2025/12/03
新卒SREが貫いた「プロとして“在る”」という覚悟
新卒1年目からプロフェッショナルとして認められ、正当に評価される――。APCには、そんな「若手の挑戦」を歓迎する文化が根付いています。
シリーズ『新しい環境で輝く人たち ―― 入社直後から成果を出す理由』 では、入社して間もない時期から成果を上げた社員にフォーカス。
早期活躍の理由や、大切にしている仕事観、そして「なぜAPCだと活躍が加速したのか?」を語ってもらいます。
今回インタビューした平井さんも、その土壌で驚異的な成長を遂げた一人です。
2024年4月に新卒で入社し、配属後わずか3ヶ月で、技術力と貢献度をお客様が高く評価。結果として、契約条件は“ベテランエンジニアと同等水準”に到達し、社内表彰制度「APCアワード」の新人賞を受賞。今回は、その圧倒的な成果の裏側にある「プロ意識」と、それを支えるAPCの環境について、話を聞きました。
平井 亨 (ひらい りょう) ACS事業部 SAT室 Platform Engineering推進チーム
理学部卒業後、2024年4月に新卒入社。学生時代のバックエンドアプリ開発の経験を活かし、フルスタックエンジニアを目指すためにインフラエンジニアの道へ進む。現在はSRE(Site Reliability Engineering)エンジニアとして、Azureやコンテナ技術を主軸に、業務システムの環境整備や自動化・セルフサービス化に従事。配属3ヶ月でベテラン並みの成果を上げるなど、圧倒的な成果を残している。
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技術の土台を固めるために選んだ「インフラ」の道
―― 最初に、APCに新卒入社した経緯について教えてください。
平井:学生時代は理学部でしたが、サークル活動でバックエンドのアプリ開発に熱中し、その経験を活かすためにIT業界を志望しました。 その中でインフラエンジニアを選んだのは、将来的に「フルスタックエンジニア」になりたかったからです。アプリ開発の経験に加え、その土台となるインフラの知識を習得すれば、システム全体を俯瞰し、より本質的な価値を提供できる人材になれると考えました。
APCに入社を決めた一番の理由は、技術力の高さに加え、社内の雰囲気の良さです。会社説明会に登壇していた新卒社員の方が、技術を楽しそうに、かつ自信を持って語る姿に強く惹かれました。
また、質問にも丁寧に答えてもらい、相談しやすい風通しの良さを感じたこと、そして社内大学「APアカデミー」や資格取得支援などの「エンジニアの成長を後押しする環境」が整っていた点が決め手になりました。
―― 現在の業務についても教えてください。
平井:クラウドネイティブとプラットフォームエンジニアリングの内製化支援を主軸とするACS事業部に所属し、SRE(Site Reliability Engineering)エンジニアとして働いています。 具体的には、大手小売企業様のプロジェクトに参画し、インフラの設計構築やシステムの自動化・セルフサービス化を行っています。
私の主な役割は、業務システムの環境整備、モニタリング、アラート設定、そしてインシデント対応など、システムの「信頼性」を守る業務全般です。
「プロになる」ではなく「プロである」
―― 配属3ヶ月でお客様との契約条件が“ベテランエンジニアと同等水準”に達し、新人賞を受賞。ご自身はこの成果をどのように捉えていますか。
平井:成果については、いきなり大きな案件を任されたわけではありません。配属直後は小さなタスクを数多く任せていただき、それを着実に積み重ねることで得られた結果だと思っています。チーム環境に恵まれ、お客様から信頼して仕事を依頼いただけたことが大きな要因です。
ただ、一つひとつの仕事に向き合う上で意識していたのは、「プロになるために勉強している」のではなく、「プロとして”在る”ために勉強する」というスタンスです。
お客様から見れば、新卒かベテランかは関係なく、目の前のエンジニアは「一人のプロ」です。だからこそ、「新卒だから」という甘えを捨て、常に周りのベテランと同じ基準で見られることを意識しました。「現場で必要な知識は、すべて知っておくべき」という覚悟で、必死にキャッチアップしました。
―― キャッチアップの中で苦労したことは何ですか?
平井:SREにはサーバー、コンテナ、アプリ、ネットワークといった幅広い知識が求められます。配属直後の1、2ヶ月は現場の知識が全く追いつかず、正直、苦労しました。
この壁を乗り越えるためにやったことは、ひたすら「コードを読むこと」です。企業ごとにコードの書き方のルールやクセがあるので、現在どういったロジックでシステムが動いているのか、その裏側を理解するために既存コードを深く読み解いていきました。知らない言語であっても、コードを読むことでシステムの全体像が見え、理解が深まったと感じています。
―― ご自身の成長や仕事への手応えを感じたエピソードについて教えてください。
平井: 自分が実装の一部を担当したシステムが、実際のサービスとして稼働しているのを見る瞬間は大きなやりがいです。前例の少ない新技術に触れる機会も多く、新卒でもプロジェクトに貢献している実感を持てるのは嬉しいですね。
特に印象に残っているのは、ECサービスにおける証明書切り替え作業を任されたときのことです。証明書が切れるとサイトにアクセスできなくなり、小売業界ではわずか1時間の停止でも莫大な損失につながります。失敗の許されない、非常にプレッシャーのかかる作業でした。入社1年目のタイミングでこの重要なミッションを任せてもらえたことは、「一人のエンジニアとして信頼されているんだ」と実感できた大きな出来事でした。
また入社1年が経った頃、お客様からSlackで名指しでメンションされるようになったのも嬉しかったです。「平井さんに聞いた方が早い」という信頼の証だと感じましたし、「もっと期待に応えたい、勉強し続けなければ」というモチベーションにもなっています。
―― 日々の業務に向き合う上で、大事にしている考えは何ですか?
平井:やはり「現場に入った以上、プロであるべきだ」という信念です。報酬をいただいている以上、必要な知識は常にアップデートし続ける義務があると思っています。
プライベートを全て犠牲にしているわけではありませんが、仕事中や隙間時間は常にアンテナを張っています。これは「自分が発注側だったら、学生気分の相手に仕事を頼みたくない」という、逆の視点から来る感覚です。会社の代表として現場にいる以上、適度な緊張感を持って責任を果たすことが重要だと思っています。
先輩たちが築いた信頼こそが、若手の挑戦権
―― 早期活躍の背景として、APCにどのような環境があったと考えますか?
平井:最も大きいのは、お客様との間に「APCになら任せられる」という強い信頼関係のベースが既にあったことです。
先輩方が築いてきた実績があるからこそ、言われたことだけをやるのではなく、自分たちで工夫して進められる裁量の大きな仕事を任せてもらえます。「APCに頼めば、期待以上のものを返してくれる」。そう思っていただけているからこそ、社歴が浅くとも萎縮せずに挑戦できるのだと思います。
また、困ったときのサポート体制も万全だと思います。社内にはAzureやTerraformなど、その道のスペシャリストが多く在籍しているので、Slackで気軽に質問すれば誰かが助けてくれるんです。このオープンで協力的な文化には本当に助けられていますね。
――評価制度についてはどう感じていますか?
平井:APCでは技術力だけでなく、顧客とのコミュニケーションやチームビルディングなど、それぞれの「尖った強み」が評価され、称賛される文化があります。自分にない強みを持つ人が正当に評価されているのを見ると、素直に「いい会社だな」と感じますね。
―― 平井さんは、ご自身の強みはすぐに見つけられましたか?
平井:正直、最初は強みを見つけるのに苦労しました。ですが結局のところ、強みの源泉は「自分が好きかどうか」に尽きると思います。好きな分野であれば、苦労して勉強せずとも自然と情報が入ってきますし、覚えられます。
そして強みとは、必ずしも高度な技術だけではありません。わかりやすいドキュメントを作れるなど「誰かの役に立つこと」であれば、それは立派な「強み」であり「武器」になります。まずは色々なことに手を伸ばし、試してみることが、自分の武器を見つける第一歩ではないでしょうか。
―― 平井さんのように「技術を磨きたい」「早くから活躍したい」と考えている学生にメッセージをお願いします。
平井:APCは、成長したいという意欲に対して、環境で応えてくれる会社です。「知りたい、やってみたい」という気持ちを素直に伝えられる人には、ぴったりの場所だと思います。
ITインフラに少しでも興味があり、誰かの役に立ちたいという想いがある方と一緒に、ITインフラ業界を盛り上げていけたら嬉しいです。
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