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2025/10/15

インフラエンジニアのホントのところ #23|キャリアに悩んだら、これをやれ!解決策を見つけるためにすべきこと

ITインフラって、「なんだか難しそう」「地味で大変そう」と思われがち。
でも実は、社会を支える根幹にある、とてもやりがいのある仕事なんです。

そんなリアルをお届けするPodcast 「インフラエンジニアのホントのところ」。
MCにはベンチャー女優の寺田有希さんを迎え、当社の副社長 永江耕治と採用責任者 小山清和が、現場・経営・採用の視点から語ります。

今回のテーマは「キャリアに悩んだら、これをやれ!解決策を見つけるためにすべきこと」。
キャリアに悩んでモヤモヤした時、まず何から始めればいいのでしょうか?
解決までのプロセスや自己分析の仕方まで、元エンジニアの現役経営者と7回の転職をした採用責任者が、徹底解剖していきます。

<目次>
1.オープニング
2. キャリアの悩みを解決する4つのステップ
3. 自己分析の壁と「比べない」ことの重要性
4. 相談相手の見つけ方と社内制度「キャリア相談室」
5. クロージング

1.オープニング

寺田:インフラエンジニアの本当のところ。言葉は有名でも、何かと知らないことが多いインフラエンジニアの世界。この番組は、キャリアや将来性、魅力など、ついつい隠れがちな「本当のところ」、インフラエンジニアキャリアの真実を、業界のプロであるエーピーコミュニケーションズの永江さん、小山さんと共に徹底解剖していくポッドキャストです。今回も始まりました、「インフラエンジニアの本当のところ」。

永江:エーピーコミュニケーションズの永江です。インフラエンジニア業界に23年以上携わっており、現在はエーピーコミュニケーションズで取締役副社長をしています。どうぞよろしくお願いいたします。

小山:エーピーコミュニケーションズの小山です。私は10年以上のIT業界での採用経験と、7回にわたる転職でキャリアを形成してきた人事です。エーピーコミュニケーションズでは採用責任者をしています。よろしくお願いします。

寺田:そしてMCを務めます、ベンチャー女優の寺田有希です。さてさて、秋が来ましたね。

永江:そうですね。秋めいてきましたね。

寺田:東京はかなり涼しくなってきましたか?

永江:急速に気温が下がった感じはしますね。

小山:長袖の人とか、ジャケットを着る人とか、歩いていてもそういう人が増えましたね。私は半袖ですけど。

寺田:半袖で!

小山:半袖、半ズボン、まだいけます。サンダルで余裕です。

寺田:すごいですね。
じゃあ、ちょっと秋めいてきたということで、お2人は何か「これは絶対食べたい」とか、好きな秋の味覚ってありますか?

永江:私は栗ごはんが好きです。これは自分で作るんじゃなくて妻に作ってもらっているんですけど。

寺田:まぁ、素敵。

永江:今が栗の季節なんで、何回か食べました。

寺田:秋って炊き込みごはん、食べたくなりますよね。小山さん、ありますか?

小山:僕はやっぱりサンマですよね。

寺田:ああー!今年も食べました?

小山:食べました。2回ぐらいですかね。いいですよね。でも、なかなか自分で焼くのって面倒くさいじゃないですか。

寺田:グリルの掃除が大変ですしね。

小山:あと、暑い時期だと魚の内蔵などが傷みやすいですし、虫の問題もあるので、一人でやるのは難しいなと思って、もっぱら外食ですよね。

寺田:いいですね。居酒屋でサンマの塩焼きとか。

さてさて、本日のテーマは、「キャリアに悩んだらこれをやれ!解決策を見つけるためにすべきこと」です。今のままでいいのか、どう進んでいけばいいんだろう…。キャリアに悩んだ時、まずすべきことは何なのでしょうか?
キャリア迷子にならないための道しるべを元エンジニアで現役経営者の永江さんと、採用責任者の小山さんと共に徹底解剖していきます。

2. キャリアの悩みを解決する4つのステップ

寺田:キャリアに悩むタイミングは誰しもあると思いますが、行動に移していくためにどういうプロセスを踏んでいけばいいのか、お2人と考えていきたいなと思います。
まず永江さん、ズバリお聞きしますが、キャリアに悩んだ時、まず最初にやるべきことは何でしょう?

永江:最初は、やはり「自分を知る」ということだと思います。いわゆる自己分析ですね。ここからがスタートかなと思います。
自分の中の価値観や優先順位、それと同時に強み・弱みがあると思うんですよね。そういった強みや弱みを棚卸ししていくのが、最初のステップになるかなと。そこで、自分の中の軸のようなものができてくると思います。

寺田:じゃあ、「こういうことをしよう」と決めるよりも、まず自分を知るのが先ということですね。自分の性格なども全て含めてですか?

永江:そうです。そういうのも含めてだと思います。「何を求めていきたいんだっけ」「何をしたいんだっけ」というところも含まれるので、そこを考えるのは、すごく大事なんです。

寺田:やりたいこと、好きなこととか、そういうことも含めてですね。では、自己理解をしました。その次はどうですか?

永江:次は「情報収集」を通じて「どんな選択肢があるか」を把握することです。言い換えれば、視野を広げていくということです。
>例えば、自分が所属している会社の中であれば、目の前のことだけでなく「自分の会社には他にどういう部署があるんだろう」「どういう案件や仕事があるんだろう」ということをちゃんと把握していますか?ということです。
人によっては、社外にどんな会社や仕事があって、どんな選択肢があるのかというところに広げていくことが、次のステップとして必要になってくるかなと思います。

寺田:まずは周りの状況を知る、ということですね。

永江:はい、そうですね。それによって、何をすべきかが見えてくるんです。

寺田:モヤモヤしているだけだと、実際にどんな選択肢があって、世の中で何が起こっているのかわからないんですもんね。

永江:そうです。最初に自分を把握した上で、「じゃあ、これをやってみたら面白そうだ」と思った場合に、理想との間にギャップがあることが多いと思うんです。そのギャップが何なのかを具体的にイメージできるようになる、ということです。

寺田:その情報収集は、具体的にどう進めればよいでしょうか?

永江:例えば社内であれば、知り合いを辿って話を聞いてみる、ということからでもいいと思うんですよね。会社の中に情報がないかというと、多分あるんです。それを見つけにいく、あるいは人に聞いてみる、人に連絡してみる。
意外と、その一歩は誰にでもできそうですが、実際には億劫になったり、気後れしたりしがちです。

寺田:確かに、人に聞くってハードルがありますよね。でも、その情報が絶対に必要だ、というところまで自己理解と情報収集の目的意識が固まっていれば、そこのハードルは超えられそうですね。
では、自己分析をして情報収集をした次は?

永江:次は、できればですが「信頼できる人に相談する」といいと思います。
自分一人で考えているだけだと、どうしても視野が狭くなりがちです。自分が「こうかな」「ここが良さそうだな」と思ったとしても、別の信頼できる視点から話を聞いてもらってアドバイスをもらうと、より理解が深まったり、「あ、ちょっと違うな」という軌道修正ができたりするので、それがいいんじゃないかなと思います。

寺田:やっぱり、人の意見というか、人の視点は大事なんですね。
じゃあ次はどうでしょうか?まだ行動に移すまでには少しありそうな気もするんですが。

永江:いえ、次は「小さくてもいいので行動に移す」ことだと思います。
それは必ずしも大きな行動である必要はなく、一例としては、本当に興味がありそうだなと思った分野の勉強を始めてみる、インターネットで情報を探すでもいいです。本を読んでみるでもいいですし、勉強会に参加してみるでもいい。今は無料の勉強会もたくさんありますし、オンラインでも参加できますから。

そういう時に、参加して体験してみて、「あ、本当に興味があるな」と思えばより深めていけばいいですし、やってみて「ちょっと思っていたのと違うな」ということもあると思うんです。何もしないで考えているだけでなく、試してみることが大事です。

寺田:では、その後はその小さな行動を続けていく以外にない、と。

永江:そうですね。一つひとつは小さな一歩かもしれませんが、全てはそういうことの積み上げです。
行きたいな、やりたいなと思っていることに対してギャップが見えたのであれば、そこをどうやって埋めていくか。瞬時には埋まらないので、どれくらい距離があるかを見て、一歩、二歩…もしかしたら100歩のギャップがあるかもしれません。
でも、それをやりたいのであれば、そういうことを積み上げていくという行動を、小さくてもいいから始めるといいんじゃないかと思います。

寺田:そして、このプロセスをやり続けていく、という感じでしょうか。

永江:そうですね。順番に、というよりは「繰り返し繰り返し」という感じだと思います。

3. 自己分析の壁と「比べない」ことの重要性

寺田:採用責任者もされている小山さんにもお聞きしたいんですけど、このプロセスを繰り返していくことが大事だというのはすごく理解したんですが、まず、そもそも「自己分析」が非常に大変なのではないか、と感じてしまいます。
それってどうすればいいんですか?どう自己分析していけばいいんでしょうか?

小山:そうですね。キャリアコーチにコーチングしてもらう方法など、自己分析には色々なやり方があります。でも、ツールはあっても、結果として「自己分析ができました」という人って、意外とそんなにいないんですよね。
自分が就活していた時代も「自己分析を」と言われていて、今もずっと言われ続けている。それでも「自分の強みがわからない」という話が続いているわけです。

結局のところ、テクニックや手法はあるけれど、実際にできている人は少ない。なぜできていないのかというと、どこか「型にはめよう」とか「みんながやっているから」という方に寄ってしまって、自分自身にちゃんと向き合えていないことが大きいかなと思います。

例えば、「強みを探さなきゃ」という時に、「人より優れていなければいけない」と思ってしまう人が多いと思うんですよ。「Aさんよりも上」とか、「Bさんよりできていない」とか、基準が他人になってしまう。
でも、「自分が得意だ」と思えばそれでいいと思うんです。

寺田:でも、「得意」と断言するのは少し怖くありませんか?「好き」というレベルでも良いのでしょうか?

小山:はい、それでもいいんです。「人より優れている」という前提で考えず、「自分の特徴」と捉えるくらいでいいんです。
例えば足が速いといっても、ウサイン・ボルトみたいな世界レベルの人もいれば、町内で一番速い、というのもあるじゃないですか。それでいいんです。「走るのが好き、得意です」それでいいんです。弱みも同じです。

まずは自分自身に向き合って、「こんなの強みって言ったら馬鹿にされるかも」とか「恥ずかしい」とか、そういうのは一旦置いておいて、自分の心の中を整理する。できれば、これを書き出した方がいいと思います。

次に、それを誰かに伝えた時に、「え、そんなの強みって言って大丈夫?」と思われることもあるし、逆に「それ、言った方がいいよ」と言われることもある。それが、永江さんのおっしゃった「いろんな人に話を聞く」ということ、すなわちメタ認知なんだと思います。

寺田:SNSの弊害みたいなのもありそうですね。優れた人が見つけやすくなってしまったからこそ、世の中のすごい人と比べてしまう、というか。

小山:そうなんですよ。これは、キャリアを築いている人でもできていないことが多くて、いわゆる「バリキャリ」の人ほど、もっと上の人と比較して「自分はダメだ」と思ってしまっているケースもあるんです。
誰にも言われていないのに、「こうあるべきだ」「こう見られたくない」と思い込んでしまっているだけ、ということが多い。コーチングをしていても、そういう方は意外と多いですよ。

寺田:自己分析の時に、周りを見ず、比べない。大事ですね。
小山さんは7回も転職されていますが、その中で自己分析できずに悩んだことはありましたか?

小山:もう、圧倒的にそっちの方が多いですね。今でこそ、こんなことを偉そうに言っていますが、自分は全然できていませんでした。できていなかったから、たくさんの痛い目に遭ってきたんです。

寺田:痛い目に(笑)

小山:その結果、こういう結論に至ったんです。
過去には強がったり、できていると勘違いして選択肢を誤ったり、そういうことが本当にたくさんありました。弱みは見せられないし、できないことも「できる」と強がってしまった結果、本当にひどい目に遭ってきました。
その結果気づいたのは、弱みを見せること、できないことを認めることはすごく大事だし、それを相手にちゃんと伝えられることも大事だ、ということです。逆に、そう伝えることで信頼されたり、関係性が深まったり、助けてもらえたりすることがあるんだ、と。

なので僕は、割と自分の過去の失敗を発信しています。noteとかでも、普通は書かないような自分の失敗談を書いています。むしろ成功体験より失敗談の方が多いかもしれません。

寺田:へえ。

小山:でも、その方が良くなりましたよ。自分自身も落ち着きましたし、キャリアの道が拓けたり、人との関係が深まったり、困っている時に助けてもらえたり。そういうことが明らかに増えました。

寺田:ここに詰まっていますね。人とは比べない。自分の失敗も認めてあげる。そういう失敗と向き合うこと、自分の弱さと向き合うことも含めて、自己分析ですね。

小山:そうですね。強みだけじゃないんですよね。

4. 相談相手の見つけ方と社内制度「キャリア相談室」

寺田:自己分析の仕方は見えてきたんですが、次に難しいなと思うのは、「人に相談する」ということだと思うんです。誰に相談すればいいのか、こんな話をしていいのか、友達にも気をつかってしまったり…。エーピーコミュニケーションズさんには、「キャリア相談室」という部署があるんですよね。

永江:そうですね。本当に中立な立場で、キャリアコンサルティングの資格を持っている社員が相談に乗る、ということをしていますので、何かあれば気軽に相談できる環境にはなっています。

寺田:これ、なぜ作ろうと思われたんですか?

永江:設立したのが2018年だったんですが、当時、若手社員の離職が少し続いていたことがあって。原因を探ると、やはり「キャリアをどう作っていけばいいのか分からない」というところで、会社としてちゃんと相談に乗れていなかったな、という反省があったんです。
なので、部署を作って、悩みがあった場合に相談できる場所を分かりやすく設けよう、というのが経緯です。

寺田:会社の組織として、わざわざ部署を作るというのは珍しいですよね。

永江:あまり多くはないのかもしれません。

寺田:安心して相談できる場所があるって、いいですよね。

永江:そうですね。あと、相談をしに来る人だけではなくて、入社してから1ヶ月後、半年後、1年後という単位で、こちらから面談するようにしているんですよ。

寺田:新入社員の方向けに、ですか?

永江:そうです。入社してからのギャップはどうだったか、慣れてきてどうだったか、という節目で話を聞けるように、できるだけ対面で面談するようにしています。

寺田:これ、まさに冒頭におっしゃっていたプロセスと共通しますね。悩んだ時だけでなく、何かをスタートさせた時や、新しい環境に飛び込んだ時も、本来はこのプロセスを続けていくべきなんでしょうね。

永江:そうですね。

寺田:だからキャリア相談室は、もちろん悩みが大きくなった時はもちろん、悩んでいない平時にも、このプロセスを回していくために使える、という感じなんでしょうかね。

永江:はい、そういう利用の仕方もあります。

寺田:結構、利用されている方も多いんですか?

永江:社員の数としては多いと思います。多くの社員と元々接点があるので、部署としてというよりは、個人の担当者として、「悩みがあったら相談しに来る」という関係性ができているみたいですね。

寺田:社員は無料で利用できるんですか?

永江:もちろんです!上司に相談しづらいことってあると思うんですよね。なので、上司とは別に相談できるルートを作っておくことが、一つの安心材料になり得るかなと。

寺田:最後に、エーピーコミュニケーションズ以外の会社に勤めている方が相談相手を見つけるにはどうすればよいか、アドバイスをお願いします。

永江:会社の中であれば、私は社員に「縦のラインだけでなく、横や斜めの関係も作っておいた方がいいよ」と話しています。仕事の話じゃなくても、雑談したことがある、という程度でもいいんです。「ちょっといいですか」と言える人を一人だけでなく複数持っておくと、行き詰まる確率が減るので。

会社としても、例えば「同好会」や「部活動」があれば、同じ趣味を持つ色々なチームの人が集まります。そういう、仕事とは別のつながりから、社内で気軽に話せる人ができると、相談もしやすくなる。会社としてそういう機会を作っていくことが、結果的に社員の安心を生むのかなと思います。

寺田:普段からの人脈作りと、普段からこの悩みを解決するプロセスを回し続けていること。これが、モヤモヤ解決の手助けにもなるし、そもそも、ここまで大きく悩まなくて済むための一歩なのかもしれないですね。

永江:そうですね。

5. クロージング

寺田:キャリアの悩みは本当に尽きないですよね。お2人も、実際に悩んでいた時期ってありましたか?永江さんも?

永江:あります。そこはずっと考え続けるものだと思うので、未だに私は常に危機感を持ちながらやっていますね。常に新しいものを吸収しなきゃいけない、アップデートしなきゃいけないと思っています。
若い時は上の世代から学ばなきゃ、という感じでしたが、今はもちろんそれもありますけど、若い世代から学んでいかなければいけないことも結構増えてきました。常に環境が変わり続けるので、ついていくので精一杯、という感覚は未だにあります。

寺田:素晴らしいですね。小山さんはいかがですか?

小山:僕も「昨日の自分より今日の自分の方が成長している」という気持ちで仕事に向き合うようにしていて、それを感じなくなった時が、多分良くない状況なんだろうなと思っています。
加えて若い人から学ぶことって、すごく多いです。今の学生さんと面接しても、本当に優秀なんです。だって、触れている情報の量が全然違うから。
「なるほど、そういう発想をするんだ」と学ぶことはあります。年が上になると、年下に対して無意識に上から目線になったり、偉そうな態度をとってしまったりすることがあると思いますが、それは非常にもったいないことです。老害になったら終わりだと思っているので、「下の世代から学ぶ」という意識は、昔に比べて増えた気がしますね。

寺田:世代や年齢、関係性を問わず受け入れていく、というのは大事ですね。

小山:まあ、気をつけないといけないのは、何でも受け入れるのではなく、取捨選択は必要だということです。他人の無責任な意見に流されてしまうと、間違った選択をすることもあるので。情報に踊らされてしまうパターンですね。

寺田:今日は本当に、キャリアだけでなく人生で大事なことが詰まっていたと思うので、是非皆さんも繰り返し聞いて参考にしてください。

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