ABOUTプロフェッショナル職・PM職

熱狂できるキャリアパスを創出

プロフェッショナル職・PM職

エンジニアがエンジニアであり続けられるキャリア

課題

当社の2015年度の人事制度には総合職しかありませんでした。つまりメンバーかマネージャー(管理職)という区分しかなかったため、エンジニアのキャリアパスにはマネージャーいう選択肢しかありませんでした。
マネジメントももちろん重要なことではありますが、技術を極めたいエンジニア、お客様と技術を武器に案件対応を極めたいエンジニアにとってマネージャーになることが必ずしも会社、本人にとってもいいとは言えません。技術を極めたからこそ実現できること、難易度の高い多くの案件を経験してきたからこそお客様に提供できること、どちらも会社にとって必要です。そのため、“エンジニアがエンジニアであり続けられるキャリア ”を創るため、エンジニアのキャリアパスとして管理職以外の職種を設けることにしました。


ソリューション

プロフェッショナル職、プロジェクトマネージメント職の設置。

プロフェッショナル職

「自分の技術で、経験で、技術にこだわっている人を感動させる」ことをミッションとしています。技術と向き合い昇華させることはもちろん、アウトプットすることが必須となっています。社内外の技術イベントや勉強会での登壇、社内大学「APアカデミー」での講座新設、論文の発表、書籍出版、OSSの開発やコントリビュート、技術ブログへの投稿、コミュニティ活動等、それぞれの得意な方法でアウトプットすることで評価されます。

プロジェクトマネージメント職

案件提案・受注・完遂を管理職・プロフェッショナル職と連携し実行することで、会社の売上、利益向上を担うことををミッションとしています。お客様満足の向上に為に全力を尽くし新しい案件へのチャレンジすることで、付加価値の高い案件実績を積み上げることが求められます。PMを担当し完遂できる案件の規模によって評価されます。



効果

多くのプロフェッショナル職やプロジェクトマネージメント職の社員が、自分の技術やスキルを活かせる環境でその力を発揮しています。数年かけて制度が社員に浸透していった結果、2015年には6名だった両職種人数も、2020年には40名以上となりました。エンジニアそれぞれが描くキャリアを自ら実現することで、個人のスキルが上昇し、それが結果的に会社全体のレベルアップにつながっています。
また、プロフェッショナル職によるアウトプットが促進されたことで、社外のエンジニアや技術トレンドを意識した行動が活発化されました。また、中堅エンジニアだけではなく、若手エンジニアが自分のキャリアを早いうちから見据え行動することが増えてきました。


今後の展開

30代の中堅エンジニアだけではなく、20代の早いうちから技術を突き詰めるキャリアを見据える若手エンジニアが出てきたことに、社内におけるこの制度の浸透と、マインドセットの変化が起きています。

SI業界全体でこういった制度がスタンダードになり、技術を突き詰めエンジニアとして経験を積んでいけるキャリアパスが特別なことでなくなれば、この業界は “活気に満ちた面白い業界 ”になるはずです。

参考リンク Inside APC : エンジニアがエンジニアであり続けるキャリアを支える
https://www.ap-com.co.jp/blog/archives/7336

2020年8月17日