2026/09/25
『JANOG』実行委員に挑戦したら、エンジニアとして「最高の研修」になった話
国内最大級のネットワーク技術コミュニティイベント『JANOG』。日本のITインフラを支えるトップエンジニアが集うこの一大イベントの裏側は、各企業の有志エンジニアたちによって支えられています。
そして、今回松山で行われた『JANOG58 Meeting』の実行委員として参加したのが、エーピーコミュニケーションズ(APC)のエンジニア・佐々木さん。現場の熱量に触れ、社外での大きな学びとつながりを持ち帰ってきました。
今回は、プログラム委員としてコンテンツ作りに伴走したエピソードや、他社エンジニアとの交流で得た刺激、そしてエンジニアの一歩を温かく応援してくれるAPCの空気感について話を聞きました。
佐々木 志穂(ささき しほ) iTOC事業部 BzD部 ACT
2019年9月、業界未経験でAPCへ入社。格安SIMのトラフィック・機能検証業務に3年間従事した後、iTOC事業部 BzD部 ACTへ配属。現在はAnsibleやTerraformなどを活用し、ITインフラ領域におけるお客様の本質的な課題解決を技術面から支援。さらに、自動化初心者向けのAnsibleトレーニング講師としても活動中。
「佐々木さんに向いてると思う」の一言が後押しに
——まずは『JANOG』の概要と、その運営体制について簡単に教えてください。
佐々木:『JANOG』は、ネットワーク技術や運用に関する知見を議論・共有し、日本の技術者コミュニティに貢献することを目的とした国内最大級のITインフライベントです。年に2回、全国各地で開催され、3日間にわたり熱い議論が繰り広げられます。
運営は公募で集まった有志のエンジニアによって支えられており、主に「プログラム委員」「企画編成委員」「NETCON委員」の3つに分かれています。私が担当したのはプログラム委員で、登壇セッションの選考・伴走支援・当日の進行管理などを担当しました。
—— なぜ『JANOG』の運営に参加しようと思ったのでしょうか?
佐々木:実は私、過去に『JANOG54 Meeting』のセッションに登壇したことがあるんです。初めての登壇で不安だった中、実行委員の方が発表資料の準備から当日のアテンド、イベント後のフォローまで、本当に手厚くサポートしてくれました。それがすごく心強くて、「いつか私も、登壇者を一番近くで支える側をやってみたい」と思っていました。
(※)JANOG54 Meeting に当社エンジニア2名が登壇しました!
ただ「挑戦してみたい」という気持ちはあるものの、経験もない自分に務まるのだろうかと躊躇していて……。そんな時にすでに実行委員を経験していた社内の先輩から声をかけてもらいました。「社外のイベントに参加することは大きな学びになるし、初対面の人とも物おじせず良い関係を築ける佐々木さんなら、社外の人と深く関わる『プログラム委員』が向いていると思う」と。
以前から興味のあった役割を後押しされたことで「合否はわからないけれど、まずは一歩踏み出してエントリーしてみよう!」と決意することができました。

他社ノウハウ、効率化の工夫。運営参画で得た最高の学び
—— プログラム委員に決まってから本番まで、どのような流れで準備を進めていったのですか?
佐々木:活動は、本番の3〜4ヶ月ほど前から始まりました。まず取り組んだのが、全国のエンジニアから届く登壇セッションの選考です。委員全員でかなりの数の応募書類すべてに目を通し、評価・選考を進めていきました。
一つひとつの登壇資料に丁寧に向き合うプロセスはとても大変でしたが、同時にインフラ業界の最新トレンドを一度にキャッチアップできる刺激的な時間でもありました。
プログラム内容が決まった後は、委員1人につき3〜4つのセッションを担当し、登壇者の方と密にコミュニケーションを取りながら本番に向けて内容を磨き上げていきます。
そして迎えた当日、単なるタイムスケジュール管理にとどまらず、会場全体の議論を盛り上げるのもプログラム委員の大事な役割です。リアルタイムで飛び交うマイク前での発言やSlack上の質問を拾い上げ、司会と連携しながら「いかに多くの問いを取り上げ、議論を深められるか」を判断していく作業は、現場ならではの臨機応変な対応の連続でした。
—— 登壇者の方々と向き合う中で、どんな刺激や気づきがありましたか?
佐々木:各社のエンジニアさんたちがどんな課題にぶつかり、どう試行錯誤して乗り越えたのか。その生々しいプロセスに触れられたことは、私にとって本当に大きな収穫でした。まさに自分にとっての「外部研修」に参加させてもらっているような感覚でしたね。
—— 運営スタッフとしての活動そのものが、学びの場になっていたということでしょうか?
佐々木:おっしゃる通りです。担当したある企業では、打合わせの中で、登壇内容にもなっていた社外向けトレーニングの話題になり、「もしよければ佐々木さんも参加してみませんか?」と声をかけてくださったんです。
プログラム委員として伴走したからこそ、他社のノウハウや新たな学びの場にまで一歩深いつながりを持つことができました。こうした素敵なチャンスにめぐり逢えたことが、とても嬉しかったです。
また、全国のエンジニアの方々と現地で直接お会いできたことも新鮮でした。普段の業務はほぼ100%リモートワークなので、対面だからこそ得られた気づきも多くあります。細かな表情や空気感、何気ない雑談の中にこそ、信頼関係を築くきっかけがあるのだと改めて実感しました。
さらに、運営の裏側で実践されていたタスク管理や通知の自動化・効率化の工夫にも触れることができ、普段自動化を担当しているエンジニアとしても非常に大きな刺激を受けました。
——社外に飛び出したからこそ、新しいつながりや多くの発見が生まれたんですね。今回学んだノウハウなどは、今後社内でも共有されていく予定ですか?
佐々木:はい、その予定です。今度、社内で成果共有会があるのですが、そこで「『JANOG』運営の現場から学んだ自動化・効率化ノウハウ」といったテーマで発表しようと考えています。自分が社外で得た知見を社内メンバーにも還元し、みんなの日常業務の効率化に少しでも役立ててもらえたらと思っています。

挑戦する背中を温かく押してくれる、APCの文化
——社外の活動に参加する際、社内ではどんなやり取りがあったのでしょうか?
佐々木:周りの反応は、驚くほど前向きで温かいものばかりでした。
参加にあたって直属のマネージャーに「JANOGのスタッフに応募したいのですが……」と相談したところ、開口一番「佐々木さんがやりたいなら、ぜひ挑戦しておいで!」と即答してくれたんです。
しかも今回のイベントは松山での平日開催だったため、数日間業務を離れる申し訳なさもあったのですが、上司は「業務扱い」として快く送り出してくれました。上司や会社が挑戦を当たり前に後押ししてくれる文化が、本当にありがたかったですね。
また、チームの仲間からの応援もすごく嬉しくて。社内Slackで『プログラム委員』に決まったことを報告した瞬間、「おめでとう!」「いってらっしゃい!」と応援スタンプやコメントが次々に飛んできたんです。チーム全体で挑戦を心から喜んでくれる空気感があって、本当に温かい職場だと実感しました。
—— 上司や仲間が応援し、挑戦を受け止めてくれる環境は、何よりの支えになりますね。最後に、これから社外活動や新しい挑戦に迷っている方がいたら、どんな言葉をかけたいですか?
佐々木:「実績がないから」「完璧にできないかも」と不安を感じて躊躇してしまう気持ちもすごく分かります。でも、完璧じゃなくても、実績がなくても全然大丈夫です。大切なのは、「やってみたい」という自分の気持ちに素直になって一歩を踏み出すことです。
APCには、その声に「ナイスチャレンジ!」と全力で応えてくれる仲間と環境があります。私もこれからも挑戦を楽しんでいきたいですし、他の仲間にもぜひ恐れずに、新しい挑戦を楽しんでほしいです。
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