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2025/12/02

海外でインプットし、事業に活かす──Microsoft Ignite 参加レポート

世界中のAzureエンジニアと開発者が集うMicrosoftのグローバルイベント「Microsoft Ignite」。
11/18~21にサンフランシスコで開催されたこのイベントに、ACS事業部のメンバーが参加しました。

現地で感じた“世界のスピード感”と“Azureの進化”──その体験を、現場にどう活かしていくのか。
参加したエンジニアの声を通してお届けします。

井田 一貴(イダ カズキ)ACS事業部 SAT室 AI App推進 セクションリーダー
千葉県在住。約6年間化学メーカーの研究職として従事した後、2022年からWeb系の受託開発企業でバックエンドや生成AI関連の開発を経験。2025年5月、APCへ。フルリモートで勤務し、「技術」と「マネジメント」の両面からチームを支えられるようにセクションリーダーとして邁進中。

現地からの速報レポートはこちら:APC 技術ブログ(Microsoft Ignite)

エージェントへの熱量を、現地で体感する

――今年のIgniteは「Frontier firm × Agent AI」がテーマということでしたが、現地で特に強く感じたトレンドや印象的だったポイントは何でしたか?

井田:テーマ通り、全体的にAI関連の発表がとても多かったです。
特にOpening Keynoteの雰囲気からは、「全てをAI Agentにしていく」というような思想が語られ、従来とは異なる仕事のスタイルに変化していくのだろうと改めて感じました。

また、AI Agentについては、Agentの数が膨大になった場合やAgentの挙動の確認など、単に作るだけではなく、運用・保守の観点でもしっかり考えられていると感じましたし、Agentの運用・保守面に関するセッションも多かったと思います。


▲Opening Keynote

――事業やチームの戦略に直結しそうな気づきはありましたか?

井田:私たちのAI App Promotion(AAP)チームが掲げている、「Agent アーキテクチャ」や「Agentic DevOps」周りの知見習得が、改めて重要になると感じました。

「Agent アーキテクチャ」については、具体的なAzureのサービスだと、Microsoft Foundryサービスに絞ってもかなりのボリュームがあると感じたので、この分野を引き続き深堀りしたいと思いました。また、「Agentic DevOps」については、どのように開発プロセスにAIを組み込むとAI駆動開発の成功確率を上げられるかの参考となるセッションがありました。

今回のイベントで幅広く得たインプットから、事業部・チームとして重要と思うセッション内容の共有や、取り組みたいことのタスク化まで実施したいと考えています。
今後はイベントで得た幅広いインプットを、チームで共有し、必要なタスクに落とし込んで事業部の取り組みに反映していきたいと考えています。

またお客様に対しても、最新情報を踏まえた先進的な取り組みや、最適なソリューションを提供できるようにしていきたいと考えています。

――その中で「日本でもすぐ活かせそうだ」と感じた技術や学びはありますか?

井田:現地でLabというハンズオン形式のセッションに参加したのですが、その内容がGitHub上でパブリックに公開されていることを今回初めて知りました。
従来のMicrosoftが提供しているサンプルはこれまでも利用していたのですが、Igniteなどのイベントで体験できるコンテンツが、公開されていることは知りませんでした。

現地参加だけではすべてを吸収しきれないですし、現地で参加した人だけしか経験できないと思っていたので、誰でも取り組める状態にあるのは非常に助かります。

ついに訪れたチャンス。念願の海外イベント参加

――今回、海外イベントへの参加が決まったとき、率直にどんな気持ちでしたか?

井田:仕事で海外出張するのは、人生で経験したいことの1つでした。なので、「ついに叶うときがきた!」とワクワクしました。
ACS事業部からIgniteに現地参加するのは今回が初だったので、光栄でしたし気持ちが引き締まりました。

――海外イベント参加でよく挙がる「言語の壁」。実際に困ったこと、乗り越えられた理由などはありましたか?

井田:言語面は意外と乗り切れました。
もちろん英会話のスキル不足は痛感しましたが、ボディランゲージや一生懸命伝えようとしている意思が相手に伝わると、相手の方も聴こうとしてくれたり、ゆっくり話してくれたりするんですよね。特に、技術に関わる会話では共通の技術用語があるため、それによってかなり補完されて、日常会話よりもスムーズに意思疎通ができたように思います。

例えば、ハンズオン形式のセッションに参加したときのことなのですが、手順通りにやっても上手くいかず、講師も自分も予想外で困惑する状況がありました。相手は早口になるし、自分はうまく文章で話すことができなくなってしまうしで、かなり焦ったのですが、講師の方がスピードは速いながらも操作しながら教えてくれたことで、ハンズオンの裏側の構成が理解でき、また共通認識の技術用語の助けもあり、最終的には同じ認識で理解できたことが印象的でした。

そういった面では、途中から言語が異なるだけで、日本のイベントに参加しているのと同じような感覚で過ごすことができました。


▲ハンズオン会場

――「技術」という共通言語が、言葉の壁を低くしてくれたのですね。今回の参加でエンジニアとして感じたことを教えてください。

井田:ITエンジニアとして、アウトプットすることは非常に大切です。ですが、インプットもちゃんとし続けないと世の中の流れに置いて行かれてしまうという危機感を感じました。現在はチームリーダーとしての役割もあるため、幅広くインプットして全体を俯瞰して考える必要性を感じています。現地で聴講できなかったセッションは、オンデマンド配信をフル活用してキャッチアップするつもりです。

――やはり「海外イベントに行く価値」は大きいですか?

井田:そうですね。人生経験という意味でも、他の人にも積極的に海外イベントに参加してもらいたいと考えています。

今回のイベントで言えば、Microsoft本社で働いているエンジニアの方と直接話せるのは刺激になると思います。セッション以外にもブースがあるので、ブースで講師の方と話せるチャンスがありました。今後の方向性やアメリカなど海外における生成AIの活用状況なども現地でしか聞けないと思います。各国からの参加者とコミュニケーションをとれば、海外でのAIに対する取り組み状況も話が聞けると思います。

行ってみたいけど不安という人もいると思うので、現地での生活や言語面など、イベント以外の情報も含めてチームに共有して、海外イベント参加の心理的ハードルを下げていきたいと考えています。

ACS事業部は「新しいことへの挑戦」が推奨される環境なので、「海外で最前線の情報に触れ、それをビジネスに活かしたい」という意欲のある方にはぴったりだと思います。

井田が所属するACS事業部では、エンジニアを募集中です!
▼募集要項(カジュアル面談もこちらからお申込みいただけます)
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