ABOUTキャリア相談室

熱狂できるキャリアパスを創出

キャリア相談室

上司に内緒で相談できるキャリア相談室

課題

当社に限らず、人材不足のIT業界で、若手エンジニアの早期離職は重要な課題となっています。若手エンジニアは、それまで抱いていた夢や理想と現実とのギャップに悩んだり、仕事へのプレッシャーをひとりで乗り越えることができずにモチベーションを低下させたりすることも少なくありません。

事実、当社で20代を中心に面談や研修で調査した結果、87.5%の若手社員が「キャリア形成に悩みを抱えている」という回答がでました。

一方、若手をマネジメントする管理職もいちエンジニアとして案件対応をしており、目標の進捗管理が限界でキャリア支援までは手が回っていませんでした。


ソリューション

キャリア相談室
当社では「社員のキャリアビジョンと当社内の多職種・他業務とのマッチングをはかり、中立的な立場でキャリア実現をする若手社員のキャリア実現を支援し、若手エンジニアの早期離職をふせぐ」ことを目的として2018年よりキャリア相談室を開設しました。

キャリアコンサルタントの国家資格を取得した社員が、20~35歳までの社員に対し入社時、6か月、1年のタイミングでの面談を“必須 ”とし、現場常駐社員の利便性を高めるため、電話やビデオ会議での面談やカウンセラーが現場先に訪問して面談ができるようにしました。

面談をする上で重要なのが、中立な立場であることと、話をしてもらえる環境です。査定に結びつかないよう人事から切り離すことで心理的安全性を確保し、守秘義務を徹底しました。

面談内容は文字に起こして言語化し、本人に議事メモとしてフィードバックを行います。キャリアにとどまらない悩み1つ1つに対しても、一緒に解決していくパートナーとして向き合っています。内容によっては、本人に一語一句開示の了承をとった上でしかるべき方に共有することもあり、常に寄り添いながら解決に向けて対応することを心がけています。

また、これまでのキャリアを振り返りながら、自身の強みを業務の中でどのように活かすのかを具体的な行動計画に落とし込めるよう「キャリアデザイン研修」も実施しています。本研修では、強み診断ツール(ストレングスファインダー®)を使い、自身の強み・弱みを知ること、仕事における価値観などワークを通じて自身で見出すことを目的としています。


効果

キャリア相談室を利用した社員へのアンケートでは72名のうち96%から「面談に満足感を覚えている」との回答を得ることができ、キャリアプランニングに必要な自己理解を促進することができました。(2019年実績)

また、キャリアデザイン研修を受講した176名のうち80%が「自己理解を深めることができた」と回答し、実際に自身の強みを活かすための行動計画を立て、目指すキャリアに向かって具体的なアクションを起こしています。(2019年実績)
このように、強みの強化は結果が出やすく自信をもたらします。そしてその自信はその後の行動を促進します。

このような活動をそうした対話を積み重ねた結果、言われた仕事をするだけでなく、会社や仕事の全体像を踏まえて主体的に行動できる若手社員が増え、今では、自発的に面談に来る人も増えています。

こうした成果が評価され、第4回ホワイト企業アワードの人材育成部門を受賞しました。
https://jws-japan.or.jp/interviewcat/%e6%a0%aa%e5%bc%8f%e4%bc%9a%e7%a4%be%e3%82%a8%e3%83%bc%e3%83%94%e3%83%bc%e3%82%b3%e3%83%9f%e3%83%a5%e3%83%8b%e3%82%b1%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%82%ba/?disp=interview


今後の展開

今後、より多くの社員の率直な気持ちに向き合うため、2019年度より対象を29歳から35歳まで拡大しました。また、チーム内で個々の特性(弱みや強み)を知り合い理解しあうことでチーム全体の強化に繋がるため、プロジェクト単位でのキャリアデザイン研修も開催していきます。

2020年8月11日