2025/12/26
【就活生向け】ITインフラエンジニアの仕事3「構築:設計書通りにITインフラをつくる」
家づくりのステップで解説するシリーズ、第3回はいよいよ現場での作業、「構築」についてです。
設計図という「理想」を、動く「現実」に変える、エンジニアにとって最も手応えを感じる瞬間です!
1.ユーザーの要望をヒアリングし、提案する
2.要望に沿って設計する
3.設計書通りにITインフラをつくる<今回>
4.ユーザーが快適に使い続けられるよう見守る
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「体」を作り、「脳」を動かす二つの作業
家づくりでいえば、大工さんが実際に柱を立て、壁を塗り、配線を通していく段階です。
ここで欠かせないのが、詳細な「設計図(指示書)」の存在です。
家づくりの現場では、間取り図だけでなく、コンセントの正確な位置を示した「電気図」や、配管を通す場所を示した「設備図」を見ながら一分の狂いもなく作業を進めます。
ITインフラの構築でも、エンジニアは以下のような「設計書」を読み込みながら、システムを組み上げていきます。
・ラック構成図: どの機器を、棚(ラック)の何段目に置くかを示す「配置図」
・ネットワーク構成図: どの機器とどの機器を、どのケーブルで繋ぐかを示す「地図」
・パラメーターシート: 機器に設定する膨大な数値や名前がまとめられた「指示書」

ラック構成図:https://www.odorikoblog.net/entry/drawio/
ネットワーク構成図:https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0103/29/news003.html
パラメーターシート:https://thinkit.co.jp/article/12056
エンジニアはこの資料を一つずつチェックしながら、「物理」と「論理」の2つのステップを進めていきます。
1. 物理構築(体の組み立て)
まずは、機器という「体」を組み上げます。
巨大な棚(ラック)に数十台のサーバーやスイッチを設置し、何百本ものケーブルをパズルのように繋いでいきます。
「どのポートにどの色のケーブルを差すか」まで、設計図通りに整えていく姿は、まさに職人技です。

2. 論理構築(脳と神経の起動)
次に、機器にプログラムや設定を流し込み、サービスを動かすための「脳」を作ります。
どれだけ立派な機器を並べても、正しい設定がなければただの箱。
エンジニアがコマンドを打ち込み、ネットワークという「神経」に血が通い始めた瞬間、システムは初めて命を宿します。
「たった1本、たった1行」が成否を分ける
ITインフラの世界は、非常にシビアです。
何百本あるケーブルのうち、たった1本が違っても、何千行ある設定のうち、たった1行のスペルミスがあっても、システムは正常に動きません。
だからこそ、この工程で求められるのは「圧倒的な正確さ」です。
一見、地道な作業に見えるかもしれません。しかし、自分の手で一つひとつ「正解」を積み上げ、巨大なシステムが初めてパッと動き出した時の感動は、構築担当者だけの特権です。
現場は生き物。ときには予期せぬトラブルも。
完璧な設計図があっても、現場では予想外のことが起こります。
「届いた機材が想定と少し違う」「設定が最新バージョンでエラーを出す」といった事態に、冷や汗をかくこともあります。
ですが、これこそがエンジニアの腕の見せ所。
一人で悩むのではなく、チームの仲間や関係者と連携し、技術的な裏付けを持って一つひとつ解決の糸口を見つけていきます。
苦労してトラブルを乗り越え、巨大なシステムが無事に動き出したときの安堵感と達成感は、この仕事ならではの醍醐味です。
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システムが動き出したら、仕事は終わり……ではありません。 その「当たり前」をずっと守り続ける、重要な工程が待っています。
次回、シリーズ最終回。ITインフラエンジニアの仕事④「ユーザーが快適に使い続けられるよう見守る」。どうぞお楽しみに!
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