2025/12/08
技術への渇望を原動力に。クラウド未経験から「キャリア新人賞」を掴むまで
転職活動中の方の中には、
「新しい環境でもすぐに結果を出せるだろうか」
「自分の技術を伸ばしながら、正当に評価されるだろうか」
と不安を抱く方も多いのではないでしょうか。
シリーズ『新しい環境で輝く人たち ―― 入社直後から成果を出す理由』 では、入社して間もない時期から成果を上げた社員にフォーカス。
早期活躍の理由や、大切にしている仕事観、そして「なぜAPCだと活躍が加速したのか?」を語ってもらいます。
今回は、社内表彰制度「APCアワード」において入社1年半未満で顕著な成果を残した中途社員に贈られる「キャリア新人賞」 を受賞したエンジニア・田代にインタビューしました。
田代 智也 (たしろ ともや) クラウド事業部 CLE部 DORDK8S
東京都在住。都内のSIer企業に新卒で入社し約4年在籍。金融業界の顧客システム(社内OAシステムやバックアップシステム)の要件定義から運用保守を経験し、サブリーダーとしてメンバーのマネジメントも経験。システムエンジニアとして技術力を高めるために、2024年10月、APC入社。現在はクラウド事業部の所属PJにて、KubernetesやAzure/AWSなど様々な製品を使用して、開発や運用保守の案件を担当。
「最新技術に触れられない」焦りからの脱却
―― これまでの経歴と、現在の業務について教えてください。
田代: 私は文系の大学出身で、SIer企業に新卒入社し、約4年半在籍していました。「なぜ文系からエンジニアに?」とよく聞かれますが、その理由は多くの人と広く関わる仕事よりも、自分自身と向き合い、着実に技術を磨いていく働き方が性に合っていると感じたからです。ITは今後も伸びていく産業ですし、スキルを身につければ将来も困らないだろうと考えました。
前職では主に金融機関向けの社内システム開発や運用保守を経験し、現在はクラウド事業部に所属し、KubernetesやAzure/AWSなど様々な技術やサービスを使用した開発・運用保守案件を担当しています。
―― 転職を考えるようになったきっかけは何ですか?
田代:前職は金融系ということもあり、どうしても技術選定が慎重にならざるを得ず、最新の技術に触れる機会が少ない環境でした。世の中ではクラウドが主流になりつつあるのに、インフラエンジニアとしてそこに一切触れられていない。そんな状況に、だんだんと焦りを感じるようになったんです。
「市場価値のある技術を身につけたい」「もっと多くの製品に触れて技術力を高めたい」という渇望感にも似た想いが、転職活動の原動力でした。
―― インフラ技術が磨ける場所を探す中で、最終的にAPCを選んだ決め手は何ですか?
田代:「技術力を高められる環境が、具体的にイメージできたこと」が最大の理由です。 選考中にAPCの「技術ブログ」を見たのですが、レベルの高いエンジニアがたくさんいることが伝わってきました。「こういう人たちと一緒に働けば、確実に自分の視座も上がるはずだ」と直感したんです。
また、20代のうちはマネジメントよりも「手を動かす経験」を積みたいと考えていたので、事業部内でのジョブローテーションがしやすく、多様な案件に関われる点も魅力的でした。 さらに、自己研鑽を支える制度も整っています。社内大学「APアカデミー」に加え、『Udemy』などの外部講座を無料で受講できたり、自由に使える検証環境があったりと、「学びたい」と思った瞬間に動ける環境が用意されていることも決め手になりました。
「キャリア新人賞」受賞を支えた仕事の流儀
―― 「キャリア新人賞」の受賞について、受賞の要因をどのように自己分析されていますか?
田代:正直なところ、受賞は本当に意外でした。ただ、お客様からの高い信頼や早期活躍につながったものがあるとすれば、徹底してこだわった「3つの指針」が良かったのかもしれません。 それは「先回りのコミュニケーション」「実務直結の自己研鑽」、そして「期待値を越える105%の成果」です。
―― 1つ目の「先回りのコミュニケーション」とは、具体的にどのようなことでしょう?
田代:私はクラウド分野未経験で入社したため、最初の1年は未知のことばかりでした。そこで、分からないことは素直に質問することはもちろん、「相手が不安を感じる前に情報を先出しする」ことを徹底しました。
単に進捗を報告するだけでなく、課題があればその改善案もセットで提示し、オープンに状況を共有する。お客様やチームメンバーが「あれ、どうなっているんだろう?」と疑問を抱く隙を作らないような、先手先手のコミュニケーションが信頼構築の第一歩だったと思います。
―― 2つ目の「実務直結の自己研鑽」について聞かせてください。
田代: 入社直後はLinuxの基礎資格を取得し、配属後はプロジェクトで使用する主要サービスの資格を取得しました。「資格のための勉強」で終わらせず、学んだ知識を即座に現場のタスクに落とし込むことで、理解度と対応スピードを同時に高めることができました。
現在は、AWS認定資格の取得を目指しています。 単に操作ができるだけでなく、「なぜその構成なのか」というアーキテクチャの視点を持つことで、セキュリティやコスト面でも、お客様により価値のある提案ができるエンジニアになりたいと考えています。
―― では、最後に「期待値を越える105%の成果」について教えてください。
田代: 業務に慣れてきてからは、与えられたタスクを100%でこなすのは当たり前とし、「頼まれてはいないが、やったほうが全体のためになること」をプラスアルファとして上乗せすることを意識しています。それが「105%の成果」です。
例えば、プロジェクトの体制変更や縮小があった際、自分の担当範囲外であっても、浮いてしまいそうなタスクを自ら拾いに行き、チーム内の情報が分断されないよう、自らハブとなって動きました。「現状維持」に満足せず、少し背伸びをして「やらなくてもいいこと」に挑戦し続ける姿勢が、結果としてお客様の信頼と、自分自身のスキルアップにつながっていると思います。
早期活躍を支えた「伴走」と「公正な評価」
―― 入社の決め手でもあった「スキルや技術力を高められる環境」について、どのように感じていますか?
田代:安心して挑戦し、最短距離で成長できる環境が整っていると感じます。特に「手厚い伴走サポート」と「フェアな評価制度」ですね。
「手厚い伴走サポート」については、入社直後の1~2ヶ月間は単独ではなく、先輩社員とペアを組んで業務にあたらせてもらいました。 技術的なキャッチアップはもちろん、「チーム内でどう動くべきか」という立ち振る舞いまでフォローしてもらったおかげで、安心して実務に入ることができました。
また、転職時の面接官だった方が現在の上司であることも心強かったです。私の人となりや適性を理解してくださっているので話しやすく、メンタル面でも支えていただいています。こうした心理的安全性の高さが、思い切った挑戦を可能にしたと思います。
―― 「フェアな評価制度」についても教えてください。
田代: 「社歴に関わらず、成果を正当に見てくれる」という点です。今回の「キャリア新人賞」の受賞もそうですが、入社間もない社員であっても、前向きな行動や出した成果に対してはしっかりと評価する土壌がAPCにはあります。「中途入社だから」という壁を感じることなく、自分の頑張りがダイレクトに評価や信頼につながる環境は、大きな安心感とモチベーションになると思います。
アウトプットで技術の足腰を鍛え、エンジニアとしてさらなる高みへ
―― APCで挑戦したいことや、伸ばしていきたいスキルについて教えてください。
田代:短期的には、現在取り組んでいるAWS認定資格の取得を含め、クラウド技術の専門性をさらに深めていきたいです。
また、「発信」にも力を入れたいと考えています。 以前、新卒向け研修の講師を担当した際、教えることが自身の知識整理に直結すると痛感しました。約1時間の講義でしたが、誰かに教える前提で知識を整理することは、結果として自分自身の理解を最も深めることにつながりました。
「今年はここまでしか伝えられなかった」という課題も見えたので、来年はさらに実務経験を積み、より密度の濃い講義を後輩たちに届けたいですね。アウトプットこそ成長の近道だと確信したので、今後は社内だけでなく、社外登壇などにも挑戦の幅を広げていくつもりです。
―― 最後に「技術の幅を広げたい」と考えている候補者の方へメッセージをお願いします。
田代: APCには、技術的に尖ったエンジニアや、尊敬できる先輩が本当にたくさんいます。 レベルの高いメンバーと肩を並べて働くことは日々大きな刺激になります。同時に、挑戦する人を全力でサポートしてくれる温かさもあります。
「成長したいけれど、環境がない」と悩んでいる方にとって、APCは「理想的な実践の場」と「安心して挑戦できるフィールド」の両方が揃った会社だと思います。技術力を高めたい意欲のある方と、ぜひ一緒に働きたいですね。
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