ABOUT私たちが考える障害者雇用のあり方

従来の慣例に捉われずに工夫と挑戦を行い続ける

私たちが考える障害者雇用のあり方

ITエンジニアと障害者雇用によるアーティストのコラボレーション

障害者雇用に対するポリシー

従業員が一定数以上の規模の企業には、障害者を雇用する義務があります。
法律が定める雇用人数は意識しつつも、人数合わせでの雇用は入社する社員にも、一緒に働く仲間にとっても良くないと考え慎重に採用活動を行ってきました。
一方で、エンジニアとして活躍できる障害者の方の採用は競争率が高く、当社で活躍頂ける障害者の方との出会いはなかなか訪れませんでした。


活躍の仕方を多角的に考える

そこで私たちは、採用ターゲットを「エンジニア」から「エンジニアとコラボレーションを起こせる人」へ変えることにしました。
ITエンジニアとコラボレーションすることによって、あらたなイノベーションを生むことができる人ーーそんな方であればエンジニアでなくとも、当社で活躍頂けると考えたのです。

そんな折に、私たちは自閉症という障害のある佐々木卓也さんと出会いました。
彼はその特異な才能を活かし、幼い頃から絵を描き粘土細工を作り、プロのアーティストとして創作活動をしていました。
ITのプロであるエンジニアたちと、プロのアーティストである佐々木。正反対の属性の彼らが関わり合うことで、これまでにないイノベーションが生まれることを期待しました。


これまでに生まれたコラボレーション

2017年から、佐々木は正社員として入社しました。週二日会社に出勤し、三日は在宅勤務。彼の仕事は、自由に絵を描くことです。出社日にはエンジニアと同じデスクに並んで、1日に6枚以上の絵を描きあげます。

佐々木が当社に入社した事で、彼自身の存在と彼の作品が社内を和ませてくれ、更には社員と佐々木との間で当初想定していなかったような化学反応的=コラボレーションが次々とおこっています。

オリジナルカレンダーの製作
年末年始にお客様などへご挨拶に伺う際にお渡しするカレンダーとして、佐々木の作品をいれたオリジナルカレンダーを製作しています。カレンダーに載せる作品は、彼の作品の中から社員アンケートで決めており、社内外から好評です。

会議室に絵を飾る
季節に合った佐々木の作品を全会議室に飾っています。社員も絵の入れ替えを楽しみにしており、窓もなく殺風景だった会議室が華やかになりました。

社員の似顔絵を作成
名刺やSNSのアイコンにするなど社員が自由に使用しています。その他にも、社外イベント時にはイベントのロゴを入れた100号サイズの絵を制作する等してます。


今後の展開

これまでのように絵を書くことはもちろんのこと、オフィス美化として会議室清掃や備品補充など、彼が出来る仕事を増やしていき、社内外の人や環境との接点を通して、創作活動への刺激となるような支援をしていきたいと思っています。
また、多様性の受入れ、障がい者雇用等への理解浸透を計ると同時に、メディア取材等による会社認知度の向上、専門性を有した障がい者雇用にも注力していきます。

2020年8月17日