2025/11/18
「AIを使う」は当たり前!? AIが日常化した会社。APCが9割活用を実現できた理由
エーピーコミュニケーションズ(以下、APC)では
全社員が生成AIを活用する組織を目指し、今年は「生成AI活用率100%」を目標に掲げています。
9月に実施した社内アンケートでは、その成果を裏付けるような結果が出ました。
仕事の一部として「AIを使う」が当たり前に
アンケートの結果、社員の9割近くが継続的に生成AIを業務で活用していることがわかりました。
この利用率は、エンジニアだけではなくコーポレート部門を含めた全社員の数字です。
多くの社員が日常的にAIを使いながら、仕事の質やスピードを高めています。
<アンケート結果>(有効回答率98%)

・88.1%の社員が継続的に業務で活用している
・95.5%の社員が一度は業務で利用している
「AIを使うこと」が特別なことではなく、
資料作成・調査・アイデア出しなど、日々の業務の中に自然と溶け込んでいる──。
そんな文化が、APCの中に着実に根付きつつあります。
コーポレート部門も“AI活用が日常”に
エンジニアだけでなく、コーポレート部門でもAIの活用が急速に進んでいます。
アンケートでは、コーポレート部門の約半数が「毎日AIを利用している」と回答。
「月に数日程度利用している」と答えた層を含めると、8割以上のコーポレート社員が継続的に業務でAIを活用していることがわかりました。

資料作成、議事録の要約、採用広報コンテンツの下書き、企画提案書の構成検討など、
採用チーム・組織能力開発部・マーケティング・広報など、非技術職の部門でもAIが活躍しています。
この結果から、「AI活用=技術職だけの話ではない」というAPCのカルチャーが見えてきました。
<採用チームでの活用事例>
・スカウト文面作成
・求人と候補者のマッチ度を可視化
・書類選考のサポート
・文字起こしデータに基づいた選考評価記載の簡易化
<組織能力開発部での活用事例>
・会議の文字起こし、ネクストアクションの確認
・収集したインターネット情報の要約
・全社周知文書の校正
・面接の質問案
組織能力開発部のグループマネージャーの富永は、AI活用についてこう話します。
「人間が感覚的になりがちな部分や、時間も労力も必要だった研修のケースや演習の設計、
資料作りなどで、特にAIを活用しています。
その結果、私たちは“教材づくりに追われる立場”から、
“育成アーキテクトとして学習構造そのものを設計できる立場”へシフトしている過程です」
AIが下支えすることで、人がより価値ある仕事に向き合える環境が整っています。
AI活用を後押しする2つのチーム
APCでは、AI活用を組織として進化させるために、2つの専門チームを立ち上げました。
ひとつは、「AI Ops Enablement(AIOE)」。
AIで価値提供を生み出すチームで、ミッションは人の数に頼らない、新しいデリバリモデルをAIでつくること。
生成AIを活用した業務の効率化はもちろん、既存お客様先に出向いてプロジェクトの中でのAIの使い方を議論したり、根本的な業務フローの改革、プロンプト支援などを推進しています。
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もうひとつは「AICoE」。
経営直轄のチームとして、全社的な生成AIの取り組みをスムーズに進めるため、共通環境の整備やガバナンスの確立をミッションに活動しています。
情シス・法務・各事業部の有識者と連携しながら、AI活用を“安全かつスピーディーに”推進するアクセラレーターとしての役割を担っています。
現場が挑戦し、経営が支える。
この2つのチームが、すべての社員がAIを味方にしてより自由で創造的に働ける組織づくりを牽引しています。
安全で効果的にAIを使うための仕組み
APCでは、社員一人ひとりが安心して生成AIを活用できるよう、
「正しく使うためのルール」と「使いこなすための学び」の両面を整備しています。
① AIサービスガイドライン
生成AIを含むAIサービスを業務で利用する際の基本的な考え方を示したガイドラインです。
安全性・倫理性・法令順守の観点から、入力情報や出力結果の扱い方について明確な基準を定めています。
② 生成AIハンドブック
実際の業務でAIを活用する際に参照できる社内向けマニュアルです。
利用可能な生成AIサービス、入力してはいけない情報の例、
AIが出力した内容をどう検証・活用するかなど、実践的な知識をまとめています。
③ APアカデミー講座「生成AIガイドライン」
社内大学「APアカデミー」では、生成AIを安全かつ効果的に使うための講座を開講しています。
受講後は、
・生成AIを業務に活用できる
・セキュリティ・プライバシー上の注意点を理解している
・欲しい情報を正確に引き出すプロンプト設計ができる
といった状態を目指します。
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AIを正しく理解して適切に扱うことが、個人の創造力と組織の生産性を最大化すると考えており、
このように、AIの導入だけでなく 「安心して使いこなすための教育」 を重視しています。
AIは、働き方をもっと自由にする
ルーティンワークを手放し、発想や判断が求められる“人にしかできない仕事”へ時間を使う──
APCでは、AIが得意な領域を活かすことで、社員はより価値の高い仕事に集中できるようになっています。
APCでは、生成AIを日常的に使いこなしながら、
新しい働き方を一緒に創っていく仲間を募集しています。
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