― ネットワーク自動化サービス「Automation Coordinator」の『クライアントワーク』をご利用いただき、今回の案件や「高度Automation」施策にも当社のエンジニアが参画させて頂いておりますが、当社を採用して頂いた決め手などをお聞かせいただけますか
村田:当初は組織内メンバのみで自動化ツールの開発を進めていたのですが、継続的な自動化ツールを組織内に提供する事を考えると、Ansibleを得意とするベンダ様との協業が必要という事を強く感じるようになりました。
そんな折にエーピーコミュニケーションズ(以下、APC)を知ったきっかけは、APCさんのエンジニアの方が書かれていたAnsibleに関するブログでした。それをきっかけにAPCさんについて調べてみたところ、Ansibleに力を入れている事に加えてネットワークインフラの領域の実績もお持ちだということがわかりました。Ansibleというとサーバ寄りを得意とされている企業は多いのですが、ネットワークの自動化に強い企業は少ないため、まさに理想的でした。
APCさんのサービス提供形態にあるクライアントワーク(専任のエンジニアがお客様企業にオンラインで常駐し、継続的な自動化推進をご支援)は、「業務委託契約で決められた仕様に沿ってシステムを作るだけ」ということではなく、自動化ツールがどうあるべきかを同じ目線で考えて頂く事が出来るという点もピッタリだと感じました。 実際に今回の案件でも、要件の整理や目的の確認、ツールの仕様チェックを私が主で実施し、実装・試験に関してはAPCさんのエンジニアが主で実施頂いていました。
― 当社はどのようにお役に立てておりますでしょうか。
村田:我々だけで自動化ツールを開発していた時はツールが作りっぱなしになっており、メンテナンスや改修をしたあとの正常性試験まで整えることができていませんでした。しかし、自動化ツールを開発する上では、要件のレベルで何を自動化するのかだけではなく、継続的に開発・リリース出来るようにする体制を構築することも重要です。
APCさんとの協業により、要件レベルは当社社員が中心で考え、実装や継続的な開発のための整備をAPCさんにお任せしたことで、コードのGit管理やCIによる単体試験自動化などが導入でき、継続的な対応が可能な体制を構築できるようになったと思います。
また、Ansibleのバージョンアップ情報なども、定期的に確認・フィードバックして頂ける点もとても助かっています。
成塚:自動化推進の検討においては、知見の広さや導入経験という点でも非常に優れていると感じていました。ただ指示されたことを実行するのではなく、パートナーとして様々な提案をしてくださる点も大変助かっています。 我々も自動化に関する人材育成を進めていますが、これから予定している様々なプロジェクトへの自動化導入の際には、これまで以上にご協力頂きたいと考えています。
― ありがとうございます。引き続き尽力させていただきます!最後に、ネットワーク自動化における取り組みについて今後の展望をお聞かせください。
成塚:ネットワークは社会インフラとしても非常に重要ですが、ネットワークインフラ人材の不足やテレワークへの対応は大きな課題となっています。それらを解決する手段として本取り組みを活用していきたいのと、将来的には自動化をサービス化しビジネスとして拡大していきたいと考えています。
村田:当社としては、特定のシステム/ネットワークに関わらず、環境変更作業を自動化し品質の確保や要員の確保に関する課題を解消していきたいと考えています。その中で、大規模拠点の環境変更、短時間での多数機器の環境変更というノウハウを、社内へ展開していきたいと考えています。そこでは、CI/CDの考え方や統一の自動化ツールの提供などを検討していく事になり、来年度以降その取り組みを進めたいと考えています。
― 貴重なお話をありがとうございました。