2025/11/27
論理 × 継続 × 自走 。早期活躍を支えたエンジニアの仕事観
転職活動中の方の中には、
「新しい環境でもすぐに結果を出せるだろうか」
「自分の技術を伸ばしながら、正当に評価されるだろうか」
と不安を抱く方も多いのではないでしょうか。
シリーズ『新しい環境で輝く人たち ―― 入社直後から成果を出す理由』 では、入社して間もない時期から成果を上げた社員にフォーカス。
早期活躍の理由や、大切にしている仕事観、そして「なぜAPCだと活躍が加速したのか?」を語ってもらいます。
今回は、社内表彰制度「APCアワード」において入社1年半未満で顕著な成果を残した中途社員に贈られる「キャリア新人賞」 を受賞したエンジニア・宮内にインタビューしました。
宮内 一輝(みやうち かずき) iTOC事業部 MBS部 FIG TACチーム
理系大学卒業後、SIerで運用保守・セキュリティ系の業務に約2年従事。2024年4月、APCへ中途入社。現在は、ネットワークからセキュリティまで、お客様の課題解決と改善提案を推進。チームの枠を超えた幅広い活躍が評価され、入社半年で社内表彰制度「APCアワード」にて「キャリア新人賞」を受賞。
技術ブログで感じた、エンジニアへのリスペクト
―― これまでの経歴と、現在の業務について教えてください。
宮内:私は理系大学を卒業した後、SIerに入社し、約2年間セキュリティ関連の運用保守業務に携わりました。2024年にAPCに転職し、現在は、iTOC事業部 MBS部 FIG TACチームに所属しています。
主にセキュリティ業務に携わっており、具体的にはPalo Alto社製ファイアウォールに関する問い合わせ対応や、SIチームと連携した設計・構築といった業務を行っています。勤務形態はリモートワークと出社、必要に応じた現地対応を柔軟に組み合わせながら、ネットワークからセキュリティまで幅広くお客様の課題解決に取り組んでいます。
―― 転職を考えたきっかけは何ですか?
宮内:もっと本格的に技術を追求したい、技術の幅を広げたいと思ったことです。前職ではお客様の情報システム部に常駐しており、お客様が求める範囲内での技術しか扱えず、少し物足りなさを感じるようになったんです。
APCを知ったのは、エンジニアが情報発信している「技術ブログ」です。特に惹かれたのは、体裁にこだわりすぎず、ニッチな技術トピックでも「発信し続けること」を大切にしている点でした。
見栄えを整えることに時間をかけすぎるのではなく、まずはアウトプットすることを重視する姿勢。そこに、業務の中でも自分の好きなことを探求できる自由さを感じたんです。エンジニア個々のこだわりや思いを尊重する文化があるのではないかと考え、APCに興味を持ちました。
―― 実際に選考を進めていく中で、印象に残っていることはありますか?
宮内:最終的な決め手というわけではないですが、面接官の印象も後押しになりました。
私と同じ資格を持った面接官の方がいらっしゃって、その分野の話で盛り上がったこと。それから、仕事に深く打ち込んでいることが伝わる様子です。
―― どういうことでしょう?
宮内:言葉選びが難しいのですが、「心地よいストイックさ」とでも言うのでしょうか。その方からは、やらされている疲弊感ではなく、「自ら主体的に働き、心地よい達成感の中にいる」という印象を受けたのです。体育会系のノリでも重苦しい雰囲気でもなく、自分と空気感や温度感が合っていると感じたことも、入社を決めた理由の一つです。
チームの枠を越えて広がった成果
―― 入社1年ほどで「キャリア新人賞」を受賞されましたが、どのような活躍が評価されたのでしょうか?
宮内:Palo Alto製品のスペシャリストが集うTACチームでの、ファイアウォールに関する問い合わせ対応業務を早期に習熟できたことと、SIチームと連携して設計・構築案件へも業務範囲を広げた点が、高く評価されました。
―― 早期の立ち上がりはもちろん、チームの枠を越えた活躍が評価されたんですね。
宮内:TACチームの役割はテクニカルサポートですから、極端な話、問い合わせにさえしっかり対応していれば、業務としての役割は果たせます。しかし、APCが提供すべき価値は、お客様の課題解決に向けた技術の提供です。
入社後はチームに求められていることを短期間でキャッチアップし、次のステップとしてSIチームと連携し、設計・構築フェーズにも参画。課題解決の実現に向けた取り組みに向き合いました。
その中で、Palo Alto社製ファイアウォールからシスコ社製ファイアウォールへの「マイグレーション検証」を任されたのですが、その成果が取引先からも評価され、シスコ社向けのセミナーに登壇するチャンスをもらいました。さらにこの成果が波及し、最終的にはインターネットテクノロジーのイベント『Interop Tokyo 2025』の「Ciscoパートナーパビリオン」での、APCブース出展へとつながりました。
―― 個人の成果が、大きなビジネスチャンスに。これは最初から意識していたことだったのでしょうか?
宮内:いえ、実はそこまで意識していなくて…(笑)。私はただ、目の前にある業務の一つひとつに手を抜かず、きちんと対応していくことだけを考えていました。そこでの技術や成果を、マネージャーが拾い上げ、お客様へ積極的に働きかけて次のチャンスを作ってくれた。そのおかげだと思っています。
「論理・継続・自走」。3つの軸がキャリアを加速
―― 宮内さんが仕事をする上で大事にしていることは何ですか?
宮内:大きく3つあります。
1つ目は「徹底した論理的思考」です。システムのトラブルには必ず「原因」と「理屈」があります。私が担当するファイアウォールは、もし停止するようなことがあれば、お客様のビジネスに甚大な影響を及ぼす重要なインフラです。だからこそ、感覚で進めるのではなく、「本当にこれで正しいのか?」を常に自問し、論理を組み立て、検証し尽くす。ミスがないよう細部まで詰める。この徹底した姿勢が、確実な成果を生むと思っています。もともと私には理系のバックグラウンドがあり、理詰めで考えるのが性に合っているのもあるかもしれません。
2つ目は「継続の力」です。以前は、短期間で一気に成果を出そうと焦ることもありましたが、それでは本質的な解決にならないと学びました。今は、毎日少しずつでも、確実に進めることが、結果への一番の近道だと実感しています。いきなり大きなことを狙うのではなく、目の前のことを丁寧に積み上げていく。その着実な歩みの先にこそ、大きな成果が待っているという考え方です。
そして3つ目が「自身で徹底的に考え抜くこと」です。 もちろん、周囲に頼らないわけではありません。ただ、技術的に深い問題ほど、その現場や文脈を一番理解しているのは、担当している自分自身だと思っています。だからこそ、正解を求めて人に聞く前に、まず自分が誰よりも深く考える。その方が、結果的に精度の高い解決策に早く到達できると考えています。そして「自分が一番理解している」という責任感を持って粘り強く取り組むことは、自身の力にもなると思っています。
挑戦を後押しし、次につなげるAPCのカルチャー
―― APCに転職して1年半が経ちました。どのような感想をもっていますか?
宮内: 「転職して本当に良かった」と心から実感しています。今は非常に自由度が高く、エンジニアとしてセキュリティ技術を追求できる理想的な環境です。
例えば、贅沢に使える検証環境。他社なら何十人でシェアするような高価な機材も、ここでは独占して自由に触れることが多く、エンジニアとしてはたまらない環境ですね。
また、1on1など「個」を見て支援してくれるマネジメントもありがたいです。私は自分から積極的にコミュニケーションを取りに行くのが得意ではないので、仕組みとして定期的にマネージャーと話す場があることは、業務を円滑に進める上で非常に心強いですね。上長に現在の取り組みを話す中で、「この研修を受けてみない?」と新たな機会を提案してくれるなど、成長を後押ししてもらっています。
――APCのカルチャーという観点ではどう感じていますか?
宮内:「失敗を恐れず打席に立つこと」を称賛する風土があると感じますね。
APCはとにかく案件やチャンスが豊富にある会社です。もちろん失敗は防ぐべきですが、成長には不可欠なプロセスでもあります。仮に手痛い失敗をしたとしても、すぐに次の仕事、次の挑戦がやってくるので、落ち込んで引きずっている暇がないんです(笑)。
周囲の先輩方もサポートしてくれますし、「なぜ失敗したか」と咎めるのではなく、「次はどうするか」を一緒に考えてくれる。だからこそ、委縮せずに前を向いて働き続けられるのだと思います。
―― 今後、APCで挑戦したいことは何ですか?
宮内:セキュリティ分野の専門性をさらに極めたいです。
現在はファイアウォールの構築・設定といった「防御側」を担当していますが、今後は「攻撃側」の知見も深めたいと考えています。防御策を講じても、それが本当に有効かは「攻撃者の視点」を持たなければ分かりませんから。攻撃手法を学ぶことで、より強固なセキュリティを実現したいですね。,
あとは個人的な課題として、「雑談力」を磨きたいです(笑)。仕事の話ならいくらでもできるのですが、ふとした雑談になると途端に何を話していいか分からなくなってしまって…。もっとフランクに雑談ができれば、周囲との関係性もさらに良くなりますし、仕事も円滑に進むはずなので、これは密かな目標です。
――最後に、APCに興味を持っている方にメッセージをお願いします。
宮内:APCは、手取り足取り教える「学校」のような場所ではありません。ですが逆に言えば、主体的に動ける人にとっては、これほど自由にやらせてもらえる環境はありません。これまでの経験に関わらず、自分の力で課題を乗り越えていこうとする気概のある方であれば、大きく成長できると思います。
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