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2025/11/14

【インフラエンジニアへの道 キャリア相談Q&A】#7|採用担当者は何を見ている?面接・書類選考のホンネ

未経験からITインフラ業界への就職・転職を考えているものの、キャリアアップや年収、働き方など、多くの疑問や不安を抱えているのではないでしょうか?
【インフラエンジニアへの道 キャリア相談Q&A】では、ITインフラ業界のリアルな情報をお届けします。アドバイスするのは、エンジニア歴23年の副社長・永江と、IT業界で10年以上の採用経験を持つ人事責任者・小山です。
今回のテーマは「採用担当者は何を見ている?面接・書類選考のホンネ」です。

永江 耕治(ナガエ コウジ)
取締役副社長

Webエンジニアとしてキャリアをスタートさせ、2002年にエーピーコミュニケーションズに入社。SIベンダーでプリセールスから設計・構築までを行うプロジェクトにエンジニアとして参画しながらマネジメントも兼務。その後、人事部門に異動。業務と並行して、MBA(2012年卒。中央大学大学院/人的資源管理専攻)を取得。2016年にITインフラ部門へ戻り、部下250名を抱える事業部責任者を務める。2018年に取締役副社長に就任。
【配信中メディア】YouTubeにて技術書を100倍楽しむ!『エンジニアBooks』、Podcastにて『インフラエンジニアのホントのところ

小山 清和 (コヤマ キヨカズ)
コーポレート部門 戦略人事本部 Talent Acquisition部 部長

飲食業界からキャリアをスタートさせ、その後、人材ビジネスに携わり、採用業務経験を積む。2016年10月にグッドパッチに転職し、キャリア採用をメインに、現場と連携した強固な採用体制の構築、採用数の確保、離職率の改善、認知度向上などに向けた施策などを推進。2023年11月にエーピーコミュニケーションズに入社し、2024年1月からTalent Acquisition部の部長として全社の採用戦略を担う。趣味は週6日のランニング。副業ではプロコーチとしても活動中。
【配信中メディア】Podcastにて『インフラエンジニアのホントのところ

<目次>
⬛️ 面接官が最も重視する「熱意」と「準備力」とは?
⬛️ 履歴書を作成する際に意識すべきことは?
⬛️ 経験が浅くても内定を勝ち取る人の共通点は?
⬛️ 経験以外に、採用の決め手となる意外なポイントは?

⬛️ 面接官が最も重視する「熱意」と「準備力」とは?

小山: まず大前提として、採用は企業が一方的に応募者を選ぶのではなく、お互いが選び合うフラットな場だと理解していただきたいです。

その上で、会社側にとって採用は「事業成長のための投資」です。ですから、私たちが重視する「熱意」とは、単なる「好き」という感情だけでなく、「この人が入社したら、自社に何をもたらしてくれるか」という貢献への期待と強く結びついています。

これは、面接での受け答えの質や量、つまり「どれだけ自社を深く研究してくれているか」に表れます。もちろん企業側が十分な発信をできていないケースもありますが、私たちが「こういう意図が伝わってほしい」と発信している情報を深く理解してくださっていると、「我々の思いを汲み取ってくれている」と感じ、格段に印象が良くなります。しっかり調べて準備してきていただけるというのは、やはり嬉しいものです。

永江: 私も小山さんと同意見です。当社の例で言えば、応募者がエーピーコミュニケーションズについて、どれだけ深く調べてくれているかは、非常に強く印象に残ります。プレスリリースや技術ブログ、さらには私のnoteまで読み込んでくださっている方は、話の内容や質問の質ですぐに分かります。

単に情報を「読んだ」だけでなく、「なぜこの会社はこの技術に力を入れているのか?」「自分の学習内容とどう結びつくか?」など、一歩踏み込んで考えている方は、面接での「逆質問」の質が全く違

その徹底した「準備力」が、そのまま「仕事の進め方」にも通じると感じるのです。

小山: また「なぜこの会社でなければならないか」を、ご自身の言葉で論理的に説明できるかどうかも見ています。企業研究を深めた上で、ご自身のスキルや経験をどう活かせるかを具体的に話せると、「深く理解した上で応募してくれている」と判断できます。

ワークライフバランスなど、ご自身の希望を伝える際も、「私はこれだけ貢献します。その上で、この点は考慮してほしい」という対等な交渉(トレードオフ)の視点が重要です。会社に「何かをしてもらう」という依存的な姿勢ではなく、「自分の成長のために会社の環境を主体的に活用する」という気概を持って臨めると良いのではないでしょうか。

⬛️ 履歴書を作成する際に意識すべきことは?

小山: 履歴書や職務経歴書は、ある意味で個人のポートフォリオであり、ご自身の分身のようなものです。その書類だけを見た採用担当者が「この人に会ってみたい」と思うかどうか、そこが全てです。

具体的に意識するポイントは2つあります。 一つは、「読み手(採用担当者)の視点に立つ」こと。ご自身が書きたいことではなく、「企業が何を知りたいか」を第一に考え、内定というゴールから逆算してアピールすべき点を整理することが重要です。

もう一つは「不要なマイナスを避ける」こと。誤字脱字、枠からはみ出した文字、冗長すぎる自己PRなど、読み手の負担になる要素は、それだけで「配慮が足りない」という印象を与えかねません。

採用とは、企業と求職者が対等な立場で価値をすり合わせる場です。その最初のステップである書類は、「自分がいかに貢献できるか」を伝える重要なプレゼンテーションだと意識すると良いでしょう。

⬛️ 経験が浅くても内定を勝ち取る人の共通点は?

永江: 最も分かりやすい共通点は、「学習能力の高さ」を客観的に証明できることです。

例えば、同じ資格でも、多くの人が1年かかるところを1ヶ月で集中的に取得した実績は、高い吸収力を示します。また、多忙な業務や育児と両立しながら達成したなど、リソースが限られた中で成果を出したという背景も、高く評価されるポイントです。

特に未経験からの転職では、事前の学習は必須です。何も準備がない状態での「この会社に入りたい」という想いだけでは、残念ながら通用しません。基本情報技術者試験やネットワークのCCNA、クラウドのAWS認定資格など、ITに関する知識習得を証明する資格は、その熱意の具体的な証拠としてプラスに働くでしょう。

小山: 資格取得とは異なる観点でいうと、経験が浅くても評価される方は、「目的志向」を持って選考に臨んでいます

「内定というゴールから逆算して、今何を準備すべきか」「面接で何を伝えるべきか」を主体的に考え、実行できる素養です。これは、エンジニアの仕事にも通じる非常に重要な思考性です。

⬛️ 経験以外に、採用の決め手となる意外なポイントは?

永江:採用したいと強く思うのは、技術力はもちろんのこと、ビジネスの課題に対して意識を持っているか、そしてお客様の課題解決に意欲的であるかという視点を持つ方です。自分の興味だけにとどまらず、「この技術は、誰の、どんな課題を解決するためにあるのか」を常に意識し、お客様への価値提供まで考えられる方は、ひときわ際立って見えます。これはどの企業でも通用する強みです。

小山: 私個人として重視しているポイントは、「客観性」や「相手視点」を重視します。例えば、面接時の服装の清潔感などもその一つです。

「相手にどういう印象を与えるか」を想像できるか。洋服なんて何でも良いのでは?といった意見もあるかもしれませんが、入社すれば「会社の看板を背負う」わけですから、自分の言動がどう受け取られるかを想像できる力は、ビジネスにおいて非常に大切です。

* * * *
今回の【インフラエンジニアへの道 キャリア相談Q&A】では、「面接や書類で評価されるポイント」に関する疑問に、お答えしてきました。本記事が、自分自身に合ったキャリアパスを見つけるヒントになれば嬉しいです。

また、皆さんからの質問も随時受け付けています。悩みや疑問、気になることがあれば、ぜひお気軽にお寄せください。引き続き、現役のプロがアドバイスしていきます!

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※この記事は、Podcast『インフラエンジニアのホントのところ』の内容をもとに再構成しています。

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