2025/10/20
【プロジェクトマネージャー】技術力の、その先へ。エンジニア経験を武器にお客様と共に、事業を創る

エーピーコミュニケーションズ(以下、APC)には、エンジニアがエンジニアであり続けるための「キャリアパス」が複数あります。
その一つが、「プロジェクトマネージャー職(以下、PM)」です。ミッションは、技術的な背景を深く理解した上でプロジェクトを成功へと導くこと。案件受注から完遂までを担い、お客様の課題に深く向き合い、管理職をはじめとした他のメンバーと連携しながら売上・利益向上を目指します。
今回は、エンジニアからPMへとキャリアチェンジした平光さんに話を聞きました。PMという道を選んだ理由、仕事の魅力ややりがい、そして未来への展望を語ってもらいます。
APCのキャリアパス制度設立の背景や概要は以下でもご紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。
APCだから叶う、エンジニアがエンジニアであり続けるキャリアパス
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平光 昭宏(ひらみつ あきひろ)
iTOC事業部 BzD部 0-WAN所属 / プロジェクトマネージャー
大学卒業後、SIerに入社。エンタープライズ企業向けにCiscoやPalo Alto Networksなどの製品を用いたインフラ・セキュリティ・無線LANの構築を約8年間担当。その後ISPへ転職し、インターネット回線や法人向け回線の構築に携わる。APCへ入社後はゼロトラスト事業に従事し、入社1年後にPM職へ転向。現在は名古屋を拠点にフルリモートで活躍している。
プロジェクトの舵取り役として、ゼロトラスト実現に挑む
—— まずは、現在の業務内容について教えてください。
平光:ゼロトラスト関連の事業に携わっており、Zscalerなどの製品を組み合わせて、お客様のゼロトラスト実現に向けた提案やシステムの構築を行っています。
具体的な役割としては、受注から進捗管理、最終的な納品までを、プロジェクトの舵取り役として全責任を担います。プロジェクトの規模にもよりますが、常に2~3件の案件を並行して動かしています。
—— プロジェクトの全責任となると、技術だけでなく、売上といったビジネス視点も求められるかと思います。
平光:そうですね。PMとして特に意識しているのは、想定した見積もり内でいかに収めるか、という工数管理です。プロジェクトを進める中で、お客様から「あれもやってほしい」「これもお願いしたい」と様々な要望をもらうこともありますが、どこまでが対応範囲なのかを丁寧にお伝えすることが重要です。これを怠ると、プロジェクトが赤字になったり、納期が延びてしまって、結果としてお客様にご迷惑をおかけしたりするからです。
お客様のお役に立ちつつ、自社の利益貢献も念頭に置き、お客様と自社がWin-Winになるようにプロジェクトを運営できるように心がけています。
なぜエンジニアからPMへ?
—— 平光さんが、エンジニアからPMを目指した経緯について教えてください。
平光:私のキャリアのスタートはエンジニアで、数年間は技術の探求に夢中でした。その一方で、当時は社内のPMから指示されたタスクを黙々とこなす毎日でした。自分の仕事が、お客様のどのような課題解決に繋がっているのか、そのリアルな手応えを感じづらいもどかしさがありました。
そんな中、プリセールスとしてお客様と直接対話する機会を得たことが、私にとって大きな転機となります。お客様と向き合うことで、技術の裏側にある事業の目的や、お客様が本当に解決したい課題の「核」を追求していくプロセスに、大きな面白さを感じたんです。
そして何より、プロジェクトの最後に「ありがとう」という言葉と共に、お客様の満足をダイレクトに感じられる瞬間に、これ以上ないやりがいを見出しました。
—— そうなんですね。前職でPMの面白さに目覚め、次のステップとしてAPCを選んだ理由を教えてください。
平光:前職ではPMとしてやりがいを感じていながらも、技術の最前線から少し距離ができてしまったことに、ある種のジレンマを感じていました。 お客様と深く向き合うほど、「深い技術的知見がなければ、本当に質の高い提案はできない」と痛感したんです。
そんな時、APCにはお客様との接点を持ちながら、技術にも深く関わり続けられる環境があると知りました。私が理想とする働き方が、ここなら実現できると強く感じたのが転職を決めた理由です。
—— 技術と顧客、その両輪を追い求められる環境が決め手になった、と。
平光:はい。ですから、面接でも「まずはエンジニアとして技術の勘を取り戻し、その上でPMのキャリアを歩みたいです」とお伝えしました。
その想いを汲んでいただき、入社後1年間はエンジニアとしてZscalerの構築などに没頭しました。そして1年後、上司から「PMに移行しないか」と声をかけてもらったんです。
「絶体絶命のピンチ」をチームで乗り越える。それが最高の達成感
—— PMとして働く中で、特に大きなやりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?
平光:少し綺麗事に聞こえるかもしれませんが、「もう打つ手がない」という絶体絶命のピンチに直面したときです。そんな時ほど、お客様も巻き込んでチーム一丸となって知恵を絞り、光が見えた瞬間は大きな達成感があります。 困難を共に乗り越えたお客様やメンバーとは、まるで「戦友」のような強い絆が生まれるんです。もちろん、そんな状況には直面したくないですが(笑)、それを乗り越えた時の喜びは格別です。
—— 「チームで乗り越えること」を魅力に感じるんですね。
平光:はい。一人では、どうしても自分の知識の範囲でしか考えられず、行き詰まってしまいます。でも、誰かに相談することで、違う視点やもっと簡単な解決策が見つかることがある。PMは、周りの人々を巻き込みながら正解を探していく仕事だと思っています。
ですから、私がPMとして常に心がけているのは、まずは「聞いてみる」ということです。いきなり「こうだ」と決めつけるのではなく、お客様やチームのメンバーに意見を聞いてみる。それらを全て受け止めた上で、ベストな道を比較検討するようにしています。
—— 逆に、この仕事の難しさはどこにありますか?
平光:やはりお客様との折衝ですね。特に、お伝えしづらいことを正直に話さなければならない場面です。
例えば、当初「できる」とお伝えしていたことが、技術的な検証の結果、困難だと判明した時などです。「お叱りを受けるかもしれない」というプレッシャーの中でも、事実を誠実にお伝えする責任があります。 そして、ただ「できない」で終わらせるのではなく、いかにご納得いただける「代替案」を提示できるか。 そこにPMの真価が問われると思っています。
技術の奥にある”事業の本質”を見る仕事
—— エンジニアからPMになり、視点や考え方が変わったと感じる点はありますか?
平光:最も大きな変化は、物事の「本質」 を見抜こうとする視点が、より強くなったことです。エンジニアがお客様の課題を「技術」で解決するのに対し、PMは、その課題だけではなく、さらにお客様の「事業」そのものを深く理解しなければなりません。ここを見誤り、小手先の技術だけで進めようとすると、プロジェクトは本来の目的から外れ、根本からズレてしまうリスクを孕んでいるのです。
お客様の課題の本質は何か、そこからブレないようにプロジェクトをどう進めるべきか。お客様の事業内容も加味しながらそれを常に考えることが、PMには求められていると痛感しています。
—— 「PMに求められる資質」ともいえそうです。
平光:そう思います。私自身がそうだったのですが、エンジニアとして作業をしている時に、「この案件の背景が分かっていれば、もっと違うアプローチができたのに」と感じることがよくありました。ですので、案件の全体像を把握した上で物事を進めたい人には、PMは非常に向いていると思います。
例えば、私は旅行に行く時も計画をしっかり立てたいタイプで、全体像が見えていないと少し不安になるんです。同じような思考の人は、PMとして自分でスケジュールを組み、それをいかに遅れなく、効率的に進めるかという点でも活躍できると思います。
より複合的な課題解決へ。PMとして描くキャリアパス
—— 現在は名古屋にお住まいですが、今後も拠点を変えない予定ですか?
平光:そうですね。フルリモートという働き方が自分の性格にも合っていると感じています。私は効率を重視する性格なので、出社や移動にかかる時間を、お客様の課題解決やチームの生産性向上のために使いたいと考えてしまうんです。
フルリモートの方が、仕事とプライベートのバランスも取りやすいですし、何より無駄なく効率的にプロジェクトを進めるというPMに求められる志向にも合っていると感じています。
—— 最後に、今後のPMとしての目標について聞かせてください。
平光:現在はZscaler製品を扱う案件がメインですが、今後はCrowdStrikeやOktaといった他のゼロトラスト製品の組み合わせも増やし、より複合的な提案やプロジェクトマネジメントに携わっていきたいです。複数の製品を掛け合わせることで、お客様のセキュリティ強化により一層貢献できると考えています。これからも、自分のスタイルを大切にしながら、お客様の課題解決に貢献していきたいです。
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