸投げすることで無自覚に信頼を失ってしまう。エンジニアの世界でも、生成AIの登場でテックリードのような「最終的な判断を下す人」の負荷が逆に上がっているという話があります。AIは必ずしも正確ではないため、誰かが「これは使えるか」を判断しなきゃいけない。でも、その判断は高い技術力を持つ人にしかできないんです。

寺田:責任転嫁と、「自分で調べない」という悪い癖がついてしまいそうです。

小山: まさにそうです。検証を放棄し、質を上げようとしなくなると、「思考体力」がどんどん落ちていきます。自分で判断せずに「出しただけ」の状況が続くと、スキル以外の人間的な価値も下がり、結果として仕事が任されなくなる。このループは本当に怖いです。

永江: エンジニアに限らず、AIのアウトプットを本質的に理解しているかどうかが分かれ道ですね。判断できるようになるための知識と勉強は、これまで以上に必要になると思います。

寺田:求められる役割も変わってきているのでしょうか。

永江: 「課題を設定する力」の重要性が増しています。アウトプットが手軽に出せる時代だからこそ、そもそも何が課題なのか、何を理解すべきなのかという、人間にしかできない役割にシフトしていく必要があります。

寺田:昔はもっと技術が注目されていたし、求められていたけれど、そうじゃないところにも目が向いてきたのが大きな違いという感じですかね。

小山: インフラの立ち位置も劇的に変わりました。以前は「インフラ=保守運用の仕事」という認知が強かったですが、今はITインフラがないと、AIの実験すらできない。トレンドの最先端を支える基盤として、ビジネスへのインパクトが格段に大きくなっています。

寺田:まさに「縁の下の力持ち」の重要性が、ようやく常識になってきたのですね。

小山: はい。ただ、学生や先生方の間では、まだ「生成AI」ばかりが注目され、それを支える「データAI」や「インフラ基盤」の重要性が十分に認知されていない。そこが少し歯痒いところではあります。

5. これからの10年でインフラエンジニアが大事にすべきこと

寺田:最後に、これからの10年を生き抜くインフラエンジニアへのアドバイスをお願いします。

永江: 技術だけでなく「世の中の変化」に強い関心を持つことです。社会がどう変わり、ユーザーが何を求めているのか。そこまで想像力を発揮しないと、長いキャリアを歩むのは難しくなるでしょう。

寺田:新しい技術を学ぶ前に、「世の中の需要」を読む工程が加わるイメージでしょうか?

永江: かつて、ITエンジニアという職業が誕生したばかりの頃、先輩もロールモデルもいない中で、未来を切り拓いた先人たちの感覚に近いかもしれません。前例が通用しない時代だからこそ、やり方によっては若い世代が先頭に立ちやすい。これまでの経験豊富な人たちのアドバンテージが、もしかすると大幅になくなってしまう可能性すらありますから。

寺田:それを聞いて、ヒヤヒヤしているベテランの方も多いかもしれませんね。でも、そうした方々も新しい技術を学び、市場のニーズを考えていかなきゃいけない。年齢に関係なく、ですね。

永江: はい。元々IT業界には、スピードの差こそあれ、時代ごとに技術の移り変わりはありました。一つの技術が永久に続くわけではなく、旬の技術があって、また新しいものがどんどん出てくる。ただ、今回の波は、それまでよりだいぶ大きいものが来ているなと感じています。

寺田:経験の有無に関わらず、全員が同じ土俵で戦うような未来なのですね。本人たちは大変でしょうけれど、聞いている側としてはワクワクします。

永江: そうですね。もしかすると若い世代の方々のほうが、ポジティブに捉えられるかもしれません。

寺田:ここからの10年、それもかなり大きな変化となっていくでしょうね。

永江: はい、そう思います。

寺田:小山さんはいかがでしょう?

小山: 今、インフラエンジニアの市場価値というのはどんどん上がってきている状況だと思っています。この領域に関わっていること自体が、実はすごく価値のあることなんですよね。

学校を訪問させていただいた際も、学生の方にお伝えしているのですが、自分たちがやっていること自体にすごく価値がある。仮にエーピーコミュニケーションズという会社に来なかったとしても、この業界・この領域に関わっていること自体が素晴らしいことなので、ぜひ自信を持ってほしいんです。「これから伸びていくんだ」と思って仕事に取り組んでもらえると嬉しい、という話をしています。

我々がITインフラ業界を盛り上げていきたい、という思いがあるからですが、この10年後には明るい未来が待っているはずです。もちろん苦難もあるとは思いますが、いい未来が待っていると意識しながら取り組むことが、大事なのではないでしょうか。
成長産業の中でも、特に成長の可能性が非常に高い分野ですから、そこを大事にすれば楽しく仕事ができますし、キャッチアップも前向きにできるでしょう。キャリアの観点からも、そこを大切にしてほしいなと思っています。

寺田:本当にそうですよ。これから需要もさらに増してくるでしょうし、「縁の下の力持ち」だけでは終わらないですよね。

小山: 本当に今の学生さんたちは羨ましいです。これからグッと伸びてくる時期に関われているわけですから。就活の時に、IT業界という選択肢がほぼなかった自分の世代から考えると、いいなと感じますね。

6. クロージング

寺田:お二人ともありがとうございました。時代の変化が見えましたね、永江さん。

永江: そうですね。本当に選択肢がどんどん増えてきているので、今は楽しい時期ではないでしょうか。

寺田:おお、楽しい時期なんですね。

永江: やはり変化があるということは、ワクワクする感じがありますよね。

寺田:その感覚も大事ですね。「変化が怖い」という人も一定数いると思うので、その変化を楽しめる耐性というのもこれから大事になるのかもしれません。

永江: それはあるかもしれませんね。

寺田:小山さんはいかがでしょう?今日も色々なことを言語化してきましたが。

小山: まだ言語化されていないことも多いと感じています。特にAIの分野ですね。言語化して発信してくれる方もいますが、自分自身の理解を深めるためにも、もっと言語化の頻度を増やしていかなければいけないなと改めて感じました。

寺田:ぜひ、この番組でもどんどん言語化してまいりましょう!

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