― ありがとうございます。ネットワーク自動化サービス「Automation Coordinator」の『プロフェッショナルサービス』をご利用いただき、当社のエンジニアが御社のチームに参画させて頂いておりますが、どのようにお役に立てておりますでしょうか?
久保:最初は運用チームの業務改善ツール2つを一緒に作るところから始め、CI/CDを回すための環境整備やシステム開発のためのルール作り、体制作りなどにも提案と導入支援をしていただきました。お客様宛メールの作成効率化ツールと管理表のデータ検索ツールで、今も現場で活躍しています。現在は、構成管理を担うシステムの開発を進めています。
当然ですが、パッケージ化されたシステムの場合は、仕様に定めた以上の物にはなり得ないし、ブラックボックスにもなりやすい。もちろん適材適所で活用することもありますが、APCさんは私たちのチームの中に入ってくださり手を動かし、日々運用しているデータも直接触っているので、良いとこどりしてみたり、我々では気づかなかったようなことに気付いてもらえたりするんです。しかも社内にいるので、テスト試行した際の社内やユーザーからのフィードバックも、我々と同じ目線で受けとめて「自分ごと」として対策を考えてくれる。こうして一緒にシステムや仕組みを作っていくので、どんどん良いものになっていくしブラックボックス化も解消されて、おかげさまで自分たちで変化に素早く対応できるチームづくりも実現できつつあります。 そのような目線が、文化としても定着することも期待しています。
小椋:開発の話から少し逸れますが、チーム内でサービス開発の話をしていると、どうしても『社内やチーム内の常識』が多く出てきます。それに対してAPCメンバーは素直な目線で「それってどういうことですか?」と聞いてくれたり、「こんなやり方もありますよ」とアイディアを出してくれたりするのですが、こういったいつもと違う意見や問いによって、狭まりがちだった視野が広がり選択肢が増えているように感じています。
また、APCメンバーは色々な勉強会やLT大会(プレゼンイベント)を企画してくれており、こういったインプットとアウトプットを繰り返すことで、以前抱えていた「成長を感じられない」というモヤモヤが払拭されるとともに、新しい技術を習得していく文化が形成されつつあります。LT大会は私達のチームだけではなく、APCさんの他のエンジニアの方々にもご参加いただいているので、我々のアンテナも高くなりインプットの幅がさらに広がっています。我々のアウトプットも、多少なりとも参加いただいた方々のお役に立てれば嬉しいと思いながら取り組んでいます。
― エンジニアリング文化の醸成を大切にされるお客様と一緒にお仕事をさせて頂けることは、当社にとっても大変幸せなことだと感じています。最後に、今後の目標や展望をお聞かせいただけますでしょうか?
久保:勉強会の開催や新しい情報の展開など、こういった営みを自分たちで自律してできているかというとまだ足りないですが、我々のマインドも変化してきているので、そういった部分の変革は継続して行きたいと思っています。
勉強会などには社内の運用チームにも参加してもらっているので、技術を広めていくような取り組みも全社的に展開していきたいと考えています。
小椋:自動化の導入やブラックボックスの撲滅はゴールではなく手段なので、こういったことに取り組みながら、私達が目指している「自分たちで素早く変化に対応できる組織」を作っていきたいと思っています。
― 貴重なお話をありがとうございました。