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2026/03/09

MVP受賞チームが目指すのは、お客様の現場に根付く『Made by APC』 のスタンダード

エーピーコミュニケーションズ(APC)では半期に一度、社員の頑張りや成果を表彰する「APC アワード」を実施しています。
その中で、2025年度上期MVPを受賞したのがCRSiチームです。

彼らが取り組んでいるのは、大手金融会社さまの社内ネットワーク刷新と運用設計という大規模プロジェクト。
当初は2名だった体制が15名にまで拡大した背景には、複雑な既存環境を一つひとつ紐解き、お客様のビジネスに寄り添った提案を粘り強く続けた道のりがありました。

「SES」とは異なる、お客様と直接向き合う「プライム案件」だからこその難しさと、そこを乗り越える面白さ。
この現場で本当に役立つ形を追求したプロセスについて、中核メンバー4名に聞きました。

TOP画像左から
長谷川 成美(ハセガワ シゲヨシ) iTOC事業部 EDT部 CRSi 運用チーム マネージャー
ISPでの大規模NW運用・構築を経て、2016年入社。官公庁案件など高信頼性が求められる現場で技術基盤を築く。現在はPMとして上流工程からプロジェクト完遂までを担い、本プロジェクトでは運用チームを統括。
平山 和也(ヒラヤマ カズヤ) iTOC事業部 EDT部 CRSi 運用チーム セクションリーダー
SIerでの保守チームリーダーを経て2014年入社。官公庁や金融機関のインフラ更改・運用維持管理を経験。本プロジェクトでは運用設計の最前線に立ち、顧客への提案・改善を主導。
塩野 浩之(シオノ ヒロユキ) iTOC事業部 EDT部 CRSi 構築チーム マネージャー
NW機器の保守、通信キャリアや官公庁の設計構築を経て、2025年入社。本プロジェクトでは立ち上げ初期から参画し、構築チームのマネジメントおよび若手育成、さらには新たなビジネス拡大も担当。
小野 哲司(オノ テツジ) iTOC事業部 EDT部 CRSi 構築チーム プロジェクトマネージャ
ISPや大規模キャリアネットワーク、エンタープライズ領域での設計・構築経験を豊富に持つ。2006年入社。本プロジェクトでは現場での技術的知見を武器に、要件定義から品質管理までを管理。

ゼロからの出発。2名のスモールスタート。

―― この度はMVP受賞おめでとうございます。まずはプロジェクトの概要と、立ち上げ当時の様子から教えてください。

長谷川:大手金融会社さまの社内ネットワークの設計構築と、運用設計を行っています。構築チームと運用チームに分かれており、構築チームは社内インフラネットワークの更改業務がメインです。運用チームは、そのネットワークを安全で効率的に維持・管理するためのルールや手順を作る運用設計に加え、実際に運用業務を担当するチームの体制構築支援や基礎教育なども担当しています。

塩野:このプロジェクトは、2024年春に私を含めた2名体制で、運用設計をお任せいただくところから始まりました。参入当時は、ネットワーク更改がなかなか進まない上に、運用ルールの整備が追いついていない状況で、お客様のCISO(最高情報セキュリティ責任者:Chief Information Security Officer)の方も強い課題感をお持ちでした。
ネットワーク構成や運用状況の把握を進めるうちに、安定した運用の土台を作るには、ネットワーク自体の更改もセットで手がけないと立ち行かないことが見えてきたんです。

長谷川: その状況を受けて、運用設計だけでなく設計構築までできる体制を作ることになり、現在は2チーム合わせて15名にまで体制が広がりました。順調に拡大したように見えるかもしれませんが、複雑化していた既存ネットワークという「環境の壁」と、自分たち自身のスタンスに関する「プライム案件の壁」にぶち当たりながら、試行錯誤の連続でした。

プロのセオリーだけでは届かない、お客様が本当に求めるものとは

―― 運用チームでは、どのような難しさがありましたか?

平山: 実際の運用状況に対し、お客様(CISO)が描くゴールは非常に理想が高く、その大きなギャップをどう埋めるかが最初の難所でした。
私にとって特に印象深い経験があります。これまで多くの現場で運用設計を担ってきた自負から、当初「この規模ならこの運用フローがベストだ」という、業界のセオリーに沿った提案提案をしました。しかし、お客様からは「私たちのビジネススピードに合わない」「それは本当に必要なのか?」と本質的な問いを投げかけられ、すぐには受け入れていただけませんでした。
一時は壁にぶつかったような気持ちになりましたが、そこで「プロとしての正解」を伝えるだけでは意味がないのだと気づかされました。お客様のビジネスの文脈を深く理解し、その現場にフィットする形で提案して初めて、価値が生まれることを学びました。

長谷川: IT業界の人間にとって「運用は価値を生む重要な業務」であることは常識ですが、事業会社のお客様にとってITは「本業を最大化するための重要な基盤」です。この考え方の違いが、これまで経験してきた「SES」と、今回の「プライム案件」との決定的な違いでした。
お客様と我々の間に、誰かが入って要件を整理してくれるわけではないので、お客様の事業課題にダイレクトに向き合う必要があるということです。

覚悟を持った「提案」が信頼につながる

―― 構築チームはどのような壁に直面していたのでしょうか?

塩野: 運用チームと同じで、自分たちのスタンスの切り替えに戸惑いました。
これまでの現場はSESだったので、間に立つ元請けの担当者と相談しながら進めることが多かったのですが、ここではお客様から直接「プロとしてどう思うのか?」と常に問われます。誰も正解を持っていない中で、「進むべき道」を自分たちで決めて提示しなければならないプレッシャーは、立ち上げ当初かなり大きかったですね。

小野: そこで私は、お伺いを立てるような相談をやめることにしました。「ゼロベースで考えてほしい」と言っていただけるからこそ、こちらの提案力が試されている。そう考えて、「現在の技術トレンドと御社の将来像を照らし合わせると、この構成が最適です。なぜなら……」と、リスクも踏まえた上で自信を持って提言するスタイルに変えたのです。

塩野:こちらが責任を持って言い切ることで、お客様も「そこまで考えてくれているのであれば、お任せします」と背中を預けてくださるようになりました。

小野:「環境の壁」という点では、ネットワーク構成の現状把握にかなり苦労しました。構成図だけでは見えない歴史的な背景もあり、新旧のネットワークが混在していて、今までに見たことがないくらい複雑な構成だったんです。なので、過去の作業ログを遡ったり、実機のコンフィグを自分の目で見て、事実を地道に積み上げることから始めました。
その後の設計構築フェーズでも、求められるのは高いレベルのアウトプットでした。しかし、同時に「ゼロベースで考えてほしい」ともおっしゃっていただいたことで、自分のスキルを全力で活かせる理想的な挑戦の場になっています。

塩野: 構築チームのメンバーも、本当にタフで前向きです。お客様から厳しいフィードバックをいただいても、チーム内で「次はどう改善するか」をすぐに議論し、立ち止まらずに前を向く強さがあります。

知識を出し惜しみせず、最適解を模索する。垣根を作らない連携が武器

―― 運用と構築、それぞれが壁を乗り越えていく中で、CRSiチーム全体として大切にしていることは何ですか?

長谷川: お客様にとっての最適解を出すために、このチームが大切にしているのは構築と運用の垣根を作らないことです。一般的には、構築チームは「作って終わり」、運用チームは「渡されたものを守るだけ」になりがちですが、私たちはそうではありません。
「運用目線で考えると、この構成では万が一の対応が遅れる可能性がある」「それなら構築段階でこう変更しよう」といった議論が、日常的に交わされています。全員が経験豊富なメンバーなので、細かなルールを決めなくても、フラットに意見を出し合えるのが私たちの最大の武器なのだと思います。

小野:各自の知識を出し惜しみせず、全員で最適解を模索する。このプロセスそのものが、APCとしての新しいスタンダードを作り上げている手応えがあります。
―― プロジェクト発足から約1年半。今回のMVP受賞を振り返り、チームの「勝ち筋」はどこにあったと感じますか?

長谷川:まだ完成された形ではありませんが、あえて言うなら「お客様のビジネスへの深い理解」と「自律的な判断」だと思います。
私たちは単なる技術提供者ではありません。お客様が企業としてどうありたいのか、その戦略を支えるためにネットワークはどうあるべきか。そこまで踏み込んで考え、提案し続ける姿勢が、結果として信頼につながったのだと思います。

塩野: 最初はネットワークの運用設計だけだったところから、設計構築へ広がり、機器物販のお取引もさせていただけるようになりました。さらには、最新のクラウドサービスを活用した大規模なコンタクトセンターの音声基盤という、新しい案件もお任せいただくことになり、担当領域がどんどん広がっています。受動的なスタンスでは、新たな重要案件を任せていただく機会はなかったはずです。

目指すのは、お客様の現場で「当たり前」になること。『Made by APC』のスタンダードがビジネスを支える未来へ

―― 最後に、このプロジェクトが目指す「未来」について教えてください。

塩野:まだまだ道半ばです。技術的な課題も多いですし、お客様との関係性も、ようやく対等にお話しできるスタートラインに立った段階で、常に緊張感を持って取り組んでいます。

平山: 今回のMVP受賞は「おめでとう」という祝福以上に、「ここからさらに躍進してほしい」という会社からの期待や、叱咤激励だと受け止めています。

長谷川: 私たちの究極の目標は、私たちが提案した運用プロセスやネットワーク構成が、お客様の中で「当たり前」として定着することです。いつか私たちがプロジェクトを離れたとしても、「APCが作ったスタンダード」がお客様のビジネスを支え続ける。そこまで到達できて初めて、このプロジェクトは本当の成功と言えるのだと思います。そこを目指して、チーム全員で挑戦を続けていきます。

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