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2026/04/15

「聞いて帰る」から「世界と語り合う」へ。最前線に行くからこそわかる、自ら発信することの本当の価値

Kubernetesを中心としたクラウドネイティブ技術の祭典「KubeCon + CloudNativeCon Europe 2026」。

3/23~26にアムステルダムで開催されたこのカンファレンスに、ACS事業部のメンバーが参加しました。
ACS事業部では、最先端の情報収集やコミュニティとの交流を目的に、エンジニアの海外カンファレンス参加を推進しています。

今回で5回目のKubeCon現地参加となる亀崎さんにインタビューを実施。
海外カンファレンスという最前線で得た実践的な学びから、日本のエンジニアが陥りがちな「聞いて帰るだけ」の壁を越え、世界のコミュニティで自ら発信・対話することの重要性まで、リアルな視点で語ってもらいました。

亀崎 仁志(かめざき ひとし)ACS事業部 PlaTTサービス室 室長
大手SI企業にて開発リーダーとして従事し、ネットワークOS移植からブラウザ開発、Java Webアプリまで幅広く担当。その後、モバイルアプリ開発企業を経て、2015年にAPCに入社。Androidアプリ、Spring Bootバックエンド、IaCなどフルスタックに活躍。現在はTeam TopologiesやPlatform Engineering、Backstageといった最先端領域のキャッチアップと実装、OSS貢献を推進している。
関連記事:ACS事業部リーダーインタビュー Vol.4:亀崎 仁志 ―PlaTTサービス室 室長

1. コミュニティとの繋がりと、AI×インフラの最前線を探る

―― 今回のイベントに参加された背景や目的を教えてください。

亀崎: 大きな目的は、KubernetesやCloudNative、Platform Engineeringなどの最新技術情報の収集と、オープンソースコミュニティとの関係構築です。

数年前にプルリクエストを出したことをきっかけに知り合ったBackstageコミュニティの方々など、日頃オンラインでやり取りしているキーパーソンたちと年に一度直接挨拶を交わす場として非常に重視しています。

過去にはDiscordの日本語チャンネル開設を依頼するなどして交流を深めてきたのですが、こうしたオンラインでのやり取りから始まり、現地での再会や新たな出会いを通じて関係を深めていけるのが醍醐味ですね。

イベントのオーガナイザーの一人とも、ここで挨拶を交わしています。最新の技術情報を得ることはもちろんですが、業界の主要な人々と直接コミュニケーションを取ることを参加の大きな目的としています。

▲(左)以前から知り合いのマウリシオ氏と。今回のカンファレンスでは講演をされていました。(右)普段Backstageコミュニティで親交を深めている方と。

―― 参加前に特に注目していたテーマや期待していたことはありましたか?

亀崎: まず、予想した以上に、多くのセッションがAIで埋め尽くされていることに圧倒されました。これまでは、モデルをどうやって動かすかとか、どう学習させるかとか、コンピュートに関する話題が中心でしたが、今回は「実際の利用シーンにおける問題解決」へと完全に焦点が移っています。

初めて参加した2023年の時点では「マシンラーニング」がキーワードになっていましたが、2024年くらいから「AI」へと変わり、去年まではモデルをどうやって動かすかとか、どう学習させるかとか、コンピュートに関する話題が中心でしたが、今回は「実際の利用シーンにおける問題解決」へと完全に焦点が移っていました。

アプリケーションでの具体的な利用方法や「ガバナンス上の必要性」など、実践的な議論が進んでいると感じました。

※技術的な詳細レポートは、亀崎のレポートブログをご覧ください。

―― 日本と海外の市場の違いなど、技術以外の点で感じたことはありましたか?

亀崎: 日本では、「Kubernetesは使うのが大変なもの」と敬遠されていたところから、徐々に使われ始めるようになりつつありますが、全体的に見ると海外と比べて2~3年くらいの遅れがあると感じます。日本でもメガベンチャーなどの先進企業は海外と同じスピード感で進んでいますが、それ以外の企業はまだそこまで到達していないのが現状です。

システムの内製化を進めるにあたって、いろいろなものを凝縮させて効率化させるには、Kubernetesを導入した方が絶対に楽になるんです。今、日本の事業会社の多くが内製化しようとしたり、進めたりしているので、いずれ日本でも導入する現場が増えていくと思っています。

―― 今回得た知見を、今後どのように事業戦略やサービスに反映したりしていく予定ですか?

亀崎: 今回の参加を通じて、ゲートウェイといった「エージェント」の概念を今後の提案に組み込んでいくべきだと感じました。

ただ、日本におけるKubernetes関連のビジネスの提供方法や、エージェント作成といったビジネス自体はまだ確立しきれていないため、市場のタイミングを見極めながら事業展開を進めていく必要があります。

先ほどもお話ししましたが、今後、システムの内製化や効率化が進むにつれて、Kubernetesはさらに広く使われるようになります。私たちACS事業部が提供しているサービスや開発者ポータル「PlaTT(プラット)シリーズ」を通じて、その流れを加速させる役割を担っていきたいと考えています。

▲現地では、少しだけ観光もさせてもらいました(感謝)

3. グローバルで戦う条件:「聞いて帰るだけ」からの脱却と、APCにある圧倒的なチャンス

―― 現地で世界のトップエンジニアたちと接する中で、日本のエンジニアが抱える課題を感じることはありましたか?

亀崎: はい。日本のエンジニアは、海外カンファレンスに行っても「聞いて帰るだけ」になってしまう人が非常に多いと感じます。向こうのエンジニアと対話やディスカッションをするチャンスが目の前にあるのに、一歩引いてトーンダウンしてしまうんです。

そのハードルになっているのは、英語への自信のなさだけではありません。そもそも「自分が何を話したいのか」という確固たるテーマを持っていないことも壁になっています。

オンラインで世界中のセッション動画が見られる今の時代、わざわざ現地に行く意義は「キーパーソンたちと直接言葉を交わすこと」だと思います。

現地で会った日本企業の方からは、「特に2回目以降の参加者には、コミッターなどのキーパーソンと直接話し、具体的な成果を出すことが求められるようになっている」という話を聞きました。

―― その壁を越えるために、ACS事業部として取り組んでいることや、エンジニアに求めている姿勢はありますか?

亀崎: ACS事業部でも今年から、海外カンファレンスには必ず「何か持ち帰る」というテーマを持って参加するようガイドラインを定めました。

グローバルな世界で活躍するために最も必要な力は、流暢な語学力以上に「コミュニケーション力」です。それは、自分の意見を持ち、それを相手に伝え、ディスカッションを通じて知識を深めていく姿勢のことです。

海外のキーパーソンとの繋がりを作るには、まず自分の意見を述べることから始まります。最低限の語学力はもちろん必要ですが、それ以上に「少しでも喋る勇気」を持って、会話を深めていく積極性を持つことを期待しています。

―― 最後に、「海外の最前線で学びたい」「グローバルな視点を持ちたい」と考えるエンジニアへメッセージをお願いします。

亀崎: まずは「トライすること」。そして、チャンスを掴むための「事前の準備」を絶対に怠らないでください。

海外カンファレンスという切符を手にするには、会社から「ぜひこの人を行かせたい」と思われるだけの、日々の準備と熱意が不可欠です。

今回参加したイベントでも、参加している日本企業は、名だたる大企業ばかりでした。その中で、500人規模のAPCが継続して現地に足を運び、グローバルなキーパーソンたちとの繋がりを作っている。
これは、自ら手を挙げてチャレンジしたい人にとって、他にはない圧倒的な「チャンス」がある環境です。

世界の最前線で自分の力を試したい、自ら道を切り拓きたい。そんな熱い思いを持った方にとって、ACS事業部はチャンスに溢れた環境だと思います。

▼ACS事業部に関連する記事はこちら
https://www.ap-com.co.jp/blog/archives/tag/acsd

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