ABOUTアジャイル中期経営計画

従来の慣例に捉われずに工夫と挑戦を行い続ける

アジャイル中期経営計画

社員全員参加で作るアジャイル中期経営計画

課題

中期経営計画を作成しても社員に浸透せず、実行が伴わないということがあります。経営幹部で熟考して考えられ、きれいな言葉でわかりやすくまとめられた内容であったとしても、実行されないと意味がありません。当社では2019年度から新しい中期経営計画が開始することになっていましたが、社員全員が関心を持ち当事者意識を持てるようにはどうするべきかが課題になっていました。


ソリューション

「アジャイル中期経営計画」
中期経営計画を作成する場合、一般的には完成したものを社員に展開します。これは開発手法におけるウォーターフォール型に近い考え方です。そこでシステム開発の現場で用いられるアジャイル型*という、ウォーターフォール型の対極にある開発手法を使って中期経営計画を作成することにしました。具体的には社長の言葉・取締役の想いをそのまま文章化し、未完成な部分もそのままにした中期経営計画をα版として全社員に公開し、フィードバックを集めました。結果的に121件のフィードバックがあり、その全てに経営幹部が回答をしました。その後、アップデートしたβ版を公開し、社員総会のグループワークにて疑問や意見を全社員で出し合いました。そして、α版のリリースから約半年後に1.0版をリリースしました。

*アジャイル型とは
顧客のニーズに合わせて実装とテストを繰り返すことで、顧客と完成イメージを常に合わせながら機敏かつ柔軟に対応する開発手法


効果

未完成なままのα版を公開するからといって、経営方針自体を社員に考えてもらいたいわけではありません。、未完成な内容を公開することで敢えて社員からの議論を呼び起こし、経営陣と社員との間でディスカッションをする中で、社員に理解を深めてもらうことを目的としていました。シンプルな言葉は確かに表現としてきれいかもしれませんが、言葉を選んだ背景やそこに込められた想いを伝えるには限界があります。飾らない文章のまま公開したことで、表現に対しての批判もありましたが、最終的には社員にとって納得感があり当事者意識を持てる中期経営計画を作成することができました。

また、半年間全社員を巻き込み、企業理念に対する疑問点を解決する場をつくれたことで、取締役と社員の相互理解が進みました。実施後のアンケートにおいても回答者の90%の社員が「この手法で実施してよかった」、80%の社員が「社員の声が尊重されている内容である」と好意的に受け止めてくれました。


今後の展開

現在、約400名の社員がいますが、それぞれ経験値も違えば、在籍年数も、職種も違います。その前提に立った時に、中期経営計画の内容が伝わり切っているかと言えばまだまだです。それぞれの人に合わせて、言葉を変えて伝えていくことが今後必要と考えています。また、作成においてアジャイル型を実施しましたが、今後は中期経営計画で掲げたことを市況や内部環境に合わせて適宜更新し続けることで、本当の意味での「アジャイル中期経営計画」を実施していきたいと考えています。最終的には全社員が意見を言い合える企業文化を育み、柔軟かつ俊敏な対応ができるようになることが目標です。

<「アジャイル中期経営計画」受賞履歴>
Work Story Award 2019 ニュータイプ賞 受賞
https://award.atwill.work/stories2019/875/

第5回ホワイト企業アワード 人材育成部門 受賞
https://jws-japan.or.jp/award/

第6回GOOD ACTIONアワード ノミネート
https://next.rikunabi.com/goodaction/nomination/