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2018/04/05

エンジニアがエンジニアであり続けるキャリアを支える――プロフェッショナル職制度

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エンジニアとしての技術力を最大限に発揮して貰うため、APCでは「プロフェッショナル職」という独自の技術専門職を設けています。私たちが目指す「日本のSI業界を“活気に満ちた面白い業界”に変革すること」を実現するための大切な制度。今回はこの制度を紹介します。

誰も幸せになれない「エンジニア35歳定年説」

「エンジニア35歳定年説」

こんな言葉があるように、エンジニアはある程度の経験を積み、年齢を重ねるとマネジメントの役割を求められるようになります。またその頃になると、評価ポイントは技術力よりもマネジメント力に重きが置かれるケースが多く見られます。「これまでの経験をもとにマネジメント側で能力を発揮したい」という志向のエンジニアにとっては、違和感のないことかもしれません。

しかし、実際にそのようなエンジニアばかりなのでしょうか?

答えは「NO」。「いくつになっても技術と向き合っていたい」そう考えるエンジニアは少なくありません。あるアンケートでは25%以上のエンジニアが「専門職となって技術を極めたい」と回答しています。

こういった志向のエンジニアに無理やりマネジメントを任せることは、組織にとって良い方針でしょうか?

APCの答えは「NO」。技術に情熱を持つエンジニアが継続的に活躍してくれることが、APCの目指す未来の実現に必要不可欠だからです。代表の内田武志はこう言います。

内田「技術会社としてAPCがさらに成長するためには、“技術にこだわるエンジニア ”が必要不可欠。そういうエンジニアが集う会社にするためには、会社は “エンジニアがエンジニアであり続けるキャリア ”を真剣に考え、支援していかなければならないんです」

技術にこだわるエンジニアには、技術を突き詰めることにトコトン集中して欲しい。そのためにも、管理職以外のキャリアパスを提供したい。そんな内田の想いから「プロフェッショナル職制度」は生まれました。

目指すのは、エンジニアを感動させるエンジニア

「自分の技術で、経験で、技術にこだわっている人を感動させる」

自分の専門分野をただ掘り下げるだけではなく、それをもって社内外のエンジニアたちから一目置かれる存在になる。そして、技術で会社の未来をつくる。

これがプロフェッショナル職エンジニアのミッションです。人を感動させるにはアウトプットが必須。このため、プロフェッショナル職エンジニアにはアウトプットが義務付けられます。

しかし、その方法は問いません。人前に立つことが得意なエンジニアもいれば、文章を書くことが得意なエンジニアもいます。エンジニアの主体性を尊重したい。だからアウトプット方法は指定しないのです。社内外の技術イベントや勉強会での登壇、社内大学「APアカデミー」での講座新設、論文の発表、書籍出版、OSSの開発やコントリビュート、コミュニティ活動……それぞれの得意な方法でアウトプットしています。

これらの活動は年間評価の対象となり、「技術にこだわっている人を感動させる」というコンセプトのもと、「エンジニアから一目置かれる行動」を、社長や事業部長が参加する委員会を中心に、プロフェッショナル職エンジニアの意見も参考にして評価します。こういった営みを続けていくことで、アウトプットを繰り返すエンジニアは、管理職へキャリアチェンジせずとも評価を上げていくことができます。

内田「技術会社である以上、技術にとがったスペシャルなエンジニアは社長よりも給料が高くても良いと思っています。そういうエンジニアに “ここで腕をふるいたい ”と思ってもらえるような会社にしていくことが、私の仕事です」

こうした仕組みによってAPCでは、エンジニアがエンジニアのままでキャリアを積み重ねていくことを支援しています。

上長の後押しが決断の決め手

2012年に入社した横地晃はプロフェッショナルエンジニアのひとり。2018年3月現在、NW自動化を自身の専門分野とし、新しい技術の情報収集や検証などを担当しています。

彼がこの道を考えはじめたきっかけは、「横地さん、プロ職になれば今と同じことをしていても給料上がるんじゃない」という一言だったと振返ります。

横地「以前から、興味のある技術を家で検証したり、Qiitaや Twitterで情報発信したりしていましたが、総合職ではこういった取り組みを評価につなげるのは、制度的に限界がありました。でも、プロフェッショナル職であればこういった取り組みも評価につながりやすくなります」

魅力は多くありつつも当時はまだ前例が少なかったため、プロフェッショナル職としての活動をイメージできず、プロフェッショナル職になるかどうか申請の締め切り直前まで悩んだ横地。

そんな時、背中を押してくれたのは彼の上長でした。

横地「最終的には上長が一緒に腹をくくってくれたことで決心しました。プロフェッショナル職としてやっていくためには、自分ががんばるだけではなく、その活動のための稼動時間の確保など、上長の理解・協力が不可欠。上長の後押しがなければ踏み切れなかったと思います」

こうしてプロフェッショナル職エンジニアとなった横地は、社内外のイベントでの登壇やブログでの情報発信を中心にアウトプットを継続しており、念願だった JANOG(※1)での登壇も果たしました。

※1:JANOG  JApan Network Operators’ Groupを意味し、インターネットにおける技術的事項、および、それにまつわるオペレーションに関する事項を議論、検討、紹介することにより日本のインターネット技術者、および、利用者に貢献することを目的としたグループです

人事とエンジニアが二人三脚で歩んでいくAPCの未来

この制度を運営するうえで大切にしてきたのは、会社の独りよがりな制度にしないこと。

そのため、制度改良もプロフェッショナル職エンジニアのミッションのひとつとしており、人事とエンジニアが協力してより良い制度になるようブラッシュアップをしてきました。

この制度がはじまった2015年4月には6名だったメンバーも、2018年4月には17名となり、その中には「入社してはじめてITに触れた」という新卒2年目の若手エンジニアも。30代の中堅エンジニアだけではなく、20代の早いうちから技術を突き詰めるキャリアを見据える若手エンジニアが出てきたことに、社内におけるこの制度の浸透と、マインドセットの変化を感じています。

SI業界全体でこういった制度がスタンダードになり、技術を突き詰めエンジニアとして経験を積んでいけるキャリアパスが特別なことでなくなれば、この業界は “活気に満ちた面白い業界 ”になるはずです。

内田「 SI業界を変えるということは、SIerが変わっていくということ。それにはやはり、エンジニアの力が必要です。彼ら自身がわくわくしながら働くようになれば、いずれ SI業界全体も活気に満ちた面白い業界になっていくと私は信じています。 APCがエンジニアにこだわる理由はそこにあるんです」

業界の変革とAPCの成長、そしてエンジニアのために、APCは“エンジニアがエンジニアであり続けるキャリア”を支援していきます。

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