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2025/11/17

対話と小さな改良が、チームのエンゲージメントを高める。4人のリーダーの気づき

対話と小さな改良が、チームのエンゲージメントを高める。4人のリーダーの気づき
エーピーコミュニケーションズ(以下、APC)では、従業員エンゲージメント向上に向けた取り組みを行っています。

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その一環として、「Wevox」を活用したチームの自律と成長を後押しするマネジメントを推進しています。
今回、このWevoxを提供するアトラエ社が開催した「Wevoxマネジメントコース(全6回)」を14名が受講しました。
今回はそのうちの4人にインタビューを実施。
6日間にわたる学びを通じて、4人が得た気づきは“マネジメントに正解はない。だからこそ、対話と小さな改良を続けることが大事”ということでした。

升谷 直緒 (ますや なお)
クラウド事業部 IaC技術推進部 Cloud Native Group セクションリーダー

2020年4月、APCに新卒入社。文系学部出身でありながら、現在までクラウド事業部に所属し、AWSやGoogle Cloud上でのインフラ構築やWebアプリケーションの開発・保守に従事。現在はプロジェクト対応に加え、セクションリーダーとしてマネジメントにも携わり、チーム作りや提案活動に尽力している。

小澤 志織(おざわ しおり)
iTOC事業部 BzD部 WillCAT セクションリーダー

神奈川県のISPに新卒で入社後、インフラエンジニアとしてのキャリアをスタート。結婚を機に新潟県に移住するもエンジニアを続けたいと思い、2023年APCへ入社。専門はゼロトラストセキュリティにおけるEDR領域の提案、導入、運用支援。2025年8月からEDR専門チームのリーダーに就任。

中島 貴行(なかじま たかゆき)
iTOC事業部 CWE部 マネージャー

前職は美容関係の企業で社長秘書として勤務していましたが、起業の夢と起業までのキャリアを考えITエンジニアに転身することを決意。2017年5月にAPCへ入社。現在は大手Sier企業に常駐し保守運用プロジェクトのマネージャーとして従事。

山下 和也(やました かずや)
クラウド事業部 IaC技術推進部 部長

NWエンジニアとしてキャリアをスタート、NWセキュリティとクラウドのエンジニアを経てプロジェクトマネージャーとして受託/請負案件を複数経験し、管理職へ転向。受託/請負部門でマネージャから部長として60名規模の組織をマネジメントする。

升谷:「完璧」を目指さず、“小さく試す”ことから始めよう

クラウド事業部のセクションリーダー・升谷は、入社以来ずっとチーム運営に熱心に向き合ってきた一人です。
それでも、15人ほどのチームを前に「どうすればチームがもっと良くなるのか」と迷うことも多かったといいます。

「チームづくりは“ピボット”、つまり改良の連続でいい。施策を試して、合わなければ変えていけばいい――。この考え方に救われました」

「まずは小さくやってみる」。それを意識してからは、Wevoxのスコアを見ながら定例会のテーマを決めたり、メンバーと数値の背景をディスカッションするようにしたそうです。
最初はうまく進まないこともあったけれど、「ピボットはチームをよくするチャンス」と前向きに捉えられるようになったと話します。
そんな升谷に、これからどんなマネジメントを目指していきたいのかを聞きました。

「チームのメンバーがやってみたい技術や伸ばしたい技術と、仕事内容が直結するようなマネジメントを目指したいと思っています。チームとのコミュニケーションを大事にして、みなさんからの信頼を貯めて、なんでも話してもらえるような頼ってもらえる人を目指したいです」

小澤:「説明する」より「聴く」。そこからチームが動き出す

iTOC事業部のセクションリーダー・小澤は、チームでの成果を最大化したいという想いから、この研修への参加を決めました。
受講を通して特に印象に残ったのは、“伝えること”ではなく“聴くこと”の大切さ。

「理解を深めるには、自分が説明を尽くすことが大事だと思っていました。でも、本当に必要だったのは、相手の話、意見、気持ちを傾聴することでした」

それ以来、会話のトーンを少し変えたそうです。
「みんなはこう思ってるよね」と大きな主語で話すことをやめ、「私はこう思うけれど、あなたはどう感じる?」と問いかけるスタイルに。さらに笑顔を増やし、ゆっくりと話すようにしたところ、対立する意見も率直に言えたり、わからないことを「わからない」と素直に言えるような雰囲気になったといいます。

小澤が目指すのは、「マネージャーの言うことがすべて」という指揮官型のマネジメントではなく、チームとメンバー全員の価値を最大化できるマネジメント。

「お刺身自体も一級品だけど、飾り付けや菊があるだけでもっと良くなる。そんな風に、チームをよりよく引き立てる存在でありたい」

中島:「数値で会話」が、解像度を上げる

iTOC事業部のマネージャー・中島は、これまで感覚的にチームの状態を捉えていたと言います。
研修を通じて気づいたのは、「メンバーやチームの状況をより具体的に把握するためには、対話が重要」ということでした。

特に印象に残っているのは、Day1の「仲間と共に成長するマネジメント術」というテーマです。
中島はこう振り返ります。

「気づかないうちに“資源としての時間やコスト”ばかりに気を取られ、自分の考えやルールでメンバーを管理してしまっていた。それはメンバーを“駒”のように捉えていたことと同じだと気づかされ、ハッとした」

この経験を通じて、早急にマネジメントのあり方を見直す必要があると感じたそうです。
その後は、「1on1で一緒にWevoxのスコアを見ながら話すことで、メンバーが抱えている悩みや、やりがいなどの解像度を上げて話せるようになった」と話します。
現在ではリーダー会議でもスコアを見ながら対話を重ね、チームの強みや課題に対する認識を統一できるようになったそうです。

山下:「少しずつ変える」を、サイクルにする

クラウド事業部の山下は、60名規模の組織を率いる部長。
現場との距離が広がる中で、もう一度エンゲージメントの本質を学び直そうと、この研修に参加しました。

「完璧を一度で目指すのではなく、少しずつ変えていく。その姿勢が何より大切だと感じました」

研修後は、マネージャーに「小さくでいいから変えてみよう」と声をかけるようになったそうです。

また、オフィスで耳にした小さないい話をSlackに投稿するようにもなりました。
裁量が現場側に多く与えられているAPCでは、理想を持ちながら動くことで、それが組織にも反映されやすいと山下は言います。

「今回のような学びも、自身の理想として即座に実行に移せる。一方で、上からの方針を忠実に実行するスタイルのマネージャーにとっては、難しさもあるかもしれません」

理想に向かって施策を打ち続け、変化させていくのは容易いことではありません。
「それでも、マネージャを通して部のエンゲージメントを向上させるサイクルを回していきたい」と、山下は語りました。

「学んで終わり」ではなく、「試して育てる」

4人の話を聞いていると、共通していたのは「完璧を目指さない」姿勢。
学んだことを一気に変えようとするのではなく、「数値(Wevox)×対話(1on1・定例)×小さな改良(ピボット)」を組み合わせ、チームの可能性を広げていくという考え方でした。

Wevoxの数値はゴールではなく、対話の入口。
エンゲージメントを上げるのは、ツールではなく人です。
そして“人”が変わるには、安心して話せる関係性と、小さな挑戦を積み重ねられる場が欠かせません。

特別なスキルではなく、誰もが今日からできること。
Wevoxマネジメントコースを通して見えたのは、そんな“現場からの変化”でした。

話してみよう」「聞いてみよう」「ちょっと変えてみよう」――。
その一つひとつが、チームを少しずつ前に進めています。

APCはこれからも、現場のマネージャーたちとともに、「対話で育つ組織」をつくり続けていきます。

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