ABOUT THIS SITE

あなたにエーピーコミュニケーションズを知ってもらうためのSiteです

2026/04/08

インフラエンジニアのホントのところ2 #6|【現場のリアル】社内でのAI教育は、必要なのか?

インフラエンジニアのリアルな現場を深掘りするPodcast「インフラエンジニアのホントのところ」。
Season2のメインテーマは、「AI時代を生き抜くキャリア術」。

前回に続き、副社長の永江耕治と採用責任者の小山清和の二人がホストを務める特別回。
現場の最前線でAI推進を担う小澤志織さんをゲストに迎え、新企画「現場のリアル」をスタートします。

今回は「AI教育の最前線」をテーマに、インフラ企業が取り組むべき教育の本質を深掘りします。
単なるスキル習得に留まらない、現場と経営が一体となった「AI時代を勝ち抜くための本質的な学び」について語り合います。

<目次>
1.オープニング
2. なぜ今、社内でのAI教育が必要なのか
3. 全社員の約4分の1が同時視聴した講義とは?
4. AI時代に求められる「課題設定型」の人材像
5. クロージング

1.オープニング

小山: 「インフラエンジニアの本当のところ:AI時代を生き抜くためのキャリア術」。この番組は、元インフラエンジニアの現役経営者と、7度の転職でキャリアを築いてきた採用責任者が、AIの進化が止まらない現代におけるインフラエンジニアの転職・キャリア・生き残り方を徹底解剖するポッドキャストです。

最先端の現場トークから、個人では得づらいリアルなキャリア情報まで、この番組を聴けばインフラエンジニアのホントのところが分かります。

永江: エーピーコミュニケーションズの永江です。インフラエンジニア業界歴は23年以上で、現在はエーピーコミュニケーションズの取締役副社長をしています。よろしくお願いします。

小山: エーピーコミュニケーションズの小山です。私は10年以上のIT業界での採用経験と、7回にわたる転職でキャリアを形成してきた人事です。エーピーコミュニケーションズでは採用責任者をしています。よろしくお願いします。

小澤: エーピーコミュニケーションズの小澤です。入社3年目になります。AIで会社の価値を向上するための専門チーム「AI Ops Enablement」、通称「AIOE」に所属しています。よろしくお願いいたします。

小山: 普段はインフラエンジニアの方に向けた、キャリアや転職にまつわる情報を中心にお届けしていますが、よりリアルな情報をお伝えしたいということで、「現場のリアル」と題し、業界の最新トレンドや現場の声、またシーズン2のテーマであるAIへの取り組みなどについて雑談形式でお届けしています。

永江: 小澤さん、前回初めて参加してみてどうでしたか?

小澤: すごく緊張しました。「これでいいのだろうか」「皆様にいいお話ができているだろうか」と思いながら話していました。

永江: 慣れないとそうですよね。私と小山さんは、なんだかんだでもう40回以上やっていますから。小山さんはもうすっかり慣れましたか?

小山: そうですね。ただ、冒頭のナレーションだけはあまりやっていないので、噛まないか緊張します。私は台本がないアドリブの方が得意で、文字を読むのが少し苦手なんですよ。今後は大事なところだけ押さえて自分の言葉で言った方がいいかもしれません。

2. なぜ今、社内でのAI教育が必要なのか

永江: さて、現場のリアルを語る第2回目ですが、今日は「社内のAI教育」をテーマにお話ししていきたいと思います。

以前の回でも「AIについては知っておくべきだ」とお話ししましたが、個人に任せるだけでなく、社内でも教育を強化していかなければならないと考えていま

実際にコンテンツ作りも担当している小澤さんは、社内でのAI教育はなぜ必要だと思いますか?

小澤: 今、永江さんからその問いかけをいただいたことに少し感動しています。

というのも、私は社内の「APアカデミー」という教育コンテンツの中で、AIの講師をさせていただいているのですが、始めた2年近く前は、まだ「AIは、エンジニアなんだから個人で学ぶべきだ」という風潮が強かったんです。

永江: そうでしたね。当時はまだそういう雰囲気がありました。

小澤: ですが、私は「いや、これは会社として取り組んでいかなければいけないことなんだ」とずっと訴えてきました。ですから、今、永江さんから「やらなければいけない前提」でお話をいただけたのがすごく嬉しいです。

永江: 2年ほど前、経営会議に企画を持ち込んでくれましたよね。

小澤: はい。当時は「なぜインフラエンジニアがAIに取り組まないといけないのか」について、30分ほど熱く語らせていただきました。

「手間がかかっている業務や自動化できる業務は、AIを使えばすぐに効率化できる。それを社内で利用していかなければ、エーピーコミュニケーションズは取り残されてしまう」という話をさせていただき、役員の方々にも納得していただくことができました。

3. 全社員の約4分の1が同時視聴した講義とは?

永江: 小澤さんが最初に作ってくれた教育コンテンツは、オンラインで受けた人も多かったですよね。

小澤: そうなんです。リアルタイムの同時接続で100人ほど参加してくれました。当時の社員数は450名ほどでしたので、参加できる方はほぼ全員参加してくれたと言ってもいいくらいの規模でした。

永江: 通常はアーカイブ動画を後で見ることもOKとしていますが、あの時は「極力ライブで見てね」とアナウンスしたとはいえ、任意参加でそれだけの人数が集まるのは珍しかったですね。

小澤: はい。任意のミーティングとしては異例の多さでした。各部署の事業部長や部長の方々が「業務時間としてカウントするから、可能な限り受けてね」と背中を押してくださったのも大きかったです。最終的には、アーカイブの視聴も含めると社内のほぼ全員が受講したという状況になりました。

永江: その後、社内表彰「APCアワード」で、教育講座の部門で受賞しましたよね。

小澤: ありがとうございます。教育部門のアンケートでも高い評価をいただけたのは、参加してくださった方々やフィードバックをくださった皆様のおかげだと思っています。

永江: あの講義は、どんな点が評判が良かったのでしょうか。

小澤: ガイドラインやハンドブックを作った直後は注目されますが、半年も経つと形骸化してしまいがちです。「ここに資料があるから見てね」と放置するのではなく、こちらから能動的に発信して知ってもらう場を作ったことが、需要とマッチしたのだと思います。

永江: ゼロからコンテンツを作るのは大変だったのではないですか?

小澤: かなり大変でした。役員、情報システム部門、法務、そして実際に案件でAIを扱っているエンジニアなど、10人くらいの方々にレビューしていただきました。「会社としての公式な見解はどうあるべきか」を突き詰めるために、一文字一文字にこだわって作成しました。

永江: 最初のAI教育コンテンツでは、一番何を伝えたかったのですか?

小澤: 「生成AIを怖がらずに使えるようになること」を一番の目的に置きました。

座学は10分?20分程度に留め、後半はクイズ大会形式にしました。「これは生成AIに入力してもいいでしょうか?」といった具体的なケースをクイズにすることで、情報の取り扱いやガバナンスを楽しみながら学んでもらえるように工夫しました。

永江: 知識を伝えるだけでなく、「会社としてどう扱うか」という正解のない土台を決めに行くプロセスは大変そうでしたね。

小澤: そうですね。最終的には経営会議で決めていただく形を取りました。研修を受けた人の印象によってその後のAIの扱い方が変わってしまうのは良くないので、会社の方向性と合わせることは非常に意識しましたね。

永江: 始まりはそんな感じでしたが、最近の状況はどうですか?

小澤: 当時の内容は現在も「基礎編」としてアップデートし続け、中途入社研修や新卒研修で活用しています。その後、さらに発展させた「中級編」まで実施しました。

永江: 次のステップも予定しているのですか?

小澤: はい、「上級編」の計画があります。上級編では、受講した方が「推進者」となり、現場やお客様を巻き込んでAIを導入していくためにはどうすればいいか、何に気をつけるべきかといった、より実践的な内容にする予定です。

永江: 知識だけでなく、仕事の中での実践の話になるわけですね。

小澤: おっしゃる通りです。AI教育を通して感じるのは、「知っているか」よりも「考え方」や「アイデア」が大事だということです。そういうマインドを伝えていける研修を目指しています。

永江: 他にも、社内大学の「APアカデミー」では、技術に特化したコンテンツも増えていますよね。

小澤: はい。Databricksの公式トレーナーによる講義や、クラウド事業部のエンジニアが教える「AIアプリケーション開発」など、スタート当初に比べても、多種多様なコンテンツが充実してきています。

永江: 小山さん、採用の現場では、こうした教育コンテンツがあることへの関心はどうですか?

小山: 経験値によって異なりますが、新卒の方は非常に関心が高いですね。中途の方でも、スキルをこれから伸ばしたいという層には非常に響きます。

最近では、面接で「エーピーコミュニケーションズに興味を持ったポイント」として、社内大学「APアカデミー」を挙げる方が2人に1人くらいの割合に達しています。それくらい認知されてきていると感じます。

永江: 入社後のオンボーディングで役員と対話する場でも、この1、2年は「会社としてAIにどう取り組んでいるのか」という質問が激増しています。関心の強さは肌で感じますね。

4. AI時代に求められる「課題設定型」の人材像

永江: 当社だけでなく、一般的なIT企業も同様かもしれませんが、これからのAI教育はどうあるべきだと考えていますか?小澤さんはこれまで多くの教育コンテンツを作ってきましたが、現場の実感や、周囲の声から感じる「教育の方向性」について思うところはありますか?

小澤: そうですね。私が初めて「APアカデミー」でAI関連の教育コンテンツを作った当時は、ツールの操作方法やプロンプトの書き方といった「初歩的なレクチャー」へのニーズが非常に高かったんです。実際にそれを教えることで、みんなが一気にAIを使い始めるようになるという手応えもありました。ただ、毎月新入社員向けに研修を続けていると、明らかに時代が変わってきているのを感じます。

永江: どんな変化ですか?

小澤: 最近では、AIの操作ができるのは「当たり前」になりつつあります。プロンプトもある程度書けて当然。やりたいことがあれば、自分たちである程度まではAIを動かせる人たちがベースになってきているんです。

そうなると、次に必要な教育はもっと現場に即した内容になります。「仕事として責任を持てる使い方は何か」「そのためには、法規制やセキュリティ面で何を知っておかなければならないか」といった、より実践的で高度な研修が求められているのだと感じます。

永江: 今の話は、経営側が考えていることとも重なりますね。AIが普及し、技術が発展し続ける中で、当社として「どんな人材が必要か」を2つの軸で考えています。

1つ目は「課題設定型の人材」。2つ目は「変化の波を恐れず、新しい技術を学び続けるマインドセット」です。

この1つ目の「課題設定」が、まさに今、小澤さんが話してくれた内容とリンクすると思うんです。当社でいう「課題設定」とは、単なる問題解決ではありません。目の前にある多くの問題の中から、「特にこれに取り組むべきだ」と本質的な課題を特定するプロセスを指します。

実はここが一番難易度が高いんです。やるべき課題さえ決まれば、解決策に落とし込んでAIを活用していくことは、ある程度のトレーニングで誰でもできるようになります。

つまり、これからのAI教育は、テクニカルなスキルももちろん必要ですが、それ以上に「現場の何に対して、どうAIを適用するか」を判断する実践力が重要になっていくと考えています。

最前線にいる小澤さんから見て、こうした経営側の考え方はどう映りましたか?

小澤: 「課題設定力」というキーワードは、以前から永江さんが発信されていた内容ですが、私もずっと「AI活用に不可欠な力だな」と思っていました。ですから、経営視点と現場の実感がリンクしているのは非常に心強いです。

AIに対して「どんな答えが欲しいか」を明確に定義できる能力は、まさに「どこに課題があり、何を解決すべきか」を理解する能力そのものです。今後はそこを一本貫いたような、一気通貫で学べる教育コンテンツを作れたら嬉しいですね。

5. クロージング

永江: 小澤さんの元には、現場からは「AIでこれを解決できませんか?」という相談が山ほど来ているのではないですか?

小澤: はい。ありがたいことに相談は尽きないのですが、リソースが足りないのが一番の悩みです(笑)。

永江: そうですよね。だからこそ、「本当に優先して解決すべき課題はどれか」を見極める力が必要になる。リソースが無限ではない以上、効果の高いものを選び取らなければなりませんから。教育も結局はそこ、つまり「いかに実践で成果を出すか」という部分に集約されていくのでしょうね。

今日はAI教育をテーマにお話ししました。2回目の雑談回でしたが、一旦はこのあたりで終了しましょう。今回もありがとうございました。

小山: ありがとうございました。

この番組はSpotifyApple PodcastAmazon Musicで配信中です。
ポッドキャストへのフォローとレビューもぜひお願いいたします。
番組へのご質問やリクエストは、専用フォームか、各種SNSから受け付けております。気になることがありましたら、ぜひお寄せください。