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2026/07/17

技術力だけで競わない。強みの掛け算で「自分だけの価値」を築く 【人事・小山が迫る、APC社員のキャリア戦略 Vol.2】

「周囲の圧倒的な技術力に、入社直後は強い危機感を覚えた」と語るのは、APCに入社して2年目の青木さん。

当初はそんな葛藤を抱えていたものの、現在は持ち前の「巻き込み力」を武器に、輪読会や成果共有会の主催など組織を盛り上げる活動を率先して行っています。さらには、「顧客の本質的な課題解決」に向き合いながら、自社プロダクトの成功という新たな挑戦へ突き進んでいます。

青木さんは、どのようにして「自身の強みが一番活きる領域」を冷静に見極め、独自のポジションを確立していったのか。

周囲に埋もれず、自らの強みを活かして輝くためのキャリア戦略とは?これまでに7回の転職を経験してきた人事・小山との対談から紐解きます。

 

青木 平(あおき たいら) ACS事業部  PlaTTサービス室 セクションリーダー
静岡県出身。文系未経験からSIerでキャリアをスタート。1社目でオンプレの仮想基盤構築やZabbixを用いた詳細設計、Ansibleによる自動化などを経験。クラウドネイティブ領域を志し、2社目へ転職。AWS、Microsoft Azure、Google Cloudといったクラウド環境下でKubernetesを用いたR&Dやコンテナシフト支援に従事し、マルチクラウドやコンテナ技術の知見を深める。2024年4月にAPCへ入社。

小山 清和(こやま きよかず) コーポレート部門 戦略人事本部 Talent Acquisition部 部長
飲食業界、人材ビジネスを経て、2016年10月より前職のグッドパッチに入社し採用体制の構築や採用ブランディングを推進し、IPOも経験。2023年11月にAPCへ入社し、現在は全社の採用戦略を統括する。副業ではプロコーチとしても活動中。

作業からの脱却。本質的な課題解決に向き合う

小山:2024年4月にAPCに入社して、2年が経ちました。まずは、青木さんのこれまでと転職に至った経緯を教えてください。

青木:私はこれまでSIerを2社経験してきました。1社目では主にオンプレミスの物理インフラ構築や仮想基盤の運用保守を行い、2社目で現在のベースとなるKubernetesなどのコンテナ技術や、クラウドネイティブに関する知見を身につけました。

転職を決意した背景には、当時の働き方や案件の受け方に対する限界を感じていたことがあります。前職では、すでに定義された要件に基づいて確実にシステムを構築・納品する役割を担っていました。そこで経験を積むうちに、「お客様と直接対話し、技術を使って本質的な課題を解決したい」という想いが、日に日に強くなっていきました。

小山:数ある企業の中で、最終的にAPCへの入社を決めた理由は何だったのでしょうか。

青木:理由は大きく2つあります。1つ目は「技術をどのように使い、社会貢献していくか」というAPCのビジョンやメッセージが、自分の中で一番しっくりきたことです。技術ブログからも、最新の技術に取り組む様子やエンジニアの方々の技術力の高さが伝わってきて、「ここなら新しいチャレンジができる」と感じました。

もう1つの決め手が、非常に印象的だった役員との2次面接です。技術的な質問が中心になるだろうと思っていたら、「過去のどういう経験から、モチベーションは生まれているのか」といった、私の原体験や大事にしている価値観をじっくりと引き出してくれたんです。表面的なスキルマッチだけでなく、人間性の深い部分までしっかりと見て対話をしてくれる会社だと安心できたことも、大きな決め手になりました。

優秀な同僚への焦りを原動力に。自分なりの強みを確立するまで

小山:APCに入社してみて、会社の印象や感想はいかがでしたか?

青木:一番驚いたのは、周囲のエンジニアの技術力の高さです。配属されたACS事業部のエンジニアは、それぞれが得意な技術領域を持っていて、外部のカンファレンスに登壇するなど、技術者としての地位を確立している人ばかりでした。

本音をいうと……入社直後は「このままでは自分は埋もれてしまう」と絶望していた時期もありました(笑)。

小山:そうだったんですね。その焦りや葛藤を、どのように乗り越えていったのですか?

青木:ある時、「自分と他人は違うのだから、同じやり方をしても意味がない」と気づいたんです。自分がそれほど無理をして頑張っているつもりがなくても、周囲からありがとうと喜ばれる領域が必ずあるはずだ、と思えるようになりました。

小山:自分だけの戦い方にシフトしたわけですね。具体的には何から始めたのでしょうか。

青木:まずは「このチームの中でプレゼンスを発揮できるように、Kubernetes資格の全冠を目指そう」と決めました。全冠を達成しているエンジニアは社内でもまだ2人ほど。自分ならではの強みになると考え、すべての資格を取得し、無事に「Kubestronaut」に認定していただきました。

ちなみに、今日私が着ているこのジャケットは、CNCF(Cloud Native Computing Foundation)から認定者に贈られるものです(笑)。

小山:おぉ、実物を見せていただきありがとうございます。冒頭から気になっていたんですよね(笑)周囲のレベルの高さに圧倒されるだけで終わらせずアクションに変える。本当に素晴らしいです。さらに、Microsoft Top Partner Engineer Award 2025 も受賞されていますよね。日々の仕事がある中で、資格取得に向けた勉強や技術情報のキャッチアップはどのように進めていたんですか?

青木:資格の勉強には、毎朝の時間を上手く活用しました。始業は10時なのですが、毎朝8時半から10時までの1時間半を勉強の時間として固定したんです。資格を取得した後もそのリズムを続けていて、現在でもその時間は「自分が純粋にやりたい技術的インプットの時間」として習慣化しています。

また、資格取得といった技術の深掘りだけでなく、組織を巻き込むアプローチにも挑戦していきました。具体的には、書籍の輪読会や技術成果物の共有会です。「ゼロからイチの場を作る」「フットワーク軽く周囲を巻き込む」といった領域であれば、この優秀なメンバーの中でも自分の強みを発揮できるのではないかと考えたんです。

小山:自分の得意を掛け合わせていく、素晴らしい戦い方ですね。APCでは「強みを活かすキャリア開発」を大切にしているのですが、青木さんはまさにその考えを体現されています。会社としても、社内外の研修だけではなく、キャリアコンサルタントの資格を保持しているメンバーとの面談出来る環境があるなど、エンジニアが主体的に動ける仕組みづくりに力を入れている会社だと思います。

青木:実際に、APCにはチャンスが多いと感じます。記憶に残っているのは、入社してわずか2ヶ月の時のことです。日本マイクロソフト社主催のセミナーでの、GitHub Copilotのセミナー講師を頼まれたことがありました。

当時は私自身も、本格的な実務導入に向けた検証や探求をさらに深めている段階だったため、内心はプレッシャーもありました。けれど「自分ならできると期待されている証拠だ」と前向きに捉え、「プロとして登壇する以上、参加者の期待を超えるものを出そう」と必死に準備をして本番に臨みました。まずは巡ってきたチャンスに必死に食らいついてみる。それが結果的に、自分を大きく成長させてくれていると思います。

「なぜ?」から逆算する設計の面白さ。技術の先にある新たな挑戦

小山:前職では「自分でお客様と直接対話し、本質的な課題を解決したい」という想いがあったとうかがいましたが、入社後に変化はありましたか?

青木:はい、そのあたりのモヤモヤはしっかりと解消されました。以前は「この案件の受け方でいいのだろうか」と悩んでいましたが、今は「自社の戦略をどう進めていくべきか」という、より高いレベルで課題に向き合うことができています。

そうやって本質的な目的を考えられるようになったことで、お客様から「このツールを使いたい」とご相談をいただいた時に、最初から技術の話はしないようになりました。まずは「なぜそれをやりたいのか」という背景と、業務課題を徹底的に掘り下げます。

技術はあくまで課題を解決するための手段。お客様の真の目的を達成するためなら、時にはご相談いただいたツールにこだわらず、より確実で効率的な別のアプローチをご提案することもあります。

本質的な課題をクリアするために、持っている技術や考え方をどう組み立てれば最適かを設計することに、大きなやりがいを感じています。

小山:まさに「技術の先にある価値」を見据えた思考ですね。その視座を持って、今後この組織の中でどんな役割を担っていきたいですか?

青木:いま私が所属しているPlaTTサービス室では、自社プロダクトを通じて高い付加価値を提供するビジネスモデルを目指しています。自社製品やサービスを市場に広く展開し、確固たる売上実績を作ること。その実現に向けて、自分自身が事業の推進力となって貢献していきたいです。

また、そうした思い切った新しい挑戦ができるのも、会社が大切にしている「働きやすさ」の土台があるからこそだと実感しているんです。実は、来週から4ヶ月ほど育児休暇をいただく予定なのですが、入社前に考えていた通りの選択ができました。安心して仕事にもプライベートにも全力で向き合うことができ、転職して良かったと改めて感じています。

小山:自社プロダクトの成功という大きな挑戦を牽引していく強い覚悟、とても頼もしいです。それと同時に、来週からの育休という大きなライフイベントを迎えると聞いて、人事としても本当に嬉しいです。復帰後の活躍も楽しみにしています!

【人事・小山の視点】客観的な自己認識から始まる、強みの活かし方

優秀なエンジニアたちに囲まれる中で、多くの人は「もっと技術を深めなければ追いつけない」と、相手と同じ土俵で愚直に競おうとしがちです。しかし青木さんのアプローチは違いました。

周囲とのネガティブな比較に陥るのをいち早く脱し、「自分と他人は違う」という冷静な自己認識からスタートしたこと。そして、自身の明確な強みを掛け合わせることで、組織における独自のポジションを確立していきました。

APCでは、まさにこのような個人の「尖った強みを活かすキャリア開発」を人事戦略の大きな柱にしています。組織から求められる役割を認識した上で、自分の強みをどう活かして活躍するのかをエンジニア自身が自律的に考え、挑戦していく。青木さんの歩みは、まさにこの戦略を体現する理想的なキャリア形成の形です。これから入社される方や、キャリアに悩むエンジニアが次の一歩を踏み出すためのヒントになるのではないでしょうか。

 

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