課題
当社には現在年4回の査定機会があり、社員の尖った強みを評価し、一人ひとりの成長・変化をタイムリーに給与へ反映できるようにしています。一方で、当社の事業環境において上司が部下の状況を把握することが難しい場合があり、評価に対する不安や不満に繋がるという課題がありました。
ソリューション
「TPC制度(Third Party Check & Challenge)」
この制度は、社外人事を活用した再査定制度を取り入れています。自身の変化の内容(自分自身がどのように成長・変化したのか、また組織をどのように変化させたのか)をドキュメントにまとめ、職務経歴書と希望年収を添えて人事へ直接申請します。この申請内容の市場価値(年収と年収算出根拠)の確認・評価を第三者委員会(他社人事+APC人事)で行い、その結果を社内協議し、本人にフィードバックをするというものです。
効果
メンバーが人事に直接申請できる機会を設けることで、評価に関する不安・不満などを解消するだけではなく、日本のIT人材採用市場という大きな枠の中での自身の強み・弱み・価値を知ることで、本当の意味の「エンジニアの市場価値向上」に繋げています。
<利用者の声>
- 自分の能力がそのまま評価されていると感じました。
- 4名の他社人事の方からフィードバックを頂き、それぞれ「なぜそういう評価になったのか」という理由が丁寧に記されていて、どれも「確かに」と思える内容でした。
- APCでの経験に限らずこれまでの経験も含めて、「市場における同年代と比較した時のエンジニアとしての評価」を頂きました。フィードバックには納得できましたし、満足度も高いです。
- 面接はなくて書類ベースで評価されるので、第一印象やキャラクターで損や得をせず、公平な仕組みだと思います。
- 自分の強みや弱みについてかなり詳細にコメント頂けたので、今後のキャリアの選択肢を具体的に示して頂けたことで自分のやるべきことがわかりました。
今後の展開
TPC制度を活用し、市場価値を取り入れた人事評価制度を行うことで、より納得感がある評価制度の運用と適正な年収算出へと繋げていきたいと考えています。これまでも当社の人事評価制度は改定をし続けておりますが、今後も事業戦略の実現、外部環境の変化に合わせたバージョンアップをし続けていきたいと考えております。