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2025/09/02

社員の未来に寄り添う“よりどころ”。「キャリア相談室」が育む自律的な成長文化

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「エンジニアとお客様を笑顔にする」というビジョンを掲げるエーピーコミュニケーションズ(以下、APC)では、社員一人ひとりの成長と自律を支援する姿勢や取り組みを重視しています。その想いを形にしたのが、2018年に開設された「キャリア相談室」です。

キャリア相談室の役割とは?
なぜ生まれたのか?
キャリアに悩む社員とどのように向き合っているのか?
組織能力開発部と人事企画部のグループマネージャーを務める富永と、日々社員との対話の場に立つ池田に、その想いと取り組みの裏側を聞きました。

富永 かおり (とみなが かおり)
戦略人事本部 組織能力開発部 兼 人事企画部 グループマネージャー

外資系企業やITベンチャー企業など複数社で人事企画・人材育成・組織開発・HRBPに従事。エーピーコミュニケーションズには業務委託にて人事企画及びDE&I室の支援にて参画。現在も複数社で人事支援などを行う傍ら、IT人事コミュニティなどの活動にも積極的に参加中。

池田 幸恵 (いけだ ゆきえ)
戦略人事本部 組織能力開発部 キャリア相談室 セクションリーダー

エンジニアとしてエーピーコミュニケーションズに入社。その後、大手通信キャリアを担当し、人の成長を支援したいという想いから教育部門への異動を希望。2018年4月、教育部門へ異動。現在はキャリアコンサルタントとして、人材育成に力を注ぐ。国家資格キャリアコンサルタントを取得。

月50件の相談が寄せられる、エンジニアの「よりどころ」

—— 「キャリア相談室」が担う役割について教えてください。

富永:「キャリア相談室」の役割は、社員一人ひとりが自身のキャリアビジョンを明確に描けるよう支援することです。対話を通じて、キャリア実現に向けて前向きに挑戦し続けるマインドを育むことを目指しています。

一般的にキャリアと聞くと出世や目標達成をイメージされるかもしれません。しかし、私たちが考えるキャリアとは、APCでの業務を通じて「自分自身がどう成長していきたいか」という、より広い意味を持つものです。一人ひとりが主体的に自身のキャリアをデザインできるようになることが、会社のビジョンである「エンジニアとお客様を笑顔にする」につながると考えています。

——具体的にはどのような業務を行っているのでしょうか。

富永:「キャリア相談室」の具体的な業務は、人材育成を目的としたキャリア開発研修やキャリア面談です。

新卒・キャリア採用を問わず、入社された方全員に対して「キャリアとの向き合い方」をテーマにした研修と、入社1ヶ月後・半年後・1年後の計3回のキャリア面談を実施。加えて、面談を希望する既存社員にも実施しています。

面談では、一人ひとりのキャリアプランに寄り添いながら、自身の強みや価値観への理解を深めるサポートをしています。これにより、自らのキャリアを主体的に考える意識と、次の一歩を踏み出す行動を後押ししています。

——入社1ヶ月後・半年後、1年後という期間にしている理由は何ですか?

池田:入社1ヶ月後は、入社前に抱いていたイメージとのギャップが生まれやすい時期です。業務内容をキャッチアップできるだろうか、社風に馴染めるだろうか、といった心の中のモヤモヤをいち早くキャッチし、解消するためのフォローをしたいと考えています。

会社に慣れた半年後には、キャリア実現に向けての取組状況や周囲とのコミュニケーションの状態を確認しています。1年後は、入社時に描いたキャリアパスを振り返り、1年間の歩みと今後のキャリアについてしっかり考える機会にしています。

——「APCでの将来」を考える時間になっているんですね。

池田:そうですね。
面談は、今後のキャリアについて考えたい時、誰かに相談したい時、いつでも申し込むことができます。入社時期は問いません。
相談内容は、キャリアパスはもちろん、人間関係や組織に関する課題、ライフプランとの両立など多岐にわたります。働く中で悩んだり、困ったりしたときの「よりどころ」のような場所をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。

—— 「キャリア相談室」はどのようにして誕生したのでしょうか?

池田:設立のきっかけは、若手エンジニアの早期離職という課題でした。当時、早期離職の原因分析を進めたところ、若手社員が一人でキャリアパスを描けずに悩んでいること、そして彼らを組織として十分に支援ができていないことが分かったのです。

この状況を受け、社員のキャリアを上司一人に任せるのではなく、会社全体でサポートする仕組みが必要だという想いから、2018年に「キャリア相談室」は誕生しました。その後、少しずつ役割を広げ、今では世代を問わず、全社員が対象です。社内でも「キャリアについて専門的に相談できる場所」という認知が広まり、現在では月50件もの相談が寄せられるようになりました。

▼設立時の記事

若手エンジニアの早期離職を防ぎたい!上司に内緒で相談できる「キャリア相談室」

社員の「幸せ」に、どこまでも本気で向き合う


▲面談をメインで担当する池田

—— 相談者と向き合う上で、最も大切にしていることは何ですか?

池田:私たちが面談で行うのは、アドバイスや指導ではありません。本人の頭の中にはあるけれど、まだ言葉にできていない想いや感情を、対話を通じて丁寧に言語化するお手伝いだと、考えています。

そう考えるようになったきっかけは、私自身がエンジニアとしてAPCで働いていた頃、キャリアについて悩んだ際に上司が作ってくれた「対話の時間」です。

上司は助言をするのではなく、「もしこうだったら、どうだろう?」「あなた自身はどう思う?」と、様々な視点から問いを投げ続けてくれました。そのおかげで、私は自らの言葉で「あぁ、私はこう思っていたんだ」「こんなキャリアを歩みたいんだ」と、心の底から納得できる答えを見つけることができたんです。人は問いかけによって自ら変わり始めるのだと学びました。

——内省のような時間ですね。

池田:おっしゃるとおりです。会社という組織にいる以上、「会社への貢献」という視点は必要です。しかし、時に、本人にとってのベストな選択が会社にとってマイナスに働くこともあります。

「キャリア相談室」として、どちらの軸で話すべきかと悩むこともあります。ですが、最終的には「本人にとってベストな道を歩むべき」という理想に軸足を置き、それぞれの「人生におけるキャリア自律」を考えていきたいと考えています。これは、APCが社員一人ひとりの幸せを大切にする文化の表れでもあると感じているんです。

変化し続ける「ライフキャリア」全体に寄り添う存在へ

—— 「キャリア相談室」の運営において、どのような工夫をしていますか?

富永:面談を通して見えてくる社員の声や組織の課題は、人事部門と連携し、制度設計や研修企画に活かしています。

例えば、社員から評価制度に関する声が上がれば、それを新しい人事制度の設計に反映します。また、上司との1on1がうまく機能していないという課題が見えれば、管理職向けの1on1研修や信頼関係構築の研修を企画するなど、具体的なアクションにつなげています。

池田:他には、面談内容は本人と面談担当者しか見られないシートに記載し、本人がいつでも確認できる工夫も行っています。

面談に来られる方が、最初から自分の考えを整理できているとは限りません。だからこそ、対話の内容を記録として可視化することが大切です。後から読み返すことで、「自分は、あのときこう考えていたんだな」と客観的に自分を振り返ることができ、思考の整理につながります。

さらに、事業部との連携が必要な場合は、必ず本人の合意を得た上で情報を伝え、本人にとってベストな状態を作れるように支援しています。

—— 今後の展望として、どのような「キャリア相談室」を目指していますか?

富永:昨今は仕事だけでなく、家庭や介護など、ライフプランに応じた多様なキャリア観が求められています。社員一人ひとりがパフォーマンスを発揮できるよう、会社と社員のハブとして機能していくことが、私たちに求められている役割だと感じています。

池田:目まぐるしく進化するIT業界。だからこそ、誰もがふと自分のキャリアについて「このままでいいのだろうか?」と立ち止まって考える瞬間が多くあるのではないでしょうか。そんな時、「この会社には、一人で抱え込まずに何でも相談できる場所がある」という安心感が、社員の力になると信じています。私たちは仕事という側面だけでなく、社員の人生そのもの、つまり「ライフキャリア」全体に寄り添える存在でありたいと考えています。

APCのキャリア開発支援の核心は、一人ひとりにどこまでも誠実に、そして真剣に向き合う姿勢です。これこそが他社にはない独自性だと思います。この記事を読んでくださった未来の仲間にも、どんな些細なことでも安心して相談に来てもらえたら嬉しいですね。

富永と池田が所属する組織能力開発部では、一緒に働く仲間を募集しています!
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