PRESSプレスリリース

2016.02.25

OpenStackを活用したSIサービスをインドネシアで連携構築

~IT機器や技術を輸入に頼らない現地対応がスピードの加速とコスト削減を実現~

株式会社エーピーコミュニケーションズ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 内田 武志、以下:当社)は、インドネシアに拠点をおき現地顧客向けにSI事業を提供する日系通信会社に対し、同社が構築するクラウドサービスにOpenStack(*1)の機能を積極的に導入することにより、輸入に頼らざるを得なかったIT機器の調達や現地顧客向けインフラ構築の加速を実現した導入事例を本日発表します。

また、当社もインドネシアに拠点があり、現地のビジネス環境に精通しているため、既存技術に依存せず、OpenStackに加えDocker(*2)やZabbix(*3)などの多様な先進的インフラ技術を併行導入し、連携して構築を行いました。この取り組みによって、通信会社である顧客は強みである回線キャリア事業とデータセンター事業の双方で相乗効果を創出する狙いがあります。当社の技術力と柔軟なフットワークが顧客のビジネスを全面的にバックアップし貢献につなげることが出来た事例になります。

 今後は、日本をはじめとするアジア全域においてもOpenStack市場の成長と導入が加速することが予想されており、クラウド環境におけるOpenStackの役割は大きくなります。当社は最新技術に精通し、顧客の満足度・価値向上に貢献することで、自らのベネフィットを得られる構図を創出し、新しいタイプのエンジニア集団「NeoSIer(ネオエスアイヤー)」として、エンジニアの地位向上とSI業界を積極的に牽引していきます。

■顧客導入の背景
 インドネシアに拠点を持つ日系通信会社の顧客に対し、従来は個社案件毎に物理的にサーバやネットワークを都度購入しシステムインテグレートを行っていましたが、IT機器は完全に輸入に頼っており、インドネシアは物理輸送網も貧弱であることから調達納期が遅く、かつ技術面でもインフラ設計構築ノウハウに乏しい状況でありました。昨今の急速なインドネシアの成長現場においてこの状況では提供する顧客のニーズやスピードに合わせることができないため、当社との連携により先進的なインフラ技術の導入の決定に至りました。

■システム構築イメージ

APC_OpenStack01

*1) OpenStack
オープンソースのクラウドコンピューティング基盤を構築するためのソフトウェアのひとつ。データセンター全体のコンピューティング、ストレージ、およびネットワークリソースの大規模なプールを制御するクラウド・オペレーティング・システム。
https://www.openstack.org/software/

*2) Docker
Linux上で独立した別のLinuxシステムを起動することができる、コンテナ型の仮想化ソフトウェアの一つ。コンテナ管理技術であるDocker Engineに、アプリケーションの開発や配布を行うためのWebサービス等を含めたプラットフォーム全体の総称を「Docker」という。
https://www.docker.com/what-docker

*3) Zabbix
サーバー、ネットワーク、アプリケーションを監視するためのオープンソースの統合監視ソフトウェアの一つ。Zabbixは主に監視・グラフィカル表示・障害検知/通知の3つの機能を有し、エンタープライズ環境を想定され作られている。
http://www.zabbix.com/jp/product.php

本件に関するお問い合わせ先

株式会社エーピーコミュニケーションズ 広報担当
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