SERVICE株式会社テクノプロジェクト 様

クラウドネイティブ内製化の課題点を、並走しながら正解に導く
自社が目指すサービス実現への大幅なショートカットに貢献してもらえた 株式会社テクノプロジェクト 様

株式会社テクノプロジェクト

第一ソリューション開発部
部長 尾原 様
マネージャ 庄司 様
チーフエンジニア 松田 様
エンジニア 田中 様

今回は、株式会社テクノプロジェクトの第一ソリューション開発部の松田様、庄司様、尾原様、田中様から、『クラウドネイティブ内製化支援サービス with Azure Kubernetes Service』をご活用いただいた背景や感想などをお伺いしました。

― テクノプロジェクト様の事業内容とご担当されている業務内容をお聞かせください

松田:当社は1984年の創業以来、行政機関や民間企業のさまざまな分野における業務支援システムやSaaSなどを提供してきました。第一ソリューション開発部では、プライベートクラウド環境を中心とした自治体向けのサービス開発・提供・運用に至るまで一気通貫で提供しています。しかし、従来システムの基盤に採用していたオンプレミス環境やプライベートクラウドの限界を感じていました。

2020年4月から実施中の3カ年計画では、よりスピーディーなソリューション、サービスの提供を目指し、突発的なお客様のニーズや急激なビジネス環境の変化に対して柔軟に対応できる体制を整えるために「クラウドネイティブ化」を進めています。

― 3カ年計画で目指されている「クラウドネイティブ化」について、もう少しお聞かせいただけますか

松田:まず、システムインフラをパブリッククラウド『Microsoft Azure』へ移行し、より柔軟で拡張可能なサービスの土台を構築する計画です。また、DevOpsやコンテナ化/マイクロサービス化、『Azure Kubernetes Service』(AKS)といった新しい技術や考え方を取り入れることを目指しています。その上で、当社の強みを活かして、お客様のニーズに沿った機能を提供するサービスのコンセプトを描き、その実現に向けて取り組んでいます。

クラウドネイティブ内製化の難しさは「正しい答えが分からない」こと

― クラウドネイティブ化を実現するため、御社では社内独自での内製化を進めていたとお聞きしています。その際、苦労された点や課題などはあったのでしょうか

松田:もともと、社内にはオンプレミスやプライベートクラウド環境に関する知見やノウハウ、実績はありました。しかし、パブリッククラウドについては、ある程度の知識は持っていたものの、実運用を経験したメンバーはいませんでした。そのため、当初は自分たちで調べたり、知見がありそうな技術者に質問したりしていましたね。ただ、自分たちでどれだけ議論を重ねても、「これが正しい答えだ」と判断できないことも多くなり、「このまま突き進んでいいのか」という悩みが出てきました。

― 今回、当社は『クラウドネイティブ内製化支援サービス with Azure Kubernetes Service』によって、AKSを利用したクラウドネイティブ化に向けて支援させて頂きました。支援を受けようと考えたきっかけがありましたら、お聞かせください

松田:AKSへの移行では、まず「インフラの基盤部分」を理解する必要がありました。また、当社はサービスの開発から運用までを担っていますので、安定的な運用まで見据えた観点も含めたサポートが必要だと考えていました。

庄司:AzureのKubernetesでのインフラ構築を支援する企業を検討していたところ、別のプロジェクトでご一緒していた日本マイクロソフトさんからエーピーコミュニケーションズ(以下、APC)さんをご紹介いただいたのがきっかけですね。

一緒に答え合わせをしながら、自社で生かせる知見を蓄えられた

― どれくらいの期間、規模で支援サービスを活用されたのですか

松田:2021年1月から支援をいただきました。具体的には、インフラがAzureに移行する点、AKSを活用する際のポイントなど、パブリッククラウドでのクラウドネイティブ技術を利用してのインフラ構築・運用の観点でのサポートを受けることができました。当社が知りたかった疑問点についての少しふわっとした質問に関しても、的確なアドバイスをいただきました。

― 実際にサービスを利用した率直な感想をお教えください

松田:技術的な知識だけではなくて、当社が目指すサービス開発・提供コンセプトもヒアリング頂き、その実現に役立つ適切で実践的な回答が得られました。Azureだけではなく、AKS、マイクロサービスなどの幅広い分野で詳しい知識を持たれていたことは、大変心強かったですね。
サービスを利用する前の「何が正解なのか」分からない状態から、APCさんに並走してもらいながら「こうした方がいい」という答え合わせをしていくことで、自社で生かせる知見を蓄えることができました。想定外という意味では、マイクロサービス、AKSを含めたDevOps分野だったり、サービス運用を想定した運用体制まで含めた疑問点にも回答してもらえたのは驚きました。

私たちが目指すサービス実現への大幅なショートカットに貢献

― サービスの利用前後で御社内に見られた変化がありましたら、お聞かせください

松田:「当社が目指す理想像を実現するためには、どうすればいいのか」について、今までは朧気な状態でした。今回、支援サービスを利用したことで、進むべき方向性がよりクリアになりましたね。技術的な部分だけではなく、考え方自体の変化も生まれたと感じています。自分たちが目指すサービス実現への大幅なショートカットになったのではないでしょうか。

庄司:支援サービスに対する当初の期待としては、技術的なバックボーンを含めて信頼できる方に相談しながら進められることでした。実際、案件の背景を理解しながら、提案型で一緒に活動してもらえました。まさに期待通りの成果が得られたと思います。また、主体的に改善案を提案していただけたことは、最高の環境の中で活動できたと考えています。

尾原:新しい技術を採用するにあたっては、常に当社の技術力だけで本当にうまくいくかという不安がありました。責任者という立場で感じたことは、今回、経験値も豊富なAPCさんと一緒に活動することで、自分たちだけでは何カ月もかかるようなところがかなり短縮できたと思います。また、こちらからの質問に回答してもらうだけではなく、主体的に改善提案にも取り組んでいただけたと聞いています。非常に有意義なプロジェクトだったと感謝しております。

クラウドネイティブ内製化を実現するパートナーとして信頼

― 今回の支援サービスの成果を今後どのように生かしていきたいですか

松田:オンプレミス/プライベートクラウドとパブリッククラウドでは、当社の目指すサービスを実現するうえでの必要な要素は同じでも、実現する技術や考え方が違うことを実感しました。オンプレミス/プライベートクラウドで培ってきた自分たちの経験が邪魔をしてしまうという迷いも出てくるかもしれない。なので、APCさんのようなスキルも高く、知見・経験が豊富なパートナーに並走してもらうことで、答え合わせをしながら自分たちの知見やノウハウを貯めて、目指すべきものを実現できるようになると思います。

庄司:支援サービスを利用することで、私たちだけでは得られなかった新たな発見や改善に取り組むことができたと思います。今後もぜひ協力していただきたいと思います。

― 貴重なお話をありがとうございました。

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